フォークレゲエでスカ?!
こんにちは、結城です!
ドミナントモーションっていう用語をよくききますけど、これはどういうことでしょう。
スリーコードっていうのは
トニック(Ⅰ)
サブドミナント(Ⅳ)
ドミナント(Ⅴ)
のことですが、
ドミナント(Ⅴ)→トニック(Ⅰ)
という進行を
ドミナントモーション
といいます。
どんな感じになるのかは、例えばコードで
G → C
という音をならしてみて下さい(キーはCメジャー)。
一般的に、不安定なかんじ(G)から、安定したかんじ(C)へ動くとされていますが、そう感じるのは、僕らの潜在意識にそれがお約束として刷り込まれているからです。
これはどういう場面で使うかというと、一番多いのは、曲の終わりでこの進行で締めるパターンだと思いますが、サビのコードがトニックから始まる場合、サビ前のブロックの最後のコードにドミナントを持ってくるというパターンもよくみかけます。
要は、トニックに戻るときは、サブドミナントから戻るより、ドミナントから戻るほうが、より強い解決感が得られるということですね。
逆に強くしたくないときは、あえてドミナントモーションさせなければいい、とも言えます。
とりあえずトニックを中心にドミナントモーションについて説明しましたが、これはトニック以外のコードについても同じです。
つまり、そのコードから数えて、5度上のコードからの動きはドミナントモーションとなります。
例えば、トニック(Ⅰ)→サブドミナント(Ⅳ)という進行は、ドミナントモーションです。
サブドミナント(Ⅳ)→ドミナント(Ⅴ)は、ドミナントモーションではありませんが、(Ⅳ)と構成音の近い(Ⅱm)→(Ⅴ)はドミナントモーションです。
構成音が近いということは、代用がきくということです。
例えば、(Ⅰ)→(Ⅳ)→(Ⅱm)→(Ⅴ)という進行は、(Ⅳ)と(Ⅴ)の間に(Ⅱm)をはさんで、ドミナントモーションさせることにより、よりスムーズなコード進行とさせているわけです。
このように、曲にコードをつける場合、漠然とつけるのではなく、ドミナントモーションを介在させてあげると、コード進行が華やかになるし、メロディも膨らんで聞こえます。
逆にそうしたくなければ、あえてドミナントモーションを避けて、ぶっきらぼうな硬派な楽曲に仕上げることもできます。
それはその曲をどうしたいのか、といことによって決めればいいと思います。
(つづく)