神林長平「ラーゼフォン」
文庫です。読了日数3~5日、それ程文字数多くなく、大きめな文字なので、この方の他の作品よりかなり速いペースで読み終わります。が、ちょっと内容は難解。
もともと、「ラーゼフォン」というアニメがありました。それのノベライズ本です。つまりは2次作。あるいはパロディと言う部類のものでしょうか。大概は、駆け出しの小説家などが書いていたりするもののようで、アニメの監督さんでさえ神林さんがこれを書くという話に、驚いたようです。そりゃぁ、そうだろうな。と、巻末の対談を読んでて思いました。
かなり古いアニメです。時間のずれが生じてしまった世界で、隔たれてしまった少女と少年の恋愛、が、基本にあります。が、このノベライズはそれとはまったく違った物語を描いています。ノベライズというよりも、その世界観だけを少し借りて、新しい物語を書き起こした。といった感じです。
神林長平が描くには、文庫1冊とうい文字数は、かなり短かったようで、どうにも駆け足で物語が進んでしまったという感じは否めませんが、ある意味新鮮な感じはします。
アニメも、少々難解(というか、疑問が解明されぬまま終わったような気もする)ではありますが、中々面白い作品なので、こちらも見て、更にこの小説を読むと、味わい深いものになるのではないでしょうか。
アニメの補完的な作品ではありません。
身に染みるような、神林小説でもありません。
が、神林さんが、ラーゼフォンという物語に、何か触発を受けて、描きたかったものがそこにあったわけです。それを感じてみるのも、楽しいかと思います。
ちなみに、このラーゼフォンのキャラクターデザインは、山田章博氏。
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