NASCAR Cup Series、プレイオフ16人に滑り込んだウッド ブラザーズ レーシングのマット ディベネデトー。

ブリストルでのプレイオフ第3戦を前にした17日木曜日、このレースが来季の契約にどう影響するか尋ねられ

自身の状況について答えました。

「来年の契約に関しては、たった1レースだけの話にはならないと思っているよ。前にも言ったけど、ここに来て

たくさんの人たちが関わって来た。ウッドブラザーズでドライブするというのは夢が実現したんだ。

関係するのは彼らだけじゃない。我々はチーム ペンスキーと強い協力関係にあり、フォードとの大きな関係があり、

これに意思決定に関与してる多くの人がいるけれど、私の契約の限りでは、彼らは複数年の機会を望んでいると

強く表明している。彼らは長期的な関係にしたいと強く望んでいて、長い時間をかけて構築してきた。

そうした全てのことが私がここへ来て大きな励みになった。どこへも行きたくないよ。

ウッドブラザーズで走るのが大好きだし、夢がかなったんだ。彼らは家族だし、私の契約の限りでは、

2021年、22年、23年のオプションがあるはずで、私の間違いでなければ複数年契約だけど、チームは毎年

選択する必要があり、その締め切り今月末、だからもうすぐ分かると思うんだ。

 どこへも行きたくないし、もし何かが変わってしまうようなことがあると悪い状況に陥ってしまうけど、

自分では何も変わらないと思っているよ。今はただ待つのみさ。うまく行くことを願ってるよ。

どこにも行かないことを願ってる。このチームのドライバーであることが大好きなんだ」

 ずいぶんと正直に話したようですが、彼の話が事実とすれば、ディベネデトーは2023年までの最大4年契約、

ただし毎年9月末にチーム側が翌年の契約をするかどうかの選択権を持つ契約だ、ということになります。

じゃあ単年契約と何が違うんだ、というと、おそらくこの形式の契約は、契約を更新しない場合には

バイ アウト条項などと呼びますが、残りの契約期間に応じて、契約を買い取る料金をチーム側がドライバーに

支払う必要があると考えるのが妥当です。日本では違約金とか表現しますね。

 チームは基本的にプレイオフに進出したディベネデトーの結果には満足していると思いますが、ペンスキーは

次代のドライバーとしてオースティン シンドリックの育成を考えています。シンドリックは今季Xfinityシリーズで

5勝を挙げてチャンピオンを争っており、カップへの昇格が期待されるタイミング。しかしペンスキーは

ライアン ブレイニーが2022年、ジョーイ ロガーノが2023年までの契約となっています。

 唯一、ブラッド ケゼロウスキーが今季で契約切れな状態で、1年の契約延長という意外な短期だったため

2022年に直接ここへ送り込むシナリオもありますが、いきなり強豪チームでの参戦よりは、フォード側も

ウッドブラザーズでのデビューを望むのは自然な流れと言えます。

 

 おそらくは『意思決定に関わる人々』は、シンドリックとディベネデトーでの選択を考えているとこれまでの

情報からは推測できます。ディベネデトーはシーズン中盤、時にペンスキーの3人を上回るような速さを

とりわけロング ランで見せて上位での戦いを見せていましたが、ここ8戦ほどはそれが影を潜めてロングランでの

苦戦が目立ち、楽々進出かと思われたプレイオフはギリギリの通過、Round of 16で敗退の瀬戸際です。

本人にもこうした焦りは当然あるでしょう。微妙な言い回しのコメントにそれを感じます。重圧のあつ状況で、

昨年衝撃的な速さを見せたブリストルでの上位が必須の戦いになりますから、ここでの戦いぶり、重圧に対し

どう対応してどうレースを進めるのか、というのは評価をする側としては当然見るでしょうから、ブリストルの成績は

最終決定にある程度影響を与えるように思います。我々としてはRound of 8への進出と来季の契約を

信じて疑いませんが、この先10日ほど、las vegasさんは気になって仕方のない日々となりそうです。