FIAグランツーリスモ チャンピオンシップ、2020シリーズのステージ2の内容が公表されました。

ステージ2は6月2日5月22日のバージョン1.59のアップデートとともに、マニュファクチャラーシリーズでは

所属契約が一旦リセットされたため、なんとなくステージ1のラウンド8を終えたところで一区切りな印象が

参加している側にはあったりなかったりしますが、ステージ1から特に休みも無く始まります。

 

 

 ネイションズカップ、この10戦の構成は

N200、N500、Gr.3、Gr.2、Gr.1が各1戦、Gr.4は2戦、ワンメイクがフグZ、F1500T-A、ゾンタRの3戦と

今季もかなりバランスよく配置されています。

ワンメイクの中ではフグZとF1500T-Aがセッティング可能と公表されており、ポイントレースでは

2018エキシビションシリーズ以来じゃないでしょうか?

 タイヤが3種類あるのはRd.19とRd.20の2戦、このうち全てに義務があるのはRd.20のみ。

また、グリッドスタートするのはRd.11とRd.15の2戦です。

 フグZで東京エクスプレスというのも相当危なそうですが、Rd.17はなんとウィロー スプリングスの短いやつ、

ストリーツ オブ ウィロー スプリングスが出てきます。あそこは市販車で走行会やるような場所で

レーシングカーで走る場所じゃない気がするんですけどね。車両がN100とかワンメイクなら出ようかと

思いますがGr.4で走るのは心情的にちょっとな、という感じです。

 

 

 マニュファクチャラーシリーズはGr.3、Gr.4とも5戦ずつ。タイヤ3種類義務が5回も出てきた前シーズンとは

うってかわって、タイヤが1種類のレースが各カテゴリーで2回ずつの計4戦。

3種類出て来るのはRd.19のみで、しかも義務タイヤが無いのでソフトだけでもどうにかなります。

Rd.20ではニュル24hが出てきますね。ということはステージ3でネイションズの方にニュルが来るのかな?

 

 マニュファクチャラーシリーズではとりわけGr.4車両のBoPがアップデートで大きく変更され、

軽量車両に大幅な重量増が今さら行われたため、レースがどう展開するのか気になるところです。

 

 

 そして全体に大きな点としては、予選時間が距離の長いニュル24hを除いてすべて10分に戻された点が

挙げられると思います。燃料消耗は引き続き全て無しになっている一方でタイヤの消耗はあるので、

アタックを終えると即終了ボタンを押してピットに戻る『ピット ワープ』をする人が増える可能性があります。

インラップは完全にいらない周回になってしまいますからね。

 しかし、多くの設定では2連続アタックぐらいできそうですし、人によってそれぞれ得意なやり方というものが

あります。ワープはあまりにゲーム的だからやりたくない、という方もいるでしょう。

 どういう状況であれ、アタックしている車両をしていない車両が邪魔するのは絶対やってはいけないことです。

特に、ワープする人はいきなり周囲の車の動きと異なる条件になり、しかも自分は100%アウトラップ、

コース上で後ろから来る車は一定の確率でアタックラップです。

各自がマナーとモラルを守らないと成り立たないので必ず守るようにしてください。

 

(ちなみにですが、国際モータースポーツ競技規則 附則 L項の 2条 eには

いかなるときも、車両を不必要に低速で運転したり、不規則に走らせたり、あるいは他のドライバーにとって

潜在的に危険と見なされるような運転をすることは許されない。

と記載されており、異常な低速走行自体が基本的に違反行為と考えられます)

 

 これまでにも予選での燃料投棄、現在でも過度にスリップストリームを求めての低速走行・渋滞といった

問題が起こっていますが、あまりにそうした自制心のない行動が続けば、結局は

「スリップも効かない、何も消耗しないリアルとは程遠い味気ない予選」か、最悪

「事前に出したタイムでグリッドが決まってしまう」という予選すらないような設定になりかねません。

 

 個人的な意見を言わせてもらえば、スリップがあるせいだ、ワープがあるせいだ、というのは、

理由の一旦ではあっても、基本的には当事者のモラルの問題に他ならないので、キツい言い方ですが

「予選すらまともに進行できないような人の集まり」であればポイントレース自体いらない気がしますね。

そんな人ばかりでフェアーに争えるわけがありませんから。