今年出た本にマクセル・カセットテープ・マニアックスという本がある。この本を見ながらマクセルのカセットテープについて色々と思い出してみたいと思う。

昭和40年代

  • スタンダード STD
    • C 昭和41年 初代 さすがにこれは見たことがない。
  • ローノイズ LN
    • LOW NOISE 昭和45年 これも見たことはない。
    • LN 昭和47年 これは見かけた。下半分が黄色になっているデザインだ。当時はラジカセではなく、テープレコーダーで、テレビの音を録音していた頃。友人もこのテープでテレビまんがや紅白など録音していた。
  • ローノイズハイアウトプット LH
    • UD 昭和45年 見たことがない。
    • UD 2代目 昭和47年 これは音楽を録音していた1本が残っている。
  • スーパーローノイズハイアウトプット SLH
    • UD-XL 昭和49年
  • クローム CrO2
    • CHROME DIOXIDE 昭和46年
    • CR 昭和47年

昭和50年代

  • ノーマルポジション
    • ローノイズ LN
      • UL 昭和58年
      • UL 2代目 昭和57年
      • UR 昭和59年
    • ローノイズハイアウトプット LH
      • UD 3代目 昭和53年 使用したことがない。
      • UD 4代目 昭和56年 一見すると3代目と同じなのだが、よくよく見ると違う。当時、購入した1本のみ残っている。モデルチェンジ直前だったらしく、どこにも売ってなかったが、レコード屋で見かけて購入した。以降はUD1に続くようだ。
      • UDⅠ 昭和58年
    • スーパーローノイズハイアウトプット SLH
      • UD-XLⅠ 昭和51年
      • XLⅠ 昭和53年
      • XLⅠ 2代目 昭和56年
    • ウルトラローノイズハイアウトプット ULH
      • XLⅠ-S 昭和55年
      • XLⅠ-S 2代目 昭和58年
  • ハイポジション
    • エコノミーハイポジション
      • UDⅡ 昭和59年
    • ハイポジション
      • UD-XLⅡ 昭和51年
      • XLⅡ 昭和53年
      • XLⅡ 2代目 昭和57年
    • スーパーハイポジション
      • XLⅡ-S 昭和55年
      • XLⅡ-S 2代目 昭和58年
  • メタルポジション
    • MX 昭和54年
    • MX 2代目 昭和55年
    • MX 3代目 昭和57年

UDⅠ

  • 昭和58年の初代 未使用
  • 昭和63年の2代目 未使用
  • 1990年の3代目 あまり意識していなかったが数本残っている
  • 1992年の4代目 あまり意識していなかったが数本残っている
  • 1993年の5代目 未使用
  • 1995年の6代目 未使用
  • 1996年の7代目 未使用
  • 1998年の8代目 未使用
  • 2000年の9代目 未使用

UDⅠのバリエーション

  • UDⅠ-R 昭和60年 未使用
  • UDⅠ-S 昭和61年 未使用
  • UDⅠ-N 昭和62年 ラジカセ用として使用していた。

UDⅡ

  • 昭和59年の初代 この金色に輝くテープお気に入りでいまでも多数残っている。高級感のある見た目で、購入しやすい価格だったのかもしれない。しかし2代目以降は安っぽいデザインになってしまい、残念であった。
  • 1987年の2代目
  • 1990年の3代目 結構持っている。
  • 1992年の4代目 これは使ったことがないと思う。
  • 1993年の5代目 スリムケースのこれは普段使いとして、ミニコンポなどでいっぱい使用していた。調べてみるとハイポジションに対応していないテープレコーダーで録音したものもあって、本当にこのテープを標準的に大量に使用していた時期だったのだと思った。
  • 1995年の6代目 これは見たことがない。以降のテープは見たことがないので、この辺りで音楽用としてのカセットテープを使用しなくなったのかもしれない。
  • 1996年の7代目 未使用
  • 1998年の8代目 未使用
  • 2000年の9代目 未使用

