ども、すずきんデス。

コロナ禍真っ只中に見つけたシュワちゃん(神経鞘腫=Schwannoma=シュワノーマ略してシュワちゃん)。
2022年7月初めに手術してシュワちゃん摘出、、、その後10日間入院しました。
退院する直前に言われたこと。
「来週から訪問看護があるから。お家に着いたらジャンジャン電話かかってくると思うよ」

ジャンジャン?
え?

さて抜糸が終わった次の日の朝。
「訪問看護師の○○ですが、今日の午後に伺っていいですか?」と電話がきた。
はー、急に「今日」とか言うんだなぁと思いつつ了解の返事。
さて当時のすずきんはまだ相当頭がフラフラしていました。
家の中で歩行器使って歩いてました。
午前と午後少しずつウトウト寝てたし、薬もいっぱい飲んでたし。
要は「入院生活を家でやってる」状態と言うか。
そこへ訪問看護。

約束の30分前。
起き上がって一応身だしなみを整えて椅子に座ってみる。
床の、、、ゴミが気になる。
当時うちはダンナとティーンエイジャー男子ふたりがご飯作ったり洗濯したり食器を洗ったり手分けしてやってくれてたけど最低限の家事をこなすのに精一杯。
掃除まで出来てない。
すずきんの日本人としての性格が、ここでムクムク起き上がる。
「お客さん(←訪問看護師さんだけど)が来るのに、髪の毛落ちてたら嫌だなぁ。失礼だよねぇ」
掃除機をかけることは出来ないし(←立ってるのもままならないんで)時間は迫ってるし、今は全員留守で掃除機を頼めないし。
仕方なく、

這いつくばって一個いっこゴミを拾い始めるすずきん。
ちなみに手術で右耳神経を切ってしまった為まだバランス感覚がメチャクチャ。

床が歪んで見える。
看護師さんが来る為に、相当な無理をするワタシ。
ツラっ!

もちろん訪問看護師さんは部屋が汚かろうがドーデも良いだろうな。
だいたい相手はアメリカ人であります故、靴で家に入ろうとするし。(靴脱いでって頼みます。嫌だという人もいるので、コッチは靴の上から履くカバーみたいなのも用意して待ってます)
それでも「他所の人が来るなら綺麗にしなきゃ」精神が働く。

翌日も、その次の日も、誰かしらやって来ました。
理学療法士さん、作業療法士さん、また別の看護師さん。
全員違う人。
全員分、這いつくばってゴミ拾いするオバハン(←すずきん)。
病人だからってココロが休まる訳でもないもんだね。

ちなみにすずきんの手術痕って、あんまり見えないように上手に縫ってくれてて。

↑こんな感じ。
だから訪問してくれた人はまず、玄関で怪訝な顔をしてました。
「このヒト、傷とか包帯とかしてないし、、、本当に病気?」みたいな。その度に髪の毛をかき分けて傷口を見せる。「あぁ納得」という顔をされる。
更にすずきんは手術前は毎日ジョギングして鍛えていた為か足は丈夫で、歩行器使ってるとは言え足取りはしっかりしてて、訪問看護の方全てが10分後には「いやぁ、どこが悪いのかと思っちゃった」って口を揃えて言ってました。

そういう訳で、何人も入れ替わり立ち替わりしてたけど、10日間くらいしたら「術後経過が良さそうだし、もう大丈夫ね」ってお墨付きが出て、誰も来なくなり静かな生活になりました。
この一環の訪問看護はすずきんの保険に全て含まれてて、彼らとはほぼ強制的に会わなくちゃいけない仕組みでした。
手厚い介護、と言えばそんな気もしてくるし。
いや折角退院したばかりだからユックリ休ませてくれ、と思うような気もするし。
頼る家族が居ない(少ない)人には心強いシステムだなぁとは思います。
なんにしても訪問看護の波を越え、やっとすずきんに静かな時間がやってきました、、、(多分)。