フォークレゲエでスカ?!
いやいや、フォークでもレゲエでもなく
メリークリスマスですよね、、、
結城です
今日はクリスマスなので、クリスマス・イブ的なドミナントモーションについてです
クリスマス・イブといえば
山下達郎さんの「クリスマス・イブ」ですが
この曲のサビは、サブドミナントではじまります
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つまり、キーがCメジャーの場合、Fコードからはじまるということです
サビのように、はっきりした展開の前には
これみよがしに、ドミナントモーションを用いて
さあ、サビだぞ!!
と、宣言したほうがウケがいいようで、、、
この「クリスマス・イブ」も、しっかりドミナントモーションでサビに突入しています
さて、ここで問題
Fコードに対してドミナントモーションさせるには、その前に何を持ってくればいいでしょう
答えは、、、
そう、Cです
でも、よく聞いてみると、サビ前のコードは、どことなく、ただの「C」とは違うひびきに聞こえませんか
このコードはただのCではなく、C7(♭5)というコードです
C7 → F
という動きだけでも十分効果はあるのですが、この曲では
C7(♭5) → F
という、ちょっと凝ったコード進行を使っています
♭5というのは、5度の音、つまり、C音の5度上だからG音が半音下がるという意味です
G音の半音下は、F♯です
つまり、次のFコードのルートに対して、F♯から半音で下がる音を含ませることによって、ある意味美しい進行を、別のある意味では、ちょっとくさい進行を演出しているというわけです
クリスマスソングだから、これくらいしてもいいや、ということだと思います
実に80年代的展開だと思いませんか
ちなみに、80年代に大ヒットした、スウィング・アウト・シスターの「ブレイクアウト」も、サビ前でこのコードを使いまくっています
このコードが使いたくて、この曲をつくったんじゃないか、と思うくらいです(笑)
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さあ、みなさんも、ご自分のオリジナル曲でサブドミナント始まりの曲があったら、このコード進行を取り入れて、まわりの連中の度肝を抜いてやりましょう!!
(メリークリスマス)