◆鶴田浩二のLPレコード


鶴田浩二のLPレコードをまとめていきたいと思う。最初に購入したのは、鶴田浩二のすべてExcelONEとSJX-10015 / あゝ軍歌(再発盤)で、それ以外は、中古で買い集めたものである。ベスト盤を中心に所有していないものが多数ある。ほぼ年代順に並べてみた。年代はジャケットに書いてあればそれを、書いて無ければ、ベスト盤などは収録曲から推測している。


■美しい灯に LV-13
シングルの美しい灯には昭和33年に発売されているからその頃のLPと思われる。収録されているのは下記の通り。

1.うつくしい灯に 昭和33年
2.街は魔術師 昭和33年 B面曲
3.東京詩集 昭和33年
4.別れるなんて 昭和33年B面曲
5.ハマの三号桟橋 昭和32年
6.幸福うすい恋ならば 昭和32年B面曲
7.ちんちん千鳥 昭和32年
8.好きだった 昭和31年

傷だらけの人生以降のベスト盤等で聴くことが出来るのは、好きだったはもちろんだが、あとは東京詩集くらい。
表題になっている美しい灯には、めったに聴くことが出来なくなってしまった。調べてみると新しい順にシングルのA面とB面を並べた、直近のベスト盤という体裁となっている。


■V-5033 / 鶴田浩二 傑作集(1962)
A面
1.赤と黒のブルース
2.ハワイの夜
3.むせび泣き
4.彌太郎笠
5.街角のブルース
6.さすらいの舟唄
7.あばれ行燈
8.東京詩集
B面
1.好きだった
2.さすらいの湖畔
3.街のサンドイッチマン 
4.花の小次郎
5.裏町ポルカ
6.やくざ囃子
7.街角のシャンソン
8.星空のワルツ


■鶴田浩二ゴールデン・ヒット・アルバム JV-188-9
A面
1.赤と黒のブルース
2.ハワイの夜
3.むせび泣き
4.彌太郎笠
5.街角のブルース
6.さすらいの舟唄
7.あばれ行燈
8.東京詩集
B面
1.好きだった
2.さすらいの湖畔
3.街のサンドイッチマン 
4.花の小次郎
5.裏町ポルカ
6.やくざ囃子
7.街角のシャンソン
8.星空のワルツ

2枚目
飛車角小唄
大利根千鳥
無情のブルース
ギター夜曲
黒いダイス
波止場の嵐
水色の哀愁
愛しているさ

男の魂
忘れようぜ
地獄に真っ赤な花が咲く
光と影のブルース
口笛を吹く男
うつくしい灯に
ハマの三号桟橋
哀愁酒場

2枚組で1枚目の曲目は傑作集と同じ。


■SJX-5 / 赤と黒のブルース(1968)
A面
1.赤と黒のブルース
2.東京詩集
3.街のサンドイッチマン
4.さすらいの舟唄
5.哀愁酒場
6.花の小次郎
7.むせび泣き
B面
1.好きだった
2.ハワイの夜
3.無情のブルース
4.弥太郎笠
5.忘れじのブルース
6.センチメンタル・レイン
7.いいじゃないか

ベスト盤のように見えるが、初期の曲はステレオ録音しなおしている。以降この音源が使われる。しかし、没後のCDはオリジナルが使われることが多い様だ。


■SJX-13 / 名もない男の詩(1969頃)
A面
1.歌謡組曲「名もない男の詩」
B面
1.泣かないで
2.泣きぼくろ
3.回り道
4.泣かせるぜ
5.夜霧の空の終着港(エアー・ターミナル)
6.泣けるうちゃいいさ

名もない男の詩・・・鶴田浩二は後々までこの歌を大切に歌い継いだようです。この少し前,フランク永井も組曲「慕情」という歌を出しています。B面はカバー集。ジャケット違いあり。


■SJX-32 / あゝ軍歌(1970年)
A面
1.戦友よ安らかに
2.ラバウル海軍航空隊
3.ダンチョネ節
4.戦友の遺骨を抱いて
5.麦と兵隊
6.戦友
B面
1.同期の桜
2.加藤部隊歌
3.ラバウル小唄
4.荒鷲の歌
5.討匪行
6.父よあなたは強かった
7.異国の丘



