お子さんとの関係

今回の相談者様はNさん

今のところ特に悩みがないかなー。
仕事を始めてみたら
それまで考えていたことも
解決したし。

と、日常のお話をしていました。

何をみてみたいかなーと思いながら
お話ししていると

やっぱりいつも長男さんとのことは
気になってるかなー。

次男は全然気にならないんだけど
長男はいろいろ気になって
つい口うるさくなってしまう

と、ぽろっとおっしゃってました。

長男くんは小学校一年生のRくん

幼稚園の頃から負けず嫌いで、
家族でカードゲームなどをしていて、
自分が負けると激しく怒り、
泣いてしまい
手がつけられなくなることがあるとのこと。

元々集中力が高く
自分の興味のあることには
没頭できるけれど、
納得がいかないと動けない、
そんな性格でした。

小学校に上がり、
帰宅後の予定を自分で決めたそうです。
大好きなテレビ番組を見る前に、
ピアノの練習と、
宿題をやると決めたのですが、
最近は読書に夢中で、
下校すぐに読書が始まり、
読んでいるうちにテレビの時間になり、
ピアノと宿題は後回し。
ピアノの練習はやらない日もあるとのこと。

つい、お小言を言ってしまう、
好きにしたらいいとは思いつつ、
口が出てしまうとのこと。

最近は自分の思っていることを
言葉で伝えることが
できるようになってきたので、
以前ほど揉めることは少なくなった
とのことですが、負けず嫌いは変わらず。

先日のエピソード
いつものように読書に夢中なあまり、
ピアノの練習をしておらず、
当日直前に練習を始めたけれど、
うまくできないので、泣いてしまい、
今日は行きたくない、と言い出しました。

お母さんは半分冗談で、
じゃあ、先生に電話して、自分で伝えて、
と言ったところ、
本当に先生に自分で電話し、
事情を伝えたそうです。
あたりまえですが、
それでもレッスンには来てください
と言われ、行ったそうです。
 
Nさんは、
自分が気にしなければいいんだけど、
気になっちゃう。
言いたいのを我慢して我慢して、
最後爆発してしまうと。

Rくんの、物事に集中する力は
とても良いと思ってるので、
それをやらせてあげたい気持ちと、
自分でやると決めたことを
やって欲しい気持ちがあり、
心の中で葛藤がある様子。

そこで、
Rくんが、お母さんのことを
どう思ってるのかをみて、

そのあと、
二人の関係性を
良くするために
何ができるか見てみましょうか?

ということで、

まずはRくんが
お母さんのことをどう思っているか
見てみました。



現在意識
ソードの4逆位置

中間意識
ペンタクルス5正位置

潜在意識
ワンドの6正位置

では読んでいきましょう。
☆はNさんのお話し

Nさんから伺った
最近Rくんは
自分の思っていることが
言葉にできるようになってきた、
というエピソードが
まさに顕在意識の
ソードの4逆位置
充電が終わり動き出す、
というカード
今まで溜め込んできた
経験知識が言葉となって
表現できるようになってきて、
お母さんとの意思疎通が
できるようになってきた
と言う状態をRくんも自覚しているようです。

そして、
なんとなくわかっていることとして
お母さんとの関係は彼にとって
辛いもの、苦行であると感じているけれど、
その先に光があることも知っている、
気づいている、
言語化できていないけれど
うっすらと気づいているのでは
ないかと思います。

でもまだ気づいていない
という可能性もあるので、
ここは改善の余地があるかも
(ペンタクルスの5正位置)

☆言われた時は辛いけれど、
頑張ってやることで
自分の成果となることは
最近わかってきている様子とのこと

そして
彼も気づいていない領域だけれど
彼の行動に大きく影響していることとして
自分の意見が通っている
とおもっている
でもそれは一時的なこと
実は下で支えている人たちがいる
ということには気づいていない
まだ小学校1年生ですから当たり前ですよね。
(ワンドの6正位置)


☆自分では自立していると思っているのかな

なので、お母さんに
言いたいことが言えるようになって、
自立できてると思っていて、
たまに、お小言を言われ辛いこともあるけれど、お母さんがいうことは自分の希望を叶えることにつながると薄々気づいている状態と言えます。


そして
行動指針を見るために
カードを改めてシャッフルし
展開していきました。


こうするといいよー。
ワンドのキング逆位置

こういう心構えがいいよー。
ペンタクルスの7逆位置

ここを目指すといいよー。
ワンドのクイーン

合わせて読むと
今までRくんを大事に育ててきて、
ある程度土台ができ自立して
それを自覚している状態のRくん
お母さんのお小言も
その先の光へとつながるものと
うっすらわかっているのか
まだ気づいていないかも、のRくん
これからどう接して行こうか、
どう接することが彼の成長につながるのか
と思案している段階を経て、
具体的な形(目に見えるものとして)に
落とし込んでいこうという気持ちを大事に、
Rくんのやりたいことを見守るだけでなく、
Nさんが主導権を握り、
ある意味、有無をいわせず
物事進めるときがあってもいい。
Nさんが心地よいと感じる、
バランスを探りながら、
どっしりと構え、
Rくんの光も闇も理解しているよ
というその価値観や態度に
Rくんは自然と影響を受けるので
Nさん持ち前の明るく快活な部分を
前面に出しつつ、腰を据え、
時にはこっちだよと力強く導いてあげると
良いのでは。
Rくん主体ではなく
Nさんのちょうど良いバランスを
探ってみてください。
(実際のリーディングの時は
時間があまりなく
ここまで細かく読めませんでしたが
大筋は伝えました。)


カードを展開して
ワンドのクイーンが出た時
あ、これはNさんなんですけどね、
と説明していました。


一通り私が解釈を終えると

Nさんは
「このカード(ワンドのクイーン)、
私の理想の状態です!」
と、少しびっくりした感じで仰いました。

そして、

「子供の意見ややりたいことを優先してきたけど、そうしたほうが(自分が主導権を取り導くこと)いいかなとも思っていたんです。」


と、目を輝かせていました。

人は何か閃いたときや、
気づきを得たときに
こんな風に
表情、特に目がキラキラ輝くのです。

やはり自分は答えを知っているのですね。

Rくんの状態を知ることで
自分がどのように接したいのか
自信を持って言語化出来たのかもしれません。


今回は大アルカナが出なかったので
もしかしたら
この問いの奥の奥に何かNさんの
本当の望みがあるのかもしれないなーと
ふと思いました。

またぜひやってみましょう!

タロットは
分野問わず
人間の悩みや問いに対して
その時に必要な答えをくれます。


オカルトといえばオカルトですし
怪しいといえば怪しいのですが
それだけでなく
人間の心の仕組み
脳の仕組みからも説明できるのです。

何か糸口があれば
そこを起点に
頭の中の今まで生きてきた中で
身につけた知識、記憶、思考を関連付け
ひとつのストーリーを
完成させる能力が
人間にはあるのです。

そのきっかけとして
私はタロットがいい味出してるな
と思うのです。

タロットは一度引いて終わりではなく
期間を置いて、状況が変わるたびに
展開していくことで、
自分の状態を客観的に
把握する機会となり、
より自分との対話が進み、
自分の本当に望む未来へと
導いてくれるツールの一つです。

そのツールは何個あってもいいと思ってて
自分がそれに振り回されなければ
どんなものを使ってもいい

そのツールの中の一つとして
タロットはとても優秀だと思います。

タロットを通して
情報を取捨選択できる
自分になっていきましょう!