毎年、健康診断を受けていたのですが特に異常を指摘された事はありませんでした。人より健康には自信があったかもしれません。普段からジョギングが趣味でフルマラソンにエントリーして何回も完走してました。まあ、タイムはそこそこでしたけど。

 

 ところが10月ぐらいに健康診断の通知で「心電図に異常があります。精密検査を受けてください。非特異的T波異常 左室肥大」という結果が戻ってきました。たまたま仕事が忙しい時期だったし、T波の異常は体位とか運動とか頻脈なんかの影響を受けやすいし、日常的にジョギングしていると心肥大気味なのはよくある事なので、大した事ないかと勝手に判断して受診を延ばし延ばしにしていました。あ、僕は医師ではありませんが一応医療関係者です。

 

 3月にようやく仕事が一段落ついて、検診担当のドクターからの紹介状を持って、軽い気持ちで近所の内科を受診しました。近所の内科の先生は紹介状と添付されていた心電図を見て「この症状では心電図だけではなく心エコー検査が必要です。もっと大きな病院での検査になりますので、できるだけ早く行って下さい。連絡をしておきます。」と言われました。5ヶ月も放ったらかしておいたのに、「すぐに行ってください。」と言われてずいぶん、ビックリしました。

 

 幸い、その日の午後、すぐ近くの総合病院の循環器内科に予約を取っていただいて受診しました。その日に受けた検査は心電図と心エコー検査でした。心電図は通常の時間で終わったのですが、心エコー検査はずいぶん時間が長かったように思います。ただ、心エコー検査を受けたのは初めてだったので「時間がかかる検査だな」と思ったぐらいでした。その後も、何回も心エコー検査を受けましたが、初回ほど時間がかかった事はありません。

 

 担当医の先生はおそらく30台半ばぐらいの先生だったと思います。問診をしながらそれをキーボードで打ち込んで行くのですが、タイプ速度が早いなあと思いました。僕もキーボードを打つ速度には自信があるのですが勝てないかも?なんて思ってました。

 

 その日の心電図にはそれほど大きな異常は無かったそうです。でも、心エコー検査の結果、左心室の動きが悪くなっているそうです。考えられる病気としては、まず狭心症、拡張型心筋症、サルコイドーシスがあって、なかでも狭心症の可能性も高いので、もっと大きな病院で心臓カテーテル検査を受けたほうが良いという診断でした。ついでに血圧が高くなっているので、アルファブロッカーとACE合成阻害剤を処方して貰いました。

 

 狭心症?拡張型心筋症?どちらも命にかかわる病気なんで不安で心臓の鼓動が早くなったのを覚えています。医療機関には一次から三次まであって、扱う病気が重くなるほど次数が上がります。一日で一次医療機関から三次医療機関まで出世しちゃったなと、ぼんやり考えていました。

 

 (長くなるので、このエントリーは続きます)