コードについて(その12)クリスマス・イブ的なドミナントモーション | SCHEVECARSのフォークレゲエでスカ!?

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フォークレゲエでスカ?!


いやいや、フォークでもレゲエでもなく

メリークリスマスですよね、、、



結城です




今日はクリスマスなので、クリスマス・イブ的なドミナントモーションについてです


クリスマス・イブといえば

山下達郎さんの「クリスマス・イブ」ですが


この曲のサビは、サブドミナントではじまります



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つまり、キーがCメジャーの場合、Fコードからはじまるということです



サビのように、はっきりした展開の前には

これみよがしに、ドミナントモーションを用いて

さあ、サビだぞ!!

と、宣言したほうがウケがいいようで、、、



この「クリスマス・イブ」も、しっかりドミナントモーションでサビに突入しています



さて、ここで問題


Fコードに対してドミナントモーションさせるには、その前に何を持ってくればいいでしょう


















答えは、、、













そう、です



でも、よく聞いてみると、サビ前のコードは、どことなく、ただの「C」とは違うひびきに聞こえませんか




このコードはただのではなく、C7(♭5)というコードです



 C7 → F


という動きだけでも十分効果はあるのですが、この曲では


 C7(♭5) → F


という、ちょっと凝ったコード進行を使っています



♭5というのは、5度の音、つまり、C音の5度上だからG音が半音下がるという意味です


G音の半音下は、F♯です



つまり、次のFコードのルートに対して、F♯から半音で下がる音を含ませることによって、ある意味美しい進行を、別のある意味では、ちょっとくさい進行を演出しているというわけです




クリスマスソングだから、これくらいしてもいいや、ということだと思います




実に80年代的展開だと思いませんか




ちなみに、80年代に大ヒットした、スウィング・アウト・シスター「ブレイクアウト」も、サビ前でこのコードを使いまくっています


このコードが使いたくて、この曲をつくったんじゃないか、と思うくらいです(笑)



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さあ、みなさんも、ご自分のオリジナル曲でサブドミナント始まりの曲があったら、このコード進行を取り入れて、まわりの連中の度肝を抜いてやりましょう!!



(メリークリスマス)