もろぴーさんの動画

 

 

  博士


博士は「足の裏の米粒」だ、取らないと気持ち悪いけど、取っても食えない。などと古くから言われたりしております。


  商社勤務から博士課程へ


研究室の先輩で、修士から商社に就職(当然、研究職ではない)して数年働いたけど博士課程に入り直してアカデミアに戻った方がいます。これはかなり異色のキャリアだと思います。


修士と博士は別の大学院で、元々の指導教官が別の大学院に行ったからという事情があって、同じ大学院を選ばずに指導教官で大学院を選択したという。学歴ロンダリングとか聞いたりしますが、本来はこうやって研究室を選ぶべきですよね。


商社だから、そのままやってけば収入面では相当よかったはずですが、それを捨ててまで研究に戻るって、あり得ない選択だよなあって思います。商社の仕事が嫌だったとかは一切なかったそうです。ご本人の生き方の選択です。


これはある種の「呪い」と言ってもいいかもしれません。


  企業研究職からアカデミアへ


商社からは相当異色ですが、企業研究職からアカデミアに戻る人はそれなりにいます。私の同級生のうち把握しているだけで、3人います。博士課程の入り直しではなくて、論文博士ですが。


そのうち1人の研究室は既に訪問済み。別の1人の研究室は来月訪問予定。両方経験した人から企業と大学の違いを説明してもらえるのは重みがありがたい。私は企業研究職は経験していないので、説明しても説得力に欠ける、かもしれない。


  呪い


なお、私のブログの「呪い」は全く別のことなので無関係です。


大学院に入り直そうと一瞬考えたことはあるし、北米の大学院に入ることも考えてTOEFL受験したこともあります。何も準備せずに受けたら550でした。600くらい取れないかと図々しいこと考えてたけど、そんなに甘くなかったです。


結局のところ、自分は研究やりたいわけじゃないと気付いて、別の生き方を選択しました。それはそれでありなので、研究という「呪い」に縛られないことも大事です。


大学教授はその呪いに囚われているので、研究やめるとか相談すると、

「それをすてるなんてとんでもない」

とドラクエのシステムメッセージを延々と吐き続けるので、相談するだけ時間の無駄です。


研究という「呪い」の装備を身につけるときは慎重にご判断ください。間違って身につけてしまったら、教会で呪いを解いてもらってください。


私から話を聞いて理解しているであろう息子は、覚悟の上で身につけるというのだから、止めはしないです。