フィラデルフィアの公共交通機関はSEPTA。

他に競合交通機関が無いので運賃高めやし、何よりもSEPTAの労働組合の影響力が強くて、これがSEPTA利用者にも影響する時があるんですわ。

アメリカではUnion(労働組合)の力が強いの。

SEPTAの組合は交通機関競合相手が無いのを武器にして、SEPTA会社側との賃金アップとかの要求交渉が平行線辿ると、すぐにストライキするって脅すんですわ。

2年前にあわやストライキという時には避けられたんやけど、過去には最長44日もストライキに入ったこともありますのん。

どないなもんや。

私がこの仕事を始めてからも、6日間バスも地下鉄も止まってアタマに来た事がある。

ストライキとなると、郊外とダウンタウンを繋ぐ電車路線は影響を受けないけど、バス、地下鉄共にシャットダウンになりますのん。

低中所得層はバスと地下鉄に頼って通勤したり病院に行ったりしてるから、そういう人達に一番とばっちりがいくわけ。

組合が公共交通機関利用者を人質に取って賃金アップや福利厚生を更に手厚くする要求を押し通すのは、私は理不尽やと思うわ。

今の交渉は10月末日まで行われて合意に至らなかったら、11月1日にストライキに入る予定。

念の為にクライアント達に言っておかんと、と思ってます。

利用者が人質の交渉手段