前回記事



から、だいぶ温めてましたが

曲を聴くほどに何を書こうか
何が書けるのか
分からなくなってしまいましたので

ちょっと軽めに書いていきます。

このコンサートは
稲城iプラザの10周年記念イベントとして
ショパン弾きとして定評のある
横山幸雄さんが
オールショパンプログラムと題して
行ったコンサートです。

オープニングに解説をしてくださったように
後半戦も解説から始まりました。

それぞれの曲の背景と
曲の印象、構成などをお話しくださり
演奏へ

作品番号順に弾いていくとのことでしたが
作品53番の「英雄」ポロネーズは
後に曲を続けられるような終わり方ではないので
作品54を先に持ってきました、と仰っていました。



後半戦の第1曲目は
マズルカ作品50
(Ⅰ ト長調 Ⅱ 変イ長調 Ⅲ 嬰ハ短調)

マズルカはショパンにとって日記のようなもの

毎日の心の変化、出来事などを
日記に書くように曲にこめていたのでしょう

独特のリズムと半音階を多用したメロディ
いかにもショパンという感じがする曲たちです。


2曲目は即興曲第3番 変ト長調 作品51

この曲は横山さんの解説によると
段々と霧が晴れてくるような感じの曲
とのことでした。

素朴な印象の曲でした。

続いて
私の大好きな
バラード第4番 ヘ短調 作品52

まるで小説を読んでいるかのような
ドラマティクな展開
序章は穏やかに、でも何かが始まる予兆もあり
続いて
とぼとぼ歩いているような風景が浮かぶメロディ
ふと顔を見上げてはまたうつむき加減で歩く

それを繰り返していくうちに
感情が昂り激情を何かにぶつけている
そしてまたふと我に帰る

後半の途切れることのないパッセージ
息もできないほどの激流に飲み込まれるように
曲は盛り上がり
一度終焉を迎えたかのような静けさ

その一瞬後に再び激しいパッセージから
流れるようなパッセージへ変化し
フィナーレへ向かい絶望で終わる

横山さんの演奏は見事でした。

続いて
スケルツォ第4番 ホ長調 作品54
繊細かつドラマティックな曲とのことでした。

私はあまり印象に残りませんでしたが
とても綺麗な曲でした。

そして最後
ポロネーズ第6番 「英雄」変イ長調 作品53

締めにふさわしい華々しい曲です。
横山さん、速弾きすぎて
最後つんのめりそうになりながら弾いていたので
ちょっとヒヤヒヤしてしまいました。
堂々と終わるものしか聞いたことがなかったので
超高速のまま終わったのにはびっくりです。

そしてアンコール曲は2曲

1曲めは忘れてしまいました。。。。

どうしてかというと2曲目がとっても良かったから(言い訳)

子犬のワルツを弾いてくれたのですが
すごく良かったのです。

今まで聞いた中でダントツでした。

何が良かったのか。

なんでしょう、軽やかで上品でおしゃれで
最後の右手の下降音階のキラキラが
素敵でした。

全体を通して感じたことは

横山さんは
繊細で流れるようなフレーズを
得意としている印象
フォルテは少し無理をしている感じがしました。

早く弾けるしミスタッチはほとんどないし
余裕が随所で感じられましたが

なんとなーく物足りないなーと
思ってしまいました。

ピアノ弾きというより
実業家としての実績もあり
大学教授や日本パデレフスキ協会会長でもあり
多方面で活躍しておられる方なので
ピアノだけが全てではない
ピアノを客観的に捉えている
そんな気がしました。

演奏のお手本を見ているようでした。

曲を聴くことに集中できるというか


彼の中でピアノの位置づけが
数ある日々の業務の中の一つになっている
そんな感じがしました。

ショパンの曲を作品番号順に聞いた
今回のコンサート

兎にも角にも
とても貴重なコンサートでした。

以上簡単ですがコンサートレポでした!


実はこのコンサートの前日に
江副記念リクルートスカラーシップコンサート
というものに行ってきました。

私の好きなピアニストの一人
阪田知樹さんと
サックスの上野耕平さんの
共演があるとのことで
行ったのです。

だいぶ記憶も薄れてきていますが
面白い体験があったので
そのうち書こうと思います♪