ガンダム鉄血のオルフェンズピアノコンサート

なんと!
ガンダムのピアノコンサートに行くなんて
人生何があるか分かりませんね。

このコンサート
鉄血のオルフェンズという
ガンダムのシリーズの
テーマ曲や挿入曲を
生のピアノ演奏と映像を
合わせてお届けする、というもの
声優さんたちのトークもあり
鉄オル(というらしい)ファンには
お祭り的なイベント、らしい



そんなイベントに
何故行くことになったかというと

ピアニストが阪田知樹さんだから、です。

そして、チケットぴあから
先行抽選で申し込めるという
お知らせメールがあり

アニメもよく知らないし曲もわからないけれど
とりあえず申し込んでみました

ガンダムのイベントだから
希望者がたくさんいるので
当選しないだろうと読んでいたのですが、、、

当選してしまいました。

というか、何度も抽選期間があったので
あまり外れないのかも?とも思ったり。

行くからにはアニメをみようと思い
YouTubeで検索したんだけど

よくわからず、DVD買うほどでもないし
ガンダムファンクラブに入れば
見れるのかもよくわからず
調べるの疲れたので、一休み

そのうちすっかり忘れていて

結局当日の朝にようやく見ることができました。

会場に着くまでの時間、鉄オルワールドへ

なかなかエグい設定で、面白く見れました。

開場まえから列ができていて 
どんな人たちが来ているんだろうと
興味津々で、ニヤニヤしながらキョロキョロ
完全に不審者でした、わたし。

でも、いつものクラシックコンサートとは
違う雰囲気の人が多かった。
全体的に若い、当たり前だけど

女子のメガネ率高し。  
綺麗系の女子もちらほら
若者男子たくさん
40代、50代もちらほら
ご夫婦でこられてる熟年の方もいました。

ガンダムって幅広い層に人気があるのですね。
別に、わたしが場違いということもなく
行くかどうか迷う必要なかったな、と
いらぬ心配をしていた自分が
おかしくなりました。

コンサートホールに入ると
素敵な演出が!



真っ赤な緞帳がドレープ状に束ねられ
その中央にはスタインウェイの
艶やかな黒いグランドピアノ

ライティングがブルーで
赤とのコントラストが素敵でした。

始まるまえからウキウキしてしまいました。

開演時間となり、袖から阪田さん登場!

ん? グリーンのジャケット!
いつものクラシックコンサートでは
黒い衣装がほとんどなので
綺麗なグリーンが新鮮でした。

阪田さんがピアノを弾き始めると
中央に吊るされたモニターでは
アニメの映像が流れ始めました。

阪田さんのピアノが
アニメの映像と一体化して
阪田さんの存在を忘れ
映像に入り込んでいることしばし

多分、会場の皆さんもそのような心境の様子

アニメ映像の合間に阪田さんの演奏姿や
手元の映像に切り替わると
現実世界にふと戻る、そんな感じでした。

ピアノの音をマイクで拾って
それが流れていたので
いつもの生の
そのままの
ピアノの音とは違った

迫力のある音だったり

でも繊細な音はしっかりと繊細さを保っていて

低音部のリズムを刻み続けるところも
強すぎず、といって存在感は保ちつつ

改めて、阪田さんの演奏技術と
その表現力に感動しました。

阪田さんの演奏が素晴らしすぎて
にわか鉄オルっこのわたしでも
涙が出そうになる程

周りの女子たちの涙を拭く仕草の多かったこと
それほど映像と音楽の一体化がすごかった。


音楽を担当した横山さんの楽曲解説もあり
どういった世界観で曲が出来上がったのか
その過程も知ることができ
新たな世界を覗き見たようで
とても面白かったです。

合間で声優さんたちのトークもあり
阪田さんのお話もあり
盛り沢山のコンサートでした

印象に残ったトークで
横山さんが
苦しい曲、苦悩の曲を書くときに
オーケストラの各楽器が出す
最適音域から外れた音域を
わざと出すような曲を書いたと。
そうすることで
無理に出している音から、苦悩や
無理している感じがでるとのことでした。

そして、阪田さんの衣装は
鉄華団をイメージしたものだったそうです。
上品なグリーンのジャケットの謎が解けました。

最後に阪田さんが
自分は弾いている方だから、
演奏を聴きながら
映像を見ることはできないのが
残念なほど
とても良いイベントだったと仰っていました。

このイベントに先駆けて 
全てのエピソードを見たという阪田さん
やはり臨場感を高く持つには
その世界に入り込むことが必要なのですね。

アニメの場面を思い出したり
ハラハラした気持ちになったり
と、アニメの世界に入り込んで
弾いていたとのこと

演奏がみごとに映像とマッチしていて
曲の盛り上がるところと戦闘シーンの
激化する場面だったり
メロディーが一瞬止まるところで
キャラクターも動きが止まったり
スローモーションのようになったり

まるで映像を見て弾いているかのようでした。

訳もわからず来たイベントでしたが
来てよかったなーと、しんみり思いながら
帰路につきました。

横山さんは
阪田さん以外のピアニストは考えられない
と、熱烈ラブコールをしたとのこと

最後に、横山さんが
自分の音楽を
この素晴らしいホールで
素晴らしい編曲で
ファンの皆さんの前で
阪田さんに演奏してもらえたことが
音楽家冥利に尽きると仰って
とても満足そうな表情をされていました

今回のコンサートは
阪田さんの歌心あふれる演奏を堪能しました。
超絶技巧も素晴らしいですが
それだけではない

ピアニストとしての表現力の豊かさ
特にメロディーを歌わせることに関しては
群を抜いて秀でていると思いました。

コンサートが終わってしまうのが寂しい、
また演奏を聴きたい!
と思うピアニストさんです。

このコンサートで
阪田さんの新たなファン層が
開拓されたことでしょう。


何だか嬉しいです😊