練習日誌より
先月は私の出張、選手の帰省やコロナ罹患等により全体練習が思うように出来なかった。その1ヶ月で今まで出来ていた事も出来なくなってしまうのはおかしいという話をした。
それは日々の練習の中で身につく練習をしていないからであり、1球1球に対する真剣さや情熱がない事も伝えた。蓄積させる・身につけるという感覚が現在の若い選手に乏しいのは事実。練習が終われば忘れてしまうのだろう。いつからそんな感じになっていったんだろうか。
インカレ視察にいった時も各監督と話した時もその話題になった。前の試合と次の試合では別人になり、相手の術中にはまるとそれを覆す気力が見られず、そのままずるずると立ち直れず格下のチームに負けてしまう。そして決まり文句が「わかりません」という言葉。私たちも全くもって同じ状態にある。
この流れを変えるべく我々指導者は個々の考え方を知り、それをどういう方向に導いて行くか日々頭を悩ませている。私は人と人の繋がりがチームや社会を作ると思っているが、間違っているのだろうかとさえ思わされる。今後人がやらなくてもいい仕事がどんどん増えていき、その内職さえ奪われていく時代になるかもしれない。そんな中人の絆は無用になるのであろうか。淋しい事だ。ネットがあれば何でも分からない事を教えてくれる。人が教えなくても良い時代になる。では何を教えるのか。私はそれを課題として頑張りたいと思っている。