TEACがUD-701Nという製品を発売する。また、ESOTERICもP-05XDという新製品を発売すると発表した。いずれも今までになかったコンセプトの製品である。どんな音が出るのか興味深い。

そんな事を思っていたら、この両製品ともに、発売を延期することが決まった。延期の理由は、部品の調達が間に合わない、あるいは最終的なチューニングになお時間を要する為であると発表された。しかし、実際のところ、発売延期の真の原因は、私の様に「どんな音が出るのか興味深い」と考えているユーザーの多いためではないかと、そんな事を考えた。

ある小説を読んでいたら、こんな文章に出くわした。

「あたかもある種の神経質な人たちが病気を装ったために、ついにほんとうの病気になってしまうように。」

 

私は以前このブログで、次のような記事を書いた事がある。

「何故その様な事をするのかは別問題だが、もっとも愚かな行為は、精神病でもない人間が、恰かも狂人の如くに振る舞うことである。何故ならば、そうすることによって、その人が本当の精神病を患わないという保証はないからである。」

 

 

精神障がい者という者は再入院を恐れる。再入院を恐れなくとも彼らの上に君臨する何らかの権威を恐れるものである。そして例えばA型事業所で働くスタッフは、勿論この権威をかさに着る事の上手な人ではない。彼らが権威をかさにしようとすまいと、権威はおのずと彼らの背後にある。彼らはただ、自分が患者と同等の人間であると見なされることの上手な人、患者と仲良くする技術に長けた人である。

ところでもし、このA型事業所の中に、スタッフでもなく病人でもない中途半端な人が混じっていたらどうなるか。私が思うに、この人は何れ精神に、或いは精神でなければ身体に変調を来さざるを得ないと思う。そしてついには生存の危機に見舞われるのではないだろうか。