「不登校の子はかわいそう…。」が悲劇をもたらす | 不登校のお子さんのことで悩んでおられるお母さんのためのブログbyお母さんエンパワラー坂本修一

不登校のお子さんのことで悩んでおられるお母さんのためのブログbyお母さんエンパワラー坂本修一

「これから先、いったいどうなってしまうの…。」わが子の不登校に不安でいっぱいのお母さん。まずはお子さんが抱えているものを知るところから始めてみませんか?きっとお気持ち、楽になりますよ。






「不登校の子はかわいそう。」

っておっしゃる方がいます。






その理由をたずねると、

「だって、学校行きたいのに

行かれへんのやから。」

っていう答えが…。






なるほど。


学校が、

特定の子を排除するような教育をしている結果、

学校に行けなくなってる子が

ホンマにたくさんいますからね。






「理不尽な扱いを受けているのがかわいそう…。」

って思う気持ちになって当然かも。






でも、

わたしは、その「かわいそう」っていう言葉、

不登校のこどもたちにとっては、

あまり良くないなって思ってます。






この

「かわいそう」っていう感覚は、不登校のこどもたちと自分とを

縦の関係で捉えているから

生まれてくる

って思うからです。






「かわいそうやから、なんとかしてあげないと。」

っていう思いは非難されるような悪い思いではありません。


でも、明らかに、

そこには同情や憐れみの気持ちが存在しています。






野球の試合で、三振した先輩に対して後輩が

「かわいそうに…。」

って声をかけることなんて無いでしょう。


同情や憐れみは、

上の立場の者から下の立場の者に対して与えるものですから。


これぞ、まさしく縦の関係






そして、

この縦の関係というものは、

「力のあるわたしから、力のないあなたへ。」

っていう無言のメッセージを

伝えていることになります。






不登校の子に

「かわいそうに…。」

って言う。


それは、

「あなたには力がない。」

っていうメッセージを

不登校のこどもたちに

伝えていることになってしまうのです。






そうなると、不登校のこどもたちは

「力のないかわいそうなわたし」

というレッテルをみずからに

張りつけるようになってしまいます。


そうすることで、

さらに家から出ようとしなくなってしまう

でしょう。


そうした方が安心できますし、

何より、

見てもらいたい人、注目してもらいたい人に、

さらに見てもらえるようになりますから。






そして、

もっとかわいそうなわたし。

もっともっとかわいそうなわたし。

そうやって、

みずからの力のなさを

どんどん示していくしか

なくなってしまう…。






これは、ホンマに悲劇です。






でも、そんな悲劇、わたしはたっぷり見せつけられてきました。






さあ、そこで必要なのが「横の関係」です。






横の関係でつながっているホンマの仲間やったら「かわいそう…。」

やなくて、

「お前なら、学校どころか

教室にも戻れるで。」

「俺はお前の力、信じてるし。」

「俺も一緒に学校にある理不尽と

闘うからな。」

みたいなことを言うでしょう。






横の関係で

こどもたちにかかわりたい!






横の関係でかかわり合える力を、こどもたちから引き出したい!






ホンマ、そう思います。