参った。
このところ毎晩だ。
毎晩、夫が夢に出てくる。
悪夢ではない。
なんか、フツーの夢。
私と子供がいる場所に、当たり前のように夫がいる。
状況とかはほとんど覚えていないけれど、ただ『夫がいた』ことは記憶に残っている。
夢の中の夫は落ち着いていて、入院するだいぶ前の、家族3人で穏やかに過ごしていた頃の夫で、私はそれを当たり前のように受け入れている。心のどこかで安心している。良かった、って感情があるのは後になっても覚えている。
目が覚めて、ああ今のは夢か。
そうだった、夫は家にいないし、精神病を発症してるし、いつ帰ってくるか分からないし、そもそも前のように暮らせるようになるか分からないし。
ものすごくがっかりする。朝から落差が辛い。それがもう連日。いい加減にして、私の深層意識。
夫からの連絡はない。
スマホのギガ容量を限界まで使っているので、ネットが出来るくらいには回復しているのだろう。でも、私が送るLINEに返事をしてくれることはない。
何でかな。
漫然とネットを見ることと、メッセージを返すこととは、かかる労力がそんなにも違うのだろうか。
精神を病むということは、こちらが想像もつかない苦労があるだろうから、そういうこともあるだろうな。そう思いたい。
でも夫が、私や子供のメッセージを、もっといえば私や子供の存在自体を重荷に思っていて、それで連絡しないのだとしたら?もうどうでもいいと思ってほったらかしにしているとしたら?
そうだとしたら、私たちはもう二度と一緒に過ごすことはないんだろうな。
そんなどうにもならないことを毎日考えているせいかな。毎晩、夫が夢に出てくるのは。
目が覚めて、ああ、こっちが夢だったらいいのに、なんて思う毎日から抜けたいよ。
夢だったらいいのに、とは夫が出てこなくても思うけどさ。
あーもう、夢だったらいいのにな。
夫が入院したことも統合失調症を発症したこともいま家に居ないことも義母に原因は私のせいだと理不尽に責められたことも全部。
目が覚めて、あー嫌な夢見た、とんでもない内容だった、良かった―夢で。
そんなふうに言えたらいいのにな。
でもこっちが現実なのだ。夢の中で私の願いを叶えたって仕方がないのだ。
どうでもいいが夫よ、動画とかネットとか見るときはWi-Fiにつながっているのを確認して使ってくれ…。アンタの料金がいちばんかさんでるんだよ(泣)。