生きものの「実際に暮らす姿」をより再現している点で | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

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雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

動物園と水族館、どっちが好き? ブログネタ:動物園と水族館、どっちが好き? 参加中

私は水族館 派!

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水族館って、水だけの殺風景な水槽に魚を泳がせていることって滅多にないじゃないですか。

普通はサンゴや海藻を導入するなり、岩場を設けて隠れ場所を作るなりして、

魚などがストレスなく暮らせる環境を極力再現していますよね。

多分当初は、そうでもしないと早死にしてしまうとかやむを得ない理由があったんでしょうが、

結果的に水族館は「野生の水生生物がどのような暮らしをしているか?」を教えられる場になりました。

近年は生態系への関心の高まりを反映してか、よりこの傾向が顕著になり、

水生生物ごとに元々暮らしていた環境を一層リアルに再現した展示が見受けられます。

隠れ場所の多い岩場やサンゴ礁を再現した水槽で、お目当ての生きものを探す……というのも

水族館ならではの一つの楽しみ方といえるでしょう。


※ちなみに右上の写真には、人を殺せる魚が写っています。探してみましょう。



一方動物園ですが、展示生物の大半を占める哺乳類・鳥類はそれなりにストレス耐性があるのか、

ただのケージや展示スペースに動物を入れているだけのところも多くありました。

少なくとも私が子供の頃は、それが普通でしたね(経費削減の意図もあったのかもしれませんが)

しかし、最近は徐々に水族館と同じ傾向が見られるようになってきています。

つまり、動物たちが本来暮らしていた環境を展示スペースに再現するようになったということ。


首都圏でこの傾向が最も顕著なのは、恐らく横浜市のズーラシアでしょう。

一つの展示スペースで飼う動物の数を減らし、その分草木を植えたり高低差を付けたりして

なかなかリアルな「動物の暮らす環境」を再現しています。「動物を探す楽しみ」もありますよ(^-^)

おススメはツキノワグマの展示。飼われているのは1頭だけですが、

暮らしている環境は野山そのもののようで、何となく居心地がよさそうです。


ズーラシアのツキノワグマを撮影して「野生のクマ撮ったど~」とかの

プライドもへちまもないことはさすがにやりませんので念のため。

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