■SV-330~2 / 決定盤 鶴田浩二のすべて VICTOR Jumbo SERIES

1枚目A面
1.赤と黒のブルース 昭和30年
2.ハワイの夜 昭和27年
3.弥太郎笠 昭和27年
4.さすらいの舟唄 昭和27年
5.むせび泣き 昭和28年
6.街角のブルース 昭和29年
7.あばれ行燈 昭和30年

1枚目B面
1.好きだった 昭和31年
2.さすらいの湖畔 昭和28年
3.花の小次郎 昭和31年
4.裏町ポルカ 昭和29年
5.東京詩集 昭和33年
6.やくざ囃子 昭和29年
7.街角のシャンソン 昭和30年

2枚目A面
1.街のサンドイッチマン 昭和28年-B
2.星空のワルツ 昭和27年
3.無情のブルース 昭和40年
4.ギター夜曲 昭和40年-B
5.大利根千鳥 昭和38年-B
6.黒いダイス 昭和39年
7.波止場の嵐 昭和39年-B

2枚目B面
1.飛車角小唄 昭和38年
2.水色の哀愁 昭和39年
3.愛しているのさ 昭和39年-B
4.男の魂 昭和38年
5.忘れようぜ 昭和38年-B
6.地獄に真赤な花が咲く 昭和36年 表記:真紅
7.光と影のブルース 昭和34年

3枚目A面
1.忘れじのブルース 昭和42年
2.泣くもんか 昭和42年-B
3.口笛を吹く男 昭和33年
4.美しい灯に 昭和33年
5.ハマの三号桟橋 昭和32年
6.哀愁酒場 昭和32年
7.いいじゃないか 昭和43年-B

3枚目B面
1.同期の桜    昭和45年
2.戦友よ安らかに    昭和45年-B
3.センチメンタル・レイン    昭和43年
4.名もない男のブルース    昭和43年
5.リーサに逢いたい    昭和43年-B
6.流転夜曲    昭和44年
7.人生横丁    昭和44年-B

同期の桜(台詞)まで入っていて,傷だらけの人生が入っていないことから,1970年頃と思われる。ただし,初期のステレオ録音が発売されている楽曲も,オリジナル盤を使用している。傷だらけの人生以前の鶴田浩二でベスト盤を作ったらこうなるという、購入しておくべき盤。かなり売れたのか、入手は容易だった。
一通り聴いてみると、昭和20年代と昭和40年代の曲は聴く機会が多いが、昭和30年代、特に後半はなかなか顧みられることがない曲が並んでいる。
追記:発売年、B面の場合はB表記。


■SJX-64 / 男の演歌(1971年)
懐メロ(この当時でも)のカバー集。
A面
1.勘太郎月夜唄
2.旅笠道中
3.流転
4.むらさき小唄
5.名月赤城山
6.妻恋道中
B面
1.上海の街角で
2.君恋し
3.裏町人生
4.国境の町
5.無情の夢
6.湯島の白梅


■SJV-525 / 男/傷だらけの人生 鶴田浩二男の世界(1971)
A面
1.男
2.流転夜曲      ※昭和44年のシングル
3.嘘で男が泣くものか ※傷だらけの人生のB面曲
4.街のサンドイッチマン
5.センチメンタル・レイン
6.同期の桜
B面
1.傷だらけの人生
2.好きだった
3.逢いたくなって   ※男のB面曲
4.忘れじのブルース
5.ハワイの夜
6.赤と黒のブルース

傷だらけの人生のヒットで出したと思われるベスト盤。最新曲は「男」。各面トップを台詞物で始めている。初期のヒット曲は色々な場所にちりばめられている。なお初期の曲はLP「赤と黒のブルース」でステレオ録音されたものが使われている。


