父を亡くした…ロマンチストな女勇者令治…
絶望のどん底で、落ち込んだけれど…素晴らしい仲間たちに支えられて…ゾーマ討伐を心に決めた✊
戦士国男(がんばりや)は、ミスが多くて不安定な魔神の斧から、バスタードソードに持ち替えた
しばらく休んだ後、レベルアップをして…令治のレベルが56になった⤴️
「令治君、大丈夫か?」
賢者和也(ぬけめがない)は…父を亡くした令治が心配だ
「もう大丈夫です!僕には、みなさんがいますから!」
そう言って、微笑む令治。
「みなさん…ゾーマは、バラモスとは比べものにならないくらい強敵でしょう…それでも、僕は、ゾーマを倒したい!危険な戦いになると思いますけど…僕と一緒に戦ってくれますか?」
令治は、仲間たちに尋ねた。
「もちろんさ!ゾーマの野郎をぶっとばしてやろうぜ!」
和也は、ガッツポーズしながら、元気よく答えた。
「一戦士して、ゾーマのような悪者は許せないからな!腕が鳴るぜ!」
指をボキボキと鳴らす国男💪
「令治さん…一緒に勇者オルテガの敵をとりましょう!」
盗賊誠(負けず嫌い)は、オルテガの形見である、賢者の石を握りしめながら言った
「みなさん…ありがとうございます…一緒にゾーマを倒しましょう!よろしくお願いします!」
令治が差し出した手に、仲間たちが手を重ねた✋
必ずゾーマを倒す4人は、心をひとつにして、誓い合った
こうして、ゾーマの城に突入した4人🏃
誠が忍び足をしたが…それでも遭遇してしまった魔物を倒しつつ、奥へ…
思うように進めないフロアを抜けて…オルテガが亡くなった場所へ…
立ち止まりそうになる令治の手を、和也が握りしめた🤝
…僕はもうひとりぼっちじゃない…
和也の手を握りしめると…令治は、オルテガと死別した場所を抜けた👣
そして…最下層かと思われる場所にやって来た。
邪悪な気配に、油断なく周りを伺う一行…
不意に、真っ暗なフロアに、炎の灯りが点された🔥
その時…アリアハン城に現れた怪物、大魔王ゾーマが出現した。
「令治よ…ついにここまで来たか…なぜ死に急ぐ?出でよ!我がしもべよ!」
ゾーマに呼ばれたのは…父の敵、キングヒドラ
コイツのせいで父は…許せない!
令治は、王者の剣を握りしめた
まだ父に負わされた傷のダメージが残っているのか、たいして苦戦することなく撃破
続いて、バラモスブロスは…和也のフバーハとマホトーンで守りを固めて撃破
次のバラモスゾンビは…和也と誠のダブルスクルトで対処して撃破
「令治よ…なぜもがき苦しみながら生きるのか?…よかろう!余、自らが引導を渡してくれる。我が腕の中で、息絶えるがよい!」
ゾーマが近付いて来た。
「誠」
先頭の国男が、キラリと光るモノを投げつけてきた✴
竜の女王から託された、光の玉だ✨
「一番素早く動けるお前が、コイツを使うんだ!頼んだぞ!」
戦士国男から託された光の玉を受け取った、盗賊誠は…ゾーマが身構えるより早く、光の玉を、ゾーマに向けた✴
竜の女王よ…勇者オルテガよ…力をください…
誠は祈りながら…ゾーマに光の玉を向ける✴
「うぬぬ…」
まぶしげにうめくゾーマの姿が、はっきり見えるようになった👀
「これでこっちのもんだ!いくぞ!フバーハ!」
フバーハを唱える和也に続き、令治と国男が、それぞれの剣で打ちかかる
そんな2人が…ゾーマの攻撃で、手傷を負った⚡
「なかなかやるな!スクルト!」
スクルトを唱える和也に…ひたすら賢者の石を掲げ続ける誠
令治と国男の傷がふさがっていく
「サンキュー誠!てやぁ~」
国男は、力いっぱい剣を振るった💪
と…凍てつく波動で、和也の魔法が消された
「クソ💢俺の魔法が…こいつはあまりバイキルトなどはできないな…」
とりあえず、和也は、フバーハとスクルトを消されるたびにやり直し!
