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SCHEVECARSのファーストアルバム「あむじか」が、もうすぐ発売となりますが、今回から数回に分けて、このアルバムの制作過程について、僕が詳しくレポートしたいと思います。
僕はフリーランスでエンジニアもやることがあるのですが、当然この「あむじか」も僕が録音からミックスダウンまでを手掛けています。
なので、かなりマニアックな内容になってくると思います。
初回の今日は、その前置きとして、僕がエンジニアをするときのスタンスについてお話しします。
まずは、こんなエピソードから...
それは、あるアルバムの制作をしているときのことです。
そのアルバムで僕はプロデュースを担当していて、エンジニアは別の人がやっていたのですが、そのエンジニアが、ある曲のミックスのときに、その曲の
「ここの場面の意味がわからない」
と言いました。
ミュージシャン側からの要望通りに、各トラックのバランスを取っていたときのことですが、ミュージシャン達は自分達のやった演奏を全部聞いてもらいたいという想いから、すべてのトラックが聞こえるようなバランスを望んでいたのですが、その結果、曲全体の流れの中で、その箇所でなにを言いたいのかがわかりずらくなっていたんです。
これは、誰もがよくやる失敗です。
僕はそのとき、このエンジニアをすごいと思いました。この人にとってエンジニアリングは、作曲であり、演奏なんだと思いました。
エンジニアの中には、音のバランスや耳あたりの良さばかり気にしている人もいますが、僕は多少メチャクチャでも
音楽が伝わる録音やミックスのできるエンジニアが良いエンジニア
だと思っています。
変な例えかもしれませんけど、「生け花」みたいなかんじです。つまり、楽曲やミュージシャンの演奏を、うまく解釈して、聞き手に提示するということです。
僕は、作曲もアレンジも演奏もしますが、僕にとっては、エンジニアリングもその延長です。というか、むしろ、作曲という大きな作業の一連の流れの中に、アレンジや演奏やエンジニアリングが含まれている、と言った方が近いかもしれない。
というわけで、SCHVECARSの「あむじか」も、そんなスタンスで制作しました。
次回からは、「あむじか」収録の各曲について、その制作エピソードをお話ししていきます。
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※写真は、僕愛用のグルーブマシン