前回の続きです
その日から
あの本のことが
ずっと頭から離れません
なんなんだ
何不自由なく
毎日が
お気楽な人なのだな
そんな
マイナスな気持ちで
いっぱいでした
そして
給料日に
買ってみることにしました
知りたくなったのです
定価は1200円
その頃の私にとっては
大金でした
でも…
何が書かれてあるのだろう
「絶対運がいい」
何故そんな風に
言い切れるのだろう
そして
半ば怒りに似た様な感情を
持ったまま
本を読んでみました
その内容は
自分とはかけ離れた
夢物語の様に思えました
そんな事あるはずがない
ですが
少し想像とは
違っていました
読めば読むほど
もしかしたら…
そう思うように
なってきました
そして本も終盤に差しかかり
こんなフレーズが書いてありました
そう思うと
まるで
魔法がとけるように
呪いがとけるように
心臓がドキドキし
手が震えました
震える手を見ると
小さめで
節がゴツゴツ
小指が内側に曲がっていて
とても
見た目には綺麗とはいえない
手でした
なんだか
こんなにまじまじと手を見たのは
久しぶりだな…
オクターブが精一杯で
大変なんだよなぁ
そういえば
私は確か…
ピアノを弾いていた
子どもたちにピアノを教えていた
週末は
ショッピングに行った
大好きなアーティストの
コンサートに行った
友人と
旅行に行った
誕生日は
サプライズパーティーを
開いてもらった
お気に入りのカフェで
仲間とおしゃべりをした
何もかも
忘れていました
何をすれば楽しいのか
どんな事が好きなのか
自分を自ら粗末にし
痛めつけていました
体のあざにも
荒れた肌にも
知らんぷりをしていました
心が感じる事に
蓋をしていました
もしも
直視してしまったら
深く傷つくのが
わかっていたから
ずっと目をそむけて
何も考えず
日々を送る事で
ごまかしていました
でも
私は私である事を
思い出したのです
今この瞬間から
取り戻していこう
取り戻して行けると
確信しました
次回
その後の展開です
ここまで読んで頂き
感謝いたします
ありがとうございました