■鶴田浩二 BP-9109-10
本来は箱入り等の2枚組だと思われるが、所有しているのは2枚目のみ。


■SJX-84 / ブルースを唄う(1971年)
A面
1.夜霧のブルース
2.夜霧の第二国道
3.別れのブルース
4.雨の酒場で
5.霧子のタンゴ
6.上海リル
B面
1.雨のブルース
2.上海ブルース 
3.俺は淋しいんだ
4.ラブレター
5.雨に咲く花
6.場末のペット吹き


■SJV-554~5 / リサイタル(1971年)
1枚目A面
1.傷だらけの人生
2.さすらいの舟唄
3.赤と黒のブルース
4.ハワイの夜
5.哀愁酒場
6.街のサンドイッチマン
7.好きだった

1枚目B面
1.生きる
2.望郷の町で
3.男
4.流転夜曲
5.弥太郎笠
6.花の小次郎
7.無情のブルース

2枚目A面
1.戦友よ安らかに
2.ラバウル海軍航空隊
3.ラバウル小唄
4.戦友の遺骨を抱いて
5.あゝ紅の血は燃ゆる
6.ダンチョネ節
7.同期の桜

2枚目B面
1.名もない男の詩

初のライブ盤。少し硬い印象を受ける。司会者のいる昔ながらのリサイタル。見砂直照と東京キューバン・ボーイズが演奏している。


■豪華盤 鶴田浩二デラックス SJV-590-1
惚れた
銀座野郎    ※惚れたのB面曲
望郷の町で
生きる     ※望郷の町でのB面曲
逢いたくなって ※男のB面曲


傷だらけの人生
嘘で男が泣くものか
リーサに逢いたい
名もない男のブルース
戦友よ安らかに
同期の桜

赤と黒のブルース
街のサンドイッチマン
東京詩集
センチメンタル・レイン
さすらいの舟唄
好きだった

夜霧のブルース
上海ブルース
場末のペット吹き
上海リル
泣かないで
夜霧の空の終着港



■DX-10003 / スーパー・デラックス(1973年)
A面
赤と黒のブルース
ハワイの夜
さすらいの舟唄
弥太郎笠
好きだった
花の小次郎
街のサンドイッチマン
B面
名もない男のブルース
忘れじのブルース
流転夜曲
同期の桜
傷だらけの人生

嘆きぶし

昭和48年の嘆きぶしが出た直後のものと思われる。
傷だらけの人生以降のシングルとしては男は入っているが、望郷の町で、惚れた、日陰者は入っていない。
逆に傷だらけの人生以前のセンチメンタル・レインの除くシングルが続いて入っている。
「男」の出た後位に企画され、最後に当時の新曲の嘆きぶしを付け加えたと思われる構成である。
何回聴いても違和感があり、本当に曲の流れを考えているのか少々疑問である。


■DX-10003 / スーパー・デラックス(1976年)
レコード番号同じジャケット違い?



■SJV-685/6 / 鶴田浩二ベスト・コレクション
2枚組 曲名は調査中


■GX-14 / 鶴田浩二グランド・デラックス 1974年
A1 意地
A2 白いかもめは何を見た
A3 傷だらけの人生
A4 ハワイの夜
A5 街のサンドイッチマン
A6 好きだった
A7 赤と黒のブルース
A8 さすらいの舟唄

B1 同期の桜
B2 ラバウル海軍航空隊
B3 戦友
B4 父よあなたは強かった
B5 麦と兵隊
B6 加藤部隊歌
B7 討匪行
B8 異国の丘

A面がヒット曲編 B面が軍歌編
意地が昭和48年の最新曲、白いかもめは何を見たは同じ年の前の曲。


■SJV-732/3 / 鶴田浩二ベスト・コレクション'75

1.真っ暗闇でございます
2.意地
3.日蔭者
4.惚れた
5.白いかもめは何を見た
6.傷だらけの人生

1.赤と黒のブルース
2.街のサンドイッチマン
3.ハワイの夜
4.弥太郎笠
5.同期の桜
6.好きだった

1.場末のペット吹き
2.夜霧の第二国道
3.俺は淋しいんだ
4.夜霧の空の終着港
5.上海の街角で
6.夜霧のブルース
1.君恋し
2.無情の夢
3.湯島の白梅
4.戦友
5.ダンチョネ節
6.ラバウル小唄

