毎年毎年春になると夫は躁転していた。

だから春が来るのは怖かったし大嫌いだった。


でも今年は年が明けても寒さが和らいでも、確定申告の時期が過ぎても夫は鬱のままだった。


むしろ4月に入って悪化した。家から一歩も出ず、一日中眠ってばかり。起きていれば辛そうにウロウロするだけ。食欲もあまりない。


そして診察の日、唐突に入院したいと言い出した。驚いたが、入院したいと思うほど辛いのだろうということで、そのまま入院になった。入院準備はそこそこ大変だったが、まあ私も夫の世話をしばらく休めるしいいか…と思っていた。

でも結局、私の休暇にはならなかった。


最初に開放の個室に病棟にはいりたいと主張

→やっぱり閉鎖に行きたいと主張

→閉鎖で落ち着いて過ごせる

→もう退院したいと言い始める

→落ち着いているし退院でいいかと主治医も許可

→退院する


こんな経過を辿り、夫の入院はあっという間に終わった。この間、4日間。

私はひと休みどころかずっと振り回されバタバタしているだけだった。

でもまあ、仕方ない。入院したいと言ったとき、夫にとってはほんとうに入院が必要だったのだろう。実際、退院後は外出して昼ご飯を食べに出られるようになったし。


でもたった4日間の入院でも、お金はガッツリとられて5万弱かかった。

あーあ…。