こんにちは、SCHEVECARSのトラック制作担当、結城です。
今日こそ、曲ごとのトラック制作について書きます!
SCHEVECARSのファーストアルバム「あむじか」ですが、全6曲+ボーナストラック1曲収録となっております。
ここで、試聴できます!!
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今回は、その1曲目に入っている「猫のように」についてです。
この曲はアルバム中唯一、コンピュータによる制御なし、つまり人の手による演奏だけで構成されている曲です。
スタジオで上原君がギターを弾き、その横で妹子が歌うのを、そのまま収録しました。
(コンデンサーマイクが壊れたので、スタジオにあったシュアーのSM58というダイナミックマイクを使いました。
余談ですが、妹子の声にはコンデンサーマイクより、ダイナミックマイクの方が合っていると、後で気付きました。)
これだけでも曲としては十分成立していたんですけど、上原君の強い希望(!)により、ギターをもう1トラックかさねて、僕がアナログシンセでリードを弾きました。
なぜこの曲が1曲目になったのでしょうか。
もともと、この曲はボーナストラックにするつもりだったんですけど、アルバム全体を見渡したとき、この曲がなんだか異質で、かつインパクトがあるように思えて、それならということで1曲目にしました。
本来はボーナストラックで入っているバージョンが1曲目にくるはずでした。
ミックスでは、妹子の声にディレイ(いわゆる、エコー)をかけました。上原君はこのディレイはいらないのではないかと言いました。
確かに、この音像の中にあえてディレイをかける必要はないのかもしれませんが、僕は偶然性が好きで、ディレイをかけると、予期せぬ偶然が起こりやすいことを経験的に知っています。
実は、このディレイが微妙にビート感を出していて、曲を立体的にしています。
聞く人には、なかなか伝わらないことかもしれないけど、だからこそ、僕はこういうところにこだわります。
表だって聞こえないからこそ、聞く人の内面に入り込むんじゃないかと思ってます。
ちなみに、フォーク・レゲエ・スカがテーマのSCHEVECARSですが、この1曲目の「猫のように」は、フォークの部分を担当してます(笑)
※写真は、全然関係ないけど、この夏お世話になった「LEEキーマカレー」