UDⅡのバリエーション

  • UDⅡ-U 昭和60年 未使用
  • UDⅡ-S 昭和61年 未使用

XLⅡ

  • 昭和53年の初代 見たことないと思う。
  • 昭和57年の2代目 友人が良く買っていた。お気に入りの曲を入れて友人と交換したものが残っている。私はノーマルテープが多かったが、社長の息子の友人はハイポジションテープをばんばん購入していてうらやましくも思った。今残っているテープには友人の好きだった、プログレシブロックや、友人の自作曲のギターの弾き語りなどが入っている。
  • 昭和60年の3代目 見たことがない。
  • 昭和62年の4代目 1本くらいあったかもしれないがなじみがない。
  • 1989年の5代目 あまり覚えがない。

UL

  • 昭和53年の初代 NHKの基礎英語を録音して聞いていた。1本しかない。これは毎日A面、B面と交互に録音して、聞いては消していたからである。いざというときは前の日まで戻れる仕様である。しかし、当日で精いっぱいで前の日のを再度聞くことはあまりなかったような気がする。しかしこのおかげか中学の英語の成績は良かった。教科書の次の所へ進んでも、あ、これ知ってるという事があり、知っている事を復習する形になっていたからだ。他にFM放送を録音した120分テープが数本残っていた。当時は、解説部分をカットして曲だけ録音しようとポーズボタンに集中していたが、この120分テープは番組丸ごと録音してあって、いまではかえってその方が貴重なものになっている。
  • 昭和57年の2代目 見たことないと思う。
  • 2012年の3代目 

UR

  • 昭和59年の初代 見たことがない。説明によるとURはULの後継らしい。
  • 昭和63年の2代目 見たことがない
  • 1991年の3代目 見たことがない
  • 1994年の4代目 見たことがない
  • 1997年の5代目 これはいっぱい持っている。音楽用としてはなく、音声の録音用に120分テープを使用していた。
  • 2005年の6代目 見たことがない
  • 2020年の7代目 見たことがないが、現役製品のようだ。

Metal Vertex 1989年

  • これは高かった。1本買って今持っているのその1本である。当時購入したばかりの3ヘッドのデッキで録音して悦に入っていた。その3ヘッドデッキはDATを購入するまで7年位主力として活躍した。テープのグレードの差の顕著な違いを実感したのは、そのデッキを使い出してからである。その前の2ヘッドデッキの時は、違いはない事はないのだが、たいして変わらないと感じることもあった。

まとめ

  • いろいろ見てきたが、マクセルのカセットテープとの接点はこれくらいだ。
  • マクセルはテープの種類がわかりずらかった。UDにノーマルとハイポジションがあり、XLにノーマルとハイポジションがあるという2つの系列が並行して進んでいる為であると思われる。TDKやSONYは名前でポジションが分かれていたので、なじめない点であった。
  • 私なりに理解しようとすると、下記の通り。さらに製品はあるのだが、大枠のところである。
    • ノーマルポジション用の音楽用としてはUDが出来た。これはTDKでいえばADのようなものだろう
    • UDの上位版としてUD-XLができた。TDKでいえばODだろう。
    • CR(クローム)に代わって、UD-XLⅡが出来た。この時に、UD-XLはUD-XLⅠになった。
    • UD-XLはUDを取り去ってXLとして独立した名前になった。
    • 一方UDの方もまずUDがUDⅠとなったのち、UDⅡとしてハイポジション用テープを出した。
    • TDKでいえば、UDⅡがSF、XLⅡがSAという事だろう。
    • さらに、XLⅡ-Sが出た。TDKでいえば、SA-Xだろう。
  • マクセルは音楽用としてはハイポジションテープばかりを購入した。メタルはVertex1本しか使用していない。ノーマルはラジオ録音用として120分テープを大量に使用していた。
  • この後、DATのテープを購入している。この頃は社会人なので箱で買っていた。つまり、カセットテープからデジタルへ移行していったのである。
  • 私のカセットテープ使用状況を大雑把に分けると、昭和50年代がテープレコーダーやラジカセの時代、昭和60年代がカセットデッキの時代、平成に入ってしばらくたってからDATの時代に徐々に移行していったという感じだ。