好きなロックな曲教えて!
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村下孝蔵さんの曲は先ほどのバンド「ショールン」メンバー達が何曲かレパートリーにしている🎤
航大君のお兄ちゃんが村下さん似の美声という設定で、村下さんの歌が得意🎤
メンバー達は村下孝蔵さんが亡くなられた後に生まれているが
昭和生まれの指導者が村下さんと関わりがあることから村下さんの曲を教わり演奏するようになった🎸
ギターで弾き語りをやっている親戚のおじさん重明は、妻の名がゆうこであることから村下孝蔵さんの曲を演奏して歌うようになり
メンバー達に楽器を教えている楽器店店主の秀典は、村下さんと同学年で村下さんを意識しており彼の曲を得意としている
リーダーの誕生日に村下孝蔵さんのアルバムをゲットしたなんて不思議な縁があるんだな😆
夏のライブのお話でまた村下孝蔵さんの歌を歌わせてみたいな🎤
二十歳を迎えた航大君のお話を軽く書いてみます✍️
2024年6月8日土曜日の夜
大学2年生の青川航大は、バイトから兄と住んでいるアパートに帰宅した
あ~疲れた〜明日は休みだからゆっくりしよ〜おっと宿題あるんだっけ
「ただいま兄ちゃん」ドアを開けると
「ハッピーバースデー!」
突然、体に何か当たった
服に付いたモノを手で摘むと、色の付いた細い紙だった
「なんだこりゃ」
「航大!誕生日おめでとう!」
前を見ると、クラッカーを手にした都会で暮らしている友人正人がいた
「なんでお前がこんな所にいるんだよ!?」
「水臭いな〜親友のハタチのバースデーを祝いに来たに決まってんだろう。てことで今夜泊まるぞ。夏場だから雑魚寝でいいや」
「しんゆうねぇ…」お気楽な友人に呆れながらも祝ってもらえるのは嬉しいかも
「正人君突然来てビックリさせたかったんだって」と兄
「お前もハタチかぁ〜ハタチって凄いオトナだと思ったけど俺も来月になるとは思えないよな」
正人は座り込みながら言った
「確かに大人という自覚はないよな。まだ学生だし」
航大は肩からリュックを降ろして片付けながら答えた
「だよな〜まだオトナって気がしねぇよ」
「お前はガキっぽいからな」
航大はお気楽末っ子の正人をからかい
「お前だって似たようなものだろう」怒る正人
「まぁまぁ2人とも落ち着いて。正直僕もまだそんなに大人の自覚はなかったりするから」2つ上の兄が宥めた
「ハタチになったからといって急に大人になるわけじゃないから、焦らずそのままでいればいいと思うよ」
「ですよね~」
桂梧の優しい言葉に甘える正人
「お前は呑気すぎるから少し焦ろ」
「意地悪言うとプレゼントやらないぞ」
「プレゼント?」
「ハタチだから飲めるだろう」
正人は缶ビールを差し出した🍺
そうか…もう飲めるんだよな
「サンキュー」航大はビールを受け取った
「さぁ一気にぐいっと」
いきなり言われても躊躇う航大
「てかお前がコレ買ったのか?お前まだ19だろう!年齢確認されなかったのか?」
「教職目指してる者がそんなことするわけないだろう。桂梧先輩に頼んだんだよ」
21の桂梧が、正人に頼まれて買ってきたのだ
「だけどまだ当日になってないだろうが」
「固いこと言わない。俺らが日付が変わってから飲んだって証明してやるから」
否応なしに巻き込まれている桂梧は苦笑するしかない😅
「缶で飲むのが嫌か?そう言うだろうと思ってホラ」
正人は箱を取り出し航大に渡した
「なんだコレ…」
その箱にはファーザーズ・デイというラベルが貼られており、中にはビールジョッキが入っていた🍺
「父の日のプレゼントってことにしたんだよ」
なるほど…父へのプレゼントなら未成年でも疑われないか
それならとプルトップを開けようとしたら
正人の視線を感じた👀
「そんなにジロジロ見るなよ。さてはお前、俺を実化台にしようとしてるな」
「ハハハバレた〜お酒にはキョーミあるけど〜どうなっちゃうかわからないから様子を見たいと思って」
航大はため息をつきながらビールをテーブルに置いた
「ねぇねぇ〜先輩はお酒デビューの時どんな感じでしたか?意識がなくなったりした?お酒で失敗したことありませんでしたか?」
正人は矛先を桂梧に変えた
「お前まで兄ちゃんを実験台にするな」
「お前、桂梧先輩を実験台にしてるって認めたな」
「うるせぇなぁ。お前だって姉さんを実験台にしているんじゃないのか。弟妹なんてみんなそんなもんだよ」
どうせ僕は実験台ですよ
だけど母さんも2人もいる妹の実験台にされて辛い思いをしてきたんだ
辛いのは僕だけじゃない
と自分に言い聞かせて耐える長子桂梧
「僕はまだ飲んだことないよ。そんなに興味ないし、なんとなく飲み損ねてて」
「そうなんすか」桂梧の言葉にちょっとガッツリの正人は
「でも航大は興味あるだろう」と航大をけしかけようとする
「やっぱり今はやめとく」
「えーどうなるか見たかったのに」
ビールを飲むことをやめた航大に不満げな正人
「お前!人を何だと思ってんだよ!」
と怒った航大だが、ふと閃いた
「そうだ!夏のライブが終わったら3人で一緒に飲まないか?」
「それいい!1人じゃ怖いけど3人なら心強いよな」
航大の思い付きに賛同する正人
僕も一緒にされちゃったけど…2人と一緒なら心強いというのは事実だからまぁいいか…と桂梧
話がまとまったので、スーパーで買ったお寿司とケーキでささやかなパーティーをして雑魚寝をした(¦3[▓▓]
そして翌朝6月9日、航大は二十歳を迎えた🎊
二十歳になったけど、今までと変わらない。今までのままでいいよな
朝食後、帰る正人を駅まで送った航大は
「正人、わざわざありがとな」と礼を言った
「来月のお前の誕生日は海の日で休みだからそっちへ遊びに行っていいか?」
「あぁ。プレゼントよろしく」
ちゃっかり者の友人を見送り帰宅した航大は、麦茶のペットボトルを手にした
そして、正人からもらったジョッキに麦茶を注いだ
今はまだ麦茶だけど、8月のライブの後には3人で飲めるのを楽しみにしてるぜ
それまでビールは楽しみにとっておく。