誠は、ひたすら賢者の石を掲げ続ける
それでも回復が間に合わない場合は…和也が回復魔法でフォローする…和也の魔法力が頼りだ…
「最後までもってくれ…俺の魔法力よ…」
和也の荷物の中には、祈りの指輪があるが…そんなに回復力があるわけではない…
まだか…まだなのか…まだ倒れないのか…
もう何回剣を振るっただろう…
令治の腕は…しだいにしびれ…疲労で意識はうつろだ😵
隣では国男が、一心不乱に剣を振るっている
後方からは、誠が掲げる賢者の石から…優しい力を感じる
直接攻撃以外にも、吹雪やマヒャドで受けた傷が…冷え切った体が…あたたかくなり、癒されていく
魔法を消されなかった時は、和也も攻撃に加わる
そうだ…僕は負けない負けるわけにはいかない
一緒に戦ってくれている仲間たちのためにも…父さんのためにも…負けない
魔法を消された和也が、何度目かわからないフバーハを唱えた
和也さん…一番最初に声をかけてくれたあなたがいなければ…ここまで来ることはできなかった…
絶対に負けるもんか
令治は、王者の剣を強く握りしめると…
父さん…見守っていて…
思いを込めて…ゾーマに突進した
ザクッ!手応えを感じて…ゾーマの体がよろめいた。
「おのれ…よくぞ余を倒した…しかし…光あれば、闇もある…いずれ何者かが闇から現れようとも…そなたは年老いて生きてはいないだろう…ぐふ…」
ブキミなことを言い残し…ゾーマは倒れた。
やった~ゾーマを倒した
喜びを感じようとした…その時!
ゾーマの城が、激しく揺れて…瓦礫が崩れてきた
「逃げるぞ!」
国男の声で、ハッと我に返った令治は…出口に向かって走り出した🏃
しかし…床に空いた穴に落ちてしまった…
放り出されたのは…勇者の盾を見つけた、魔法を使えない洞窟だ🙊
洞窟の出口へと急ぐ4人🏃
途中で、今まで通ってきた道が崩れて…なくなってしまった。
魔物が出なくなった洞窟を抜けると…空の上で、何かが閉じる音がした🚪
その直後…朝が来ない闇の世界だったアレフガルドに…太陽の光が差し込んだ☀
ラダトームの町は、平和になった喜びで満ちていた
口々に感謝を述べられて、人々のうれしそうな様子に…ゾーマを倒したということを実感する4人
ラダトーム城の魔法使いの老人に…
「勇者としてのそなたの血筋を、後の世に残せ」
と、言われて…ポカンとする令治は
賢者和也が、密かにニヤリとしたことに気づかなかった
王様に、ゾーマ討伐を報告した4人のために…歓迎の宴が開かれた🍗
こうして…大魔王ゾーマを倒した令治は「勇者ロト」の称号を得て、アレフガルドの英雄となる
彼女が残した装備品は…ロトの装備品として、後の世に受け継がれる
しかし…祝いの宴が終わった後…令治達の姿は、どこにもなかった…
言い伝えでは…アリアハンに帰った令治が…賢者和也の弟と結ばれた…という伝説がある
大魔王ゾーマを倒した勇者令治が…令果という女性に戻り…あらたな伝説がはじまる…
ドラクエ3!クリアしました
勇者令治(ロマンチスト)56、戦士国男(がんばりや)56、賢者和也(ぬけめがない)48、盗賊誠(負けず嫌い)42というメンバーでした
女だけど、男性名を名乗り、男言葉で話す「変わった人」
だけど、とってもステキで魅力的な人達です(と、思っている)
自分の周りには、こんなステキな人はいないからなぁ…妄想です
いつか…こんなステキな人と出会たらいいなぁ~と、思いながら書きました✏️
現実世界では50に近い令治は…子孫を残すことはできませんけど…こちらの令治なら
そんな夢が広がる…あらたな伝説がはじまった