以前4つのグループの大枠の分類について記したが、今回は写本単位でまとめることにした。書籍で求める場合たいてい、写本の名前が書いてあると思うので、照らし合わせたい。以前堺本から出版した本を読んでいたのだが、別の堺本から引用したという本との違いがあったため、必要を感じたためである。また、先日も三巻本の文章を読んでいたが、同じく別の三巻本の文章との相違があり、いろいろと不便であった。能因本と呼ばれるものでも、能因本そのものからのものか、枕草⼦春曙抄のものかはっきり書かれていないか混同されているものがある。最近のは丁寧に書いてあるのだろうが、多少古い本だと、不明な部分も多い。
三巻本
2冊→4冊→3冊(最初の1巻紛失)
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第⼀類本
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陽明⽂庫蔵本、宮内庁書陵部図書寮蔵本、⾼松宮家蔵本
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第⼆類本 最初の1巻を別系統の写本で補う。全4冊?
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弥富破摩雄旧蔵本、刈⾕図書館蔵本、伊達家旧蔵本、勧修寺家旧蔵本、中邨秋⾹旧蔵本、古梓堂⽂庫蔵本
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能因本
上下⼆巻
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学習院⼤学蔵本
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野坂元定蔵本
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古活字本
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枕草⼦春曙抄
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堺本
上下⼆巻
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第⼀類
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⾼野⾠之旧蔵本、朽⽊⽂庫旧蔵本
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第⼆類(宸翰本)
前⽥本
四巻 元は五巻で五巻目が紛失と思われる。
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加賀前⽥家伝来本