統合失調症が心の病気ではなく、体の病気であると言われる様になったのは、とにかく一つの進歩である。統合失調症が病気以外の何か得たいの知れない修羅場の様なものと思われないためには「体の病気」と呼ぶ方がまだしも適切だからである。この言葉は胃潰瘍とか虫垂炎とか普通の病気を連想させるだけだから。
薬には必ず副作用があると言われる。抗精神病薬も例外ではないだろう。副作用は何も錐体外路症状とか、体に現れる副作用ばかりではないだろう。心にも副作用は現れるだろう。そもそも抗精神病薬とは何を改善する薬なのか?突き詰めて考えればそれは人生から苦痛を取り除く薬だという事になるだろう。人生から苦痛を取り除く薬などというものがあるだろうか。目先の症状を改善しようとすると必ずそれと引き換えに副作用が現れる。その副作用こそ人生におけるもろもろの苦痛に他ならない。抗精神病薬は人生から苦痛を取り除く薬などではない。それどころか逆に人生を苦痛に満ちたものに するための薬であると言っても過言ではないと思う。