不登校専門カウンセラー、新井てるかずです。
今日は引き続き、
「不登校と拝金主義」
について、その対策を考えてみたいと思います。
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まず、お父さんに対してです。
これまでの臨床経験上、こういうタイプのお父さんに
「自分の良くない点を認識していただく」
のは、残念ながら困難でした。
原因として、
「自分は悪くない」
という強固な信念があることと、
もう一つ、
「過去の記憶を振り返ることがとても苦手」
という特徴があるのです。
つまり、
「自分の過去の記憶がほとんど思い出せない(少なくとも自力では)」
ですので、
過去に自分が家で家族に怒鳴り散らしたこと
などが、
「なかったこと」になってしまっているのです。
(なぜ思い出しにくくなるのかは、私にもまだ説明できません)
現時点では
「怒鳴らない」
「怒らない」
「イライラを振りまかない」
を、徹底していただく
(家族がいさめる)
という、あまり効率的ではない方法をとっています。
これは、いさめられる人が家族にいることが前提ですので、
お父さんが暴君化していたら、これも困難になってしまいます。
ただし、現在一つの光明がさしています。
これについては、もう少し多くのケースで効果が確認できたら発表しましょう。
次にお子さんに対してです。
お子さんに対して、親は次の点を守って下さい。
・金の話をしない
・金銭の価値観を押しつけない
・過剰な節約主義に陥らない
・金を貯めることを第一の楽しみとしない
・拝金主義と取られかねないようなことを一切いわない
・金より心を大事にする
・金より子供の気持ちを大事にする
・一見直接メリットがないようなことを大事にする
(寄付、ボランティアなど)
・他人への奉仕を大事にする
経済の勉強になる話なら結構ですが、
何が勉強になるのか、その区別もつかない人は、
もういっっっっっさい、金の話はしないこと。
何が無駄遣いで、何が子供のためになるのか区別がつかない人は、
もういっっっっっさい、金の話はしないこと。
守って下さい。
不登校セラピー代表 新井てるかず
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