新規スポット開拓。鎌倉の谷戸型自然公園へ(鎌倉中央公園) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

実家のある大船は、横浜市・藤沢市・鎌倉市の3市の境界線付近にあり

電車で1駅乗れば別の市に入るなんてこともしばしばあります。

 

今回訪問したのは、大船駅より湘南モノレール(湘南江の島に向かう路線)で2駅の

湘南町屋駅という所から坂を上ったところにある鎌倉中央公園

実家はギリギリ横浜市にありますが、この公園は名前の通り鎌倉市内。

かなり近い所にありながら(それどころか江の島からの帰りに散々近くを通っている)

これまでまだ一度も紹介したことのないスポットです。

 

 

 

 

 

 

公園の雰囲気は、見ての通り王道の谷戸景観といったところ。

周りを囲む山林が広く、同時に園内全体がかなり起伏に富んだ地形をしているので

四季の森公園や瀬上市民の森あたりを彷彿とさせます。

少なくとも、これまで鎌倉市内で訪問してきた鎌倉湖や八幡宮周辺、

明月院などの北鎌倉駅周辺とは大分雰囲気が異なっており、

むしろ横浜市内に数多い里山系の公園といえるでしょう。広さもかなりのものです。

 

ちなみにこの公園、訪問したのは今回が初めてというわけではありません。

実は一度5月上旬に足を運んだことがありまして、

その時には多数のカワトンボほか、アオゲラコゲラ

そしてツツジで吸蜜するジャコウアゲハなどを確認しています。

時期が遅かったためか、今回はもうカワトンボは見られませんでしたが

鎌倉湖さながらに自然が豊かなのは間違いないようです。

 

 

 

 

 

こうした広い草原もあります。敷物を敷いてお弁当、なんてのもいいかも?

手前にあるのは、使い古しのかまどを再利用した椅子……のように見えました。

とりあえず普通に座ることができますので、お疲れの際にはぜひどうぞ。

ただし日を遮るものは何もないので、暑い時は近くの建物へ!

 

 

 

 

 

大人になった(らしい)ヒメギス。里山系の公園ではオーソドックスな昆虫です。

あまり表には出てきてくれないので、草叢などを掻き分ける必要があります。

 

 

 

 

 

昨年一度撮影した、イノコヅチカメノコハムシ

指に乗せればよくわかる、かなりのミニサイズです。

 

 

 

 

 

 

谷戸の里山らしく、田んぼや畑も所々に見られます。

ただし体験農園のような形で公園が管理しているため、

残念ながらフェンスで囲われていて一般来園者は入れません。

左の畑にいるのも、恐らく公園管理団体のスタッフさんでしょう。

 

 

 

 

 

田畑のみならず、水辺も充実。

5月にはここで多数のカワトンボを確認しています。

 

 

 

 

 

同じ場所で確認した、ハンゲショウの大群落。

ちょうど一番の見頃だったようですね。

 

 

 

 

 

深い池もありますが、沼地のような場所もちらほら。

雨があまり降らなかったためか水が少なく、アオスジアゲハが着地給水していました。

 

暑かったし、水でも飲まなきゃやってられなかったのでしょう。

 

 

 

 

 

 

僅かに残った水の中に、ようやく脚の生えたアマガエルが!

一方で尾ひれが大分縮んで陸地に上がるようになった個体も見られました。

このくらいの大人一歩手前のアマガエルって、多分初めて見た気がします。

 

ところで彼らは、大体どれくらいの成鳥度合いで水から陸地に移動するんでしょう?

少なくとも完全に尾がなくなるまで待つわけじゃないことはわかりましたが……。

 

 

 

 

 

小さかったですが、ドジョウの姿も見かけました。

ドジョウといっても色々種類はあるのですが、残念ながら具体的な種類までは不明。

ホトケドジョウという絶滅危惧種も存在しますが……さすがにそれはなさそうですね。

(無印のドジョウの若い個体である可能性が一番高そうです)

 

魚に詳しい方、もしお分かりでしたらそっと教えてください(汗)。

 

 

 

 

 

ドジョウの池の上空にはパトロール中のオニヤンマが。

相変わらず全く静止してくれず、一番マトモに撮れたのがこれでした(汗)

 

虫取り網があったとしても、かなり高い位置を飛んでいたので捕獲は不可能だったでしょう。

 

 

 

 

 

 

公園管理事務所は、公園奥の大池(左写真)の畔にあります。

3階建てくらいでかなりしっかりとした大きな建物なので、すぐわかるはず。

展示会場や研修室なども兼ねており、自販機も設置されています。

地図もここでゲットできますので、園を訪れたらまずここへ行きましょう。

 

池には多数のカメが泳いでおり、所々にコイの姿も。

(ちなみに5月には、茅ヶ崎里山公園のように池の上にこいのぼりが多数かかっていました)

冬場にはカモも飛来するのでしょうか? バードウォッチングもしてみたいものです。

 

久しぶりに新規スポットを開拓できました。

比較的アクセスしやすいので、今後もちょくちょく足を運ぶつもりです。

 

 

 

【今日のカワセミ君】

日陰だったせいもあるのでしょうが、何か色褪せてしまいましたね。

あるいはまだ若鳥だったのかもしれません。

管理事務所のある池の近くで1羽遭遇しました。

池に小川……と水場が多いので、時間をかけて探せばもう少し見られたかもしれませんね。

 

 

 

【7/9 鎌倉中央公園で撮影した生きもの】

鳥類・・・カワセミ、トビ、ヒヨドリ

昆虫類・・・アオスジアゲハ、アメンボ、イノコヅチカメノコハムシ、オオシオカラトンボ、オニヤンマ、オンブバッタ、クロヒカゲ、コシアキトンボ、コミスジ、シオカラトンボ、シオヤアブ、ショウジョウトンボ、スジグロシロチョウ、スジブトハシリグモ、ダイミョウセセリ、タンザワフキバッタ、ヒカゲチョウ、ヒメウラナミジャノメ、ヒメギス、ベニシジミ、ムラサキツバメ、モンキチョウ、ヤマトシジミ、ルリタテハ

その他・・・アカミミガメ、アメリカザリガニ、クサガメ、タニシ、ドジョウの一種、ニホンアマガエル

 

 

【7/9 鎌倉中央公園~湘南深沢駅で捕獲したポケモン】

イーブイ・・・1

イトマル・・・2

イワーク・・・1

カモネギ・・・1

キングラー・・・1

コイキング・・・1

ズバット・・・2

タッツー・・・1

チコリータ・・・1

ニドラン♀・・・1

ニドラン♂・・・1

ニョロモ・・・1

ノコッチ・・・1

ビードル・・・1

ヒトカゲ・・・1

ヒメグマ・・・3

ポッポ・・・2

マダツボミ・・・1

※起動時間・・・約2時間

 

≪総括≫

ポケストップが公園入口にしかなく、園内はポケモン出現数も少なめ。

上のリストの内、半数近くは駅から公園までのルートで捕獲したものです。

園内に限ればレア度の高いものはほぼ出現せず(キングラーは園内で出現しましたが)

特定の何かの巣になるということもない模様。総じて成果は挙がりにくいと言えるでしょう。

大人しく生きもの探しに集中するのがベターです。