久しぶりに、少し遠方に住む友人たちに会った時のこと。

 

友人たちは私と同様に子持ちで、子育てや仕事のことなど、色々と話した。

その時の話の流れで、自分たちの夫の話にもなった。

 

連れ合いが会社勤めの友人たちにとって、夫が自営業の私の境遇は多少珍しいこともあるだろうが、働き方や子供と接する時間についてなど、色々聞かれた。

 

自営業はやっぱり厳しいよー。

生活リズムが合わないから平日はなかなか顔を合わせないねー。

 

適当に話を合わせたが、嘘をつくのはやっぱり辛い。

実際は厳しいどころか夫は仕事をしていないし、平日どころかもうずっとずっと顔を合わせていないのに。

 

 

でも、どうしても本当の事は言えなかった。

 

友人たちは、結婚式に来てくれるほど親しい仲だ。

日頃そんなに頻繁に連絡を取り合うことはしないが、私が引っ越した後もこうして時間を作って会うくらいには仲が良い。

あまり社交的でなく、昔から交友関係の幅の狭い私にとっては、けっこう珍しく親しくしている友人だ。

 

多分彼女らは、私が本当のこと…夫が統合失調症を発症して入院し、いまも別々に暮らしていると告げたところで、態度を変えることはないだろう。

私の境遇を心配こそすれ、白い目で見たりすることもきっとない。

 

何で言えないんだろ。

 

認めたくないのかな、私自身が。

けれど、認めても認めなくても、夫が精神の病である事実は変わらない。

 

多分、『なんとなく元に戻る』ことを期待しているんだろうな。

このまま、なんとなく夫は以前の穏やかだったころに戻り、なんとなく以前の生活に戻り、あの激動の時期は何だったんだろうね~なんて話したりして…。

そんな都合の良い展開を期待しているのだ、私は。

 

情けない…。現実から逃避するにもほどがある。そんな状態はあり得ない。そんな甘い病気であるはずがない。

 

もちろん、夫の状況を家族以外の誰にも話せていない、話す決心がつかないのは、これだけが理由ではないと思う。自分の事ながら良くわからないけれど。でも、間違いなく理由の一つではある。

 

でも、誰にも知られない、知られたくないという思いを捨てきれないうちは、このブログには少しでも『私』を特定できそうな細かい情報はボカしたりフェイクを入れてあります、ごめんなさい。

そしてこれから先、ごまかしきれない事を書きたくなった場合は、アメンバー限定とかにするかもしれません。

もっとも、そんなディープな事を書くかどうかは、今のところ全くの未定でございます。