お弁当の思い出


小さいころから野球をしていたので、

お弁当を食べることも多かった。


高校になると毎日お弁当をつくってもらっていた。

男の子にありがちだが、2時間目と3時間目の休憩には

すでに食べ終わっていた。

そしてちゃんとしたお昼休憩には、

学校の食堂にまたお昼ご飯を食べに行った。




そのころ

気にしていたことがあった。

それは小学校のころも少し気になっていた。


友達のお弁当はハンカチに包まれたいたのに対し、

僕のお弁当箱は新聞紙にくるまれていたのである。


保温性にすぐれているのかもしれないし、

タレなどがこぼれでたときには

鞄が汚れずにすむかもしれない。


だけど、年ごろの男の子

なぜか恥ずかしくてたまらなかった。


隠すようにこっそり開けたり、

先に開けておいたりしていた。


そんなある日

友達の久保くんもお弁当が新聞紙にくるまれているのを発見した。

しかし彼はまるで恥ずかしがる様子もなく

堂々とみんなの前で新聞紙を広げ

おいしそうに食べていた。


なんでもないことかもしれないが、

大きな衝撃をうけた。

「でかい奴だ」と思った。


いまでも何かにつけて‘気にしすぎ’な面がある。

そんなときはいつも久保くんを思い出す。

彼の大きさ、潔さをお弁当の新聞紙から学んだ。