2020 DTM Round2 Lausitzring Sprint
Lausitzring 3.478km
55minutes+1Lap
Race 1 winner:Nico Müller(Castrol EDGE Audi RS 5 DTM/Audi Sport Team Abt Sportsline)
Race 2 winner:René Rast(Audi Sport RS 5 DTM/Audi Sport Team Rosberg)
DTM第2ラウンドはラウジッツリンク。今週と来週の2週連続開催で、今週は『スプリント』と書いてありますが、
2017年まで使用していた距離の短いレイアウトを使用します。来週は距離の長いやつです。
同様に、ニュルブルクリンクも連戦があり、片方はGPレイアウトを使用します。まあビックリ。
前戦のスパ、レース2でレネ ラストが優勝しましたが、トップ走行中にプッシュ トゥー パスを使った疑いで
レース後に調査が行われ、使用が確認されたために10秒加算のペナルティー、優勝がニコ ミュラーに
入れ替わりました。(これに伴って前回の記事に追記を行いました)
P2Pはシステムで使用の可否が制御されていますが、スパは広すぎてマルメディー~ブリュッセル間で
信号が届かずにここだけは手動となってしまう仕様でした。ラストは必至で逃げてる最中に使用許可ライトが
点いたものだからつい押してしまったと説明。アウディーの説明では、2回で計2.88秒使用し、0.01秒を得た、
ということですが、使ってはいけないのに使ったことは事実なのでタイム加算となりました。
失格にならなくてまだよかったですね。
今週はJ SPORTSが日曜日のレースしか放送しないのでがっかりしていたら、その日曜日のレース開始直前、
公式サイトを漁っていて、公式でフル動画を見れるという事実に気づきました。
DTM公式サイトから、上部のメニューのWATCHを選択し、DTM GRIDというのを選択します。
昨日の時点では、ラウジッツの土曜日のレースは視聴可、ライブの日曜日のレースが不可で、現在は
日曜日のレースも視聴可。ただ前戦スパの動画はブロックされていて、不具合で偶然見れてるのか、
次のレースが来るまで見れるのか、詳細はまだ分かりません。ただオンボードとライブタイミングは
ライブで視聴可能になっていました。なんとびっくり、その気になれば4分割画面で遊べますw
しかしもう土曜日のレースの結果はさっきJスポのハイライトで見てしまったばかりだよ、もっと早く気づいてれば(T T)
土曜日のレース1、PPはロビン フラインスでしたが、スタートでミュラーが先行。7位スタートのラストは
気持ち的に焦りがあるのか、スタートから右に左に動き回った末に自爆。芝の上を走って豪快に
新しいショート レイアウトを疾走しました(。∀°)
ラスト、ミュラー、フラインスの3人は、つい2日前までフォーミュラEでベルリンに滞在してた人たちですね。
大変じゃないだろうか、いや大変に決まってるな。
3位はBMWのシェルドン ファン デル リンデ。ファンデルリンデ、と聞いて『富田 竜一郎と組んでる人だ!』
と思った方は早合点。GTワールドチャレンジ ヨーロッパで富田と組んでいるのはケルビン ファン デル リンデ、
シェルドンの兄です。兄弟でドイツの別のメーカーの所属ドライバーなんですよね。
ファンデルリンデは19分/14周したところで上位では先にピットに入り、翌周にカウンターを打ったフラインスを
事実上アンダーカットして実質2位となります。
でもまあアウディーは速いからそのうち入れ替わるだろう、と思ったらファンデルリンデはかなりペースが良く、
むしろフラインスは離されて行って4位のマルコ ビットマンに追われる状態。一方ニコムラさんは安泰です。
※ターン1はよくぶつかりますが仕様です
結局ミュラーがそのままチェッカーを受けて開幕から3連勝、ファンデルリンデは自己最高位・初表彰台の2位。
BMWとしても今季初表彰台です。そして3位争いはフラインスが逃げ切りました。
スパほどの特殊サーキットではないのでなんとかBMWも競争に加われそうです。ラストは7位でした。
日曜日のレース2、またまたフラインス、ミュラーのトップ2。スタートでまさかの珍事が起きました。
https://www.youtube.com/watch?v=__a-ZIo5DjM&feature=youtu.be
シグナルのうち4個目が点灯しない( ゚Д゚) スタート前はあの場所のライトは点いてたんですけど^^;
ちょっとタイミングが外れたのかミュラーのスタートが今一つ、ラストがフラインスに外から仕掛け、ましたが
コース外を走行、芝をかっ飛ばす大暴走。それでも何とか2位には滑り込んで1周目を終えます。
昨日から暴れすぎですが、フラインスにはコース外押し出して黒白旗が掲示されました。この後3周目に
ラストがトップに立ちます。
これで暫し平和になるかと思いきや、7周目にフラインスがラストに反撃し、またターン1で押し出し( ゚Д゚)
フラインスは抜いたものの、これには『順位を戻しなさい』という裁定が下ります。GT SPORTの減速ペナは
イメージとしたらこういう裁定だと個人的には思ってます。他カテゴリーだと見ないんですよね。
この日はみんな仕掛けが早いようで、中団では残り44分あたりからもうピットに入り始めると、残り39分、
12周を終えたところで早くも2位フラインス、3位ビットマンがピット。ビットマンは7位スタートでしたが、
スタートで前がわちゃわちゃしてる間に3位になりましたw ラストは翌周カウンターを打ったものの、
フラインスにコース上でかわされて順位を維持できませんでした。
一方ミュラーは同じことをしても仕方ないのでレース真ん中付近まで引っ張ってピット。タイヤを替えた組より
タイムが1周1秒以上遅いため、コースに戻るとピット前の4位から実質6位に下がりましたが、代わりに
周囲よりかなり新しいタイヤで走ることができます。後半追い上げられるでしょうか。
トップ争いは25周目にラストが再びフラインスをパス。一旦1.5秒ほどになった差を一騎に詰めて一発で攻略、
フラインスは最初にペースを上げすぎてタイヤの摩耗が早いのかもしれません。
残り10分、ミュラーはビットマンを抜いてようやく3位に復帰、ラストとの差は6秒です。ペースを見ていると、
計算上は最後に追いつきそうな気がします。
フラインスは同じアウディーなのでさっさと譲ってもらいミュラー接近、お互い目一杯行っている感じで、最終周、
とうとうミュラーがラストの背後に!ターン1でラストはブロック ラインを選んだらちょっとロックして行き過ぎましたが
なんとかトップを堅持。最終コーナーの脱出でも力が横に逃げておりギリギリでしたが、ラストが0.089秒差で
ミュラーを振り切りました。
ただ、ミュラーは最後の最後にDRSを使用、ということはDRSは残っていたわけですが、その前の周、
一番の勝負どころでは使っていませんでした。アウディーは見ているとわりと
『身内同士の終盤のトップ争いではDRSを使わない』というケースがあるので内規とかがあるんだと思いますが、
今回もその気になればミュラーは抜けていたような気はします。選手権リーダーなので無理する必要性も
あまり無かったということでしょうかね。
本日の3位はビットマンでアウディーの表彰台独占を阻止。やはりこのぐらいのトラックならBMWでもある程度
戦えるようではありました。ただ、アウディー大勢 vs BMWの中で調子が良い1台、みたいな構図なので、
よほど圧倒しないとなかなかこれらを全部抑えて勝つのは大変そうです。
次戦も来週に同じ場所で、今度は昨年と同じ長い方のレイアウトです。