今夜のBBC4はアイルランドのロック特集。

9時からThe Irish Rock Story: A Tale of Two Cities

2つのシティとは、北アイルランドのベルファストとアイルランド共和国のダブリン。


ヴァン・モリソンのThem、ロリー・ギャラガーのTasteから始まり、フィリップ・リノットのThin Lizzy、ボブ・ゲルドフのBoomtown Rats、テリー・フーリーのレコードショップGood VibrationsからRudi、The Undertones と来て、U2、シニード・オコナー…てんこ盛りだった。

プロテスタントとカソリックの対立とテロが暗さを落とす中、音楽が怒りだったり、希望だったり、癒やしになった。

こういうドキュメンタリーで歌詞をわざわざ字幕で出すのは珍しく、それだけメッセージの重要性を感じ取った。

でも、なんでいつもStiff Little Fingersが出てこないの?!

と、プンプンしてたら次の番組でようやくちょっと出た。



北アイルランド紛争問題、通称The Troublesの中心、デリーで結成されたThe Undertones。

爆弾や銃や戦車の中で育ち、家族や友達が牢屋に入れられたり殺されるのが日常のなか、普通の男の子たちが持つ悩みや恋愛をポップソングとしてリリースし、BBCのDJジョン・ピールのお気に入りとなってヒット曲を出した。

ちょうどその頃、イングランドではPistolsやClashなどがパンクブームを起こしててパンクスがタフなイメージがあるけど、普通のスイートな男の子たちUndertonesのほうがよっぽどタフな精神を持ってたんだな、って思った。