産経・主張に多くの共感を持ってきましたが、今回は下記理由から、到底頂けません。「本来良い政策であっても、その任に堪えない者が行えば災厄をもたらす」が歴史の教えです。
(1)何しろ、TPPを「平成の開国」と打上げたのは当時の管首相(笑止にも高杉晋作を気取った)、「不退転の決意でしっかりと・・」と公言した口も渇かないうちに、「交渉に参加」と発言を韜晦したのが野田首相(文字通り何かあると矢面に立たず泥中に潜り込む)です。
(2)加えて、TPPそのものが、「(日本にとって)本来良い政策であっても」の前提に当てはまるかどうか、疑問があります。主張氏が認めるように、「交渉で何を獲得目標とし、それを国益にどうつなげるのか、その具体論や明確な方向性が、いまだに示されていない」のが現状です。
(3)鳩山→管→野田首相と続いてきた現政権で、「中国取り込む役割」が担えたり、「震災からの復興も加速」したり、「構造改革進める好機」になったり、強国相手に「勝ち取るべきものは勝ち取る」ことができたりすると、本気で考えられますか? 彼らに「したたかな外交交渉力」なんて求めて得られると思いますか?私には想像を絶します。寧ろ、以前、朝日の社説で見た「南シナ海―多国間の枠組み支援を(http://benrathab1990.iza.ne.jp/blog/entry/2338530/ と同じ荒唐無稽さを感じざるを得ません。