こんにちは、結城です。
SCHEVECARSの音楽的コンセプトは、日本のメロディ(=フォーク)をレゲエやスカのリズムで解釈する、というものですが、これを日本で一番最初にやったのは、多分、細野晴臣さんだと思います。
1960年代後半にジャマイカで誕生したレゲエが、イギリス、そしてアメリカを経由して我国に入ってきたのは、1970年代の初頭です。
1981年にボブ・マーリーが他界する頃には、一般のリスナーにも認知されていたレゲエですが、1970年代前半にレゲエを聞いていた日本人リスナーは、ほぼ皆無だったと思います。
日本におけるレゲエの普及は、まず、リズムに対する意識の高いミュージシャン達により、リズムアレンジの一部として取り入れられたという第一波があり、そのしばらく後に、音楽のジャンルのひとつとして、一般に広まっていったという第二波が来た、という経緯があります。
音楽には、あるひとつのジャンルが認識されると、途端に様式美が重視され、その様式が、例えば7割程度採用されていないと、そのジャンルの音楽として認識されずらい、という変わった性質があります。
細野さんがレゲエのリズムを取り入れた音楽をやり始めた頃は、日本でレゲエというジャンルが徐々に認識されだした、まさに過渡期ともいえる頃で、いわゆるレゲエの様式を踏襲した音楽をやっていたわけではなく、リズムの解釈としてレゲエのパターンを取り入れていた、というのが本当のところだと思います。
よくよく聞いてみるとレゲエだとわかるもの、一部の楽器、例えばドラムだけがレゲエのパターンになっているもの...など、取り入れ方は非常にあっさりしているように聞こえます。でも、実際にはとてもマニアックです。
決して、レゲエにかぶれて、ドレッドヘアにしてしてしまいました!!的なレゲエではありません(笑)
もちろんSCHEVECARSのメンバーにも、ドレッドヘアのヤツはいませんが(笑)