1枚目がオリジナルヒット曲集
2枚目がカバー曲集 フランク永井が多い+懐メロ+軍歌
真っ暗闇でございますと意地が最新曲。
なぜA面が傷だらけの人生で終わっているのか、なぜB面の同期の桜の次が好きだったなのか。どうも曲の流れが疑問である。


■SJV-828/9 / 鶴田浩二ベスト・コレクション'76
1枚目がオリジナルヒット曲集
2枚目が軍歌集



■SJV-5032/3 / 決定盤 鶴田浩二のすべて

調査中


■SJX-200 / 還らざる戦友(1975年)
A面
1.還らざる戦友
2.燃ゆる大空
3.梅と兵隊
4.空の神兵
5.ハバロフスク小唄
6.青年日本の歌(昭和維新の歌)
B面
1.あゝ紅の血は燃ゆる
2.上海だより
3.あゝ草枕幾度ぞ
4.九段の母
5.月月火水木金金
6.軍国舞扇


■SJX-10015 / あゝ軍歌(再発盤)
題字のあゝ軍歌が活字になっています。
A面
1.戦友よ安らかに
2.ラバウル海軍航空隊
3.ダンチョネ節
4.戦友の遺骨を抱いて
5.麦と兵隊
6.戦友
B面
1.同期の桜
2.加藤部隊歌
3.ラバウル小唄
4.荒鷲の歌
5.討匪行
6.父よあなたは強かった
7.異国の丘


■JX-10188 / NHKビッグ・ショー放送番組より鶴田浩二男の詩(1977年)
A面
1.オープニング ~傷だらけの人生
2.メドレー 好きだった 街のサンドイッチマン 赤と黒のブルース
3.飛車角の詩
4.男の夜曲
5.ダンチョネ節
6.浜千鳥
B面
1.歌謡組曲 名もない男の詩

鶴田浩二が凝縮されたような盤で一番好きである。名もない男の詩も、最初のLPやその後のライブ盤に比べてこれが一番良いと思う。男の夜曲を歌っているのも貴重。



■歌手生活25周年記念鶴田浩二大全集 SJX-8052-6
ビクターでのシングル曲を最初から当時の最新曲まで順番に入れた全集。一部のB面曲がないなど不完全ではあるが、ほかではなかなか聴けない曲も網羅されていて貴重な全集。CDでも復刻された。


■SJX-20040 / 若き海鷲たち(1977年)
A面
1.海鷲だより
2.飛行予備学生
3.たんぽぽの花
4.学徒進軍歌
5.海の勇士
6.空中艦隊の歌
B面
1.明日はお立ちか
2.雨の戦地で
3.カタカナ忠義
4.皇国の母
5.軍国子守唄
6.軍国の母


■SJX-20189 / 蒙古放浪歌(1980年)
A面
1.蒙古放浪歌
2.船頭小唄
3.人を恋うる歌
4.出船
5.琵琶湖周航の歌
6.カチューシャの唄
B面
1.流浪の旅
2.ゴンドラの唄
3.さすらいの唄
4.紅燃ゆる丘の花
5.真白き富士の嶺
6.北帰行


■SJX-30115 / 鶴田浩二のすべてExcelONE(1981年)
A面
1.街のサンドイッチマン
2.ハワイの夜
3.好きだった
4.赤と黒のブルース
5.白いかもめは何を見た
6.無情のブルース
7.さすらいの舟唄
B面
1.さすらいの人生
2.傷だらけの人生
3.男
4.弥太郎笠
5.望郷の町で
6.日陰者
7.同期の桜(台詞)

この中ではさすらいの人生が最新曲である。初期のヒット曲を5曲にとどめ、傷だらけの人生の少し前の、無情のブルース、少し飛んで同期の桜以降のヒット曲を並べてある。


□夜霧よ今夜もがとう さすらいの人生 SJX-30039