空腹大学生のころ貧乏な暮らしをしていた。 だけど苦しいとは思わなかった。 みんなとても優しかった。 大学の事務局の人にいたっては、よく電話をくれた。 「事務仕事があるんだけど、働きにきませんか? お弁当を出しますよ」 僕の食生活を気にかけてくれていたのだ。 もちろん喜んで学校に出かけて行った。 お弁当をお腹いっぱいになるまで食べさせてもらったが 何よりもそんな電話をくれるのがうれしかった。 お腹は空腹だったのだが、 心はその幸せで満たされていた。