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gege'sノート

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小、中、高と腐れ縁だった奴が旅に出たのは高校を卒業してすぐだった。

行き先は風水で決めたらしい…俺も誘われたが、就職も決まっていた所為もあって断った

最初の頃は、色々な国の絵はがきが届いていた、しかし、1年経つ頃には絵はがきは来なくなった

それから暫くたって、絵はがきが届いた…

そこには、一言…「X'masに帰る」とだけ書いてあった。

いつのX'masなのか分からなかったが、何故か待ってみようと思った、今年帰ってくる保証も無いのに

それから毎年一枚だけ絵はがきが届いた、そこには必ず「X'masに帰る」と一言書いてあった…

きっと、向こうの生活が楽しくて帰って来れないんだなと思って笑っていた

…そんなある日、絵はがきでは無く一通の封筒が届いていた。

あいつからだった、俺は胸騒ぎがして封筒を破り手紙を読んだ、そこには…

「この手紙が届いていたって事は、X'masには間に合わなかったって事だろうな…。
中に地図が入ってるからそれを頼りにこの場所まで来てほしい」

俺は地図に書かれてある場所へと向かって走った。

着いた場所は……


…病院だった

地図には病室の番号が載っていたから俺は真っ直ぐ向かった…

部屋の前に着くと俺は、一呼吸置いてドアをノックした…

ドアの向こうから、返事が聞こえた。
俺はゆっくりドアを開けたそこには…まるで別人のあいつがいた…

部屋に入ってから暫く沈黙が続いた…

するとあいつが「もう、長くないんだってさ…」と、一言

俺は、「そうか…」としか言えなかった…

「そうだ、旅の話をしてやるよ」あいつが笑顔で言った

それから毎日の様に俺はあいつの病室へ顔を出し、旅の話を聞いた…

時々、痛みで話が止まるが、あいつはいつもの事だからと言って、話を続けた…

…12月に入りいつ雪が降ってもおかしく無い天気が続いた。

いつもの様に旅の話を聞いていた時、雪が降ってきた…
あいつは、雪に触りたいと言ったので車椅子にあいつを乗せた…許可は下りたがあまり長居はするなと釘を刺された…

外に出ると、うっすらと雪が積もり始めていた。
あいつは少ない雪を集めて小さな小さな雪だるまを作った、そして、近くにあったベンチの飾った。

俺は部屋まで送り、別れた。


その日の深夜、突然携帯が鳴った、病院からだった…出てみるとあいつが死んだとの連絡だった…

俺は、走った、頭の中では何かの冗談であってほしいと思いながら走った!

病院に着くと、あいつの部屋へと向かった

部屋に入ると、死んでいないんじゃないかと思うくらい安らかにあいつが眠っていた…担当医から色々話を聞いた…

俺の前ではそんなに苦しい表情は見せなかったが、想像を絶する激痛と戦っていたらしい…

そして、最後にスケッチブックを渡され、中を見てみると…今まで旅してきた風景が描かれていた、最後のページには…

「親友へ
俺達はどんなに離れていても心友だ」
と、短く書かれていた。

俺は、スケッチブックを抱きしめ泣いた。

外は、雪から雨に変わっていた…

fin
桜の樹に着くと、彼女がいた。

彼女は俺を見るなりまた逃げようとした

「あ、あの!待ってください」
俺は急いで彼女の手を取った
「離して」

「俺の話を聴いてください」
「わかったんです、この桜の樹の話を…ある2人が永久の契りを交わした桜なんです。回りは悲恋と言うかもしれない、けど、俺は夢の中で笑顔まま自害した2人は幸せだったと思います!」

その言葉を聞いた彼女は桜を触りながら呟く
「私、その自害した女性…桜花の生まれ変わりなんです」

俺は言葉が出なかった…

「久遠は…彼にはまだ逢えてません…ただスレ違ってるだけなのかそれとも生まれ変わってないのかそれすら判りません。いつか彼に逢えるんじゃないかと此処に来るのに…」

彼女は泣いていた、すると俺の頭の中で声がした

「少し君の体を借りるよ…」
何かが俺の体の中に入った

「桜花…待たせたね…」

「……!」

「僕の魂は桜の樹の中にある」

「いつ、貴方に逢えるの…」
「分からない、この桜が散るまで離れられ無いかもしれない」

「では、散るまで桜花は何度でも貴方に逢いに行きます」

「…本当にすまない、いつも君を待たせてしまって…」

「もう…待つのは慣れました」

久遠は桜花をそっと抱き寄せ、お互い何も話さなかったが出会えた事を確かめ合った。

……………。

それから、俺は時折桜を見に行くが桜花さんに逢うことはなかった…

そして、時は経ち俺は学園を卒業しアパートを出る準備をしていると…綺麗な桜の花びらが舞っていた…。

ふと、あの日出逢った彼女の言葉を思い出した…

「あの、この桜の樹の話を知っていますか?」



桜の散る前に 終わり
桜の樹の前に着くと彼女が立っていた。

彼女は俺の顔を見ると逃げるように去っていった。

俺は「あ、あの…」彼女は俺の言葉を聞かずそのまま消えていった。
仕方なく自分の家に帰った。

家に着くと、自分の部屋に行き借りてきた本を読んでいた。

あの桜について読み進めていくと、そこに2人の名前らしきものが書いてあったが、かすれて見えなくなっていた、しかし桜の名前だけは読めた、「久桜」と書いてあった。

名前が分かった処で一段落したので少し横になることにした。

不思議な夢を見た。

「例え、俺がこの世から消えしまっても来世で必ずお前に逢い行く」

「私も貴方に逢いに行きます」

そういうと二人は持っていた小刀で自害した…そして、お互い手を取り合って息絶えた…。

目を覚ますと、桜の樹向かっていた…