FORMULA 1 EMIRATES UNITED STATES GRAND PRIX 2019
Circuit of The Americas 5.513km×56Laps=308.405km
winner:Valtteri Bottas(Mercedes AMG Petronas Motorsport/Mercedes F1 W10 EQ Power+)
F1第19戦アメリカ。裏でやってるNASCARが気になる(´・ω・`)とか思ってたら、トニー スチュワートが
ハースの2人とともにカップ車両でここを走った模様。
ロマン グロージャンはよくNASCARに興味あると言ってますけど一向に転向しないですね~w
8回目の開催となるCoTA。普通に行けばルイス ハミルトンはここでタイトルを決定できます。とはいえ、
表彰台に乗れずに『別件表彰式』になるのは好みでは無いので、当然目標は優勝で、少なくともトップ3で
タイトルを決定したいところ。そうは言っても簡単ではない週末となりましたが、ハミルトンは2位で見事に
タイトル獲得に成功。6度目のワールド チャンピオンの称号を手にしました。
実は元々右回りで設計されてたけど上り坂をスタートにした方が面白そう、と後から左回りになったという雑学は
だいたい毎年言わr・・・舗装こんな荒れてたっけ!?
まるで雨上がりで乾き切ってない路面に見えますが、大慌てでバンプを削った痕のようです^^;
あまりのバンプにハミルトンは「頭痛がした」とか。。。
予選ではバルテリ ボッタスがPP獲得。セバスチャン ベッテル、マックス フェルスタッペン、シャルル ルクレール、
とトップ4が約0.1秒以内に収まる接戦でした。ハミルトンはちょっと離されての5位。
スタートではフェルスタッペンが2位に浮上する一方で、ベッテルはなぜか異様なアンダーステアに見舞われて
全くペースが上がらず。普通抜けないようなターン8でアウトからハミルトンに抜かれ、ストレートでルクレールにも
あっさりと抜かれガタガタに。7位まで転落してしまいます。何か壊れているのでは・・・
すると8周目、いきなりサスペンションが壊れて一発リタイア( ゚Д゚)
とりあえずターン8のバンプだか縁石だかで壊れたらしい、ということですが、ひょっとしたらこの前の段階から
ちょっと亀裂でも入っていてスタートからハンドリングが狂っていたのでは?という気がしなくも無いですね。
徐々にボッタスから離され、ハミルトンにはDRS圏に入られたフェルスタッペン、13周を終えて真っ先にピットへ。
これを受けて14周目にボッタスも入りました。一方ハミルトンは1ストップ狙いでステイ アウト。なお、
このレースも欠場するはずだったエンジニアのピーター ボニントン、予定を繰り上げて既に復帰しています( ゚Д゚)
24周目、すげえ跳ねる場所を通ってボッタスがコース上でトップに復活。
このタイヤ残量イメージ、F1がamazon awsと提携して表示する新しい取り組みの一環で、AIの計算に基づいて
算出されたもので、ピレリも全く知らなかったものだという情報です。
F1:人工知能を使ったタイヤパフォーマンス分析が国際映像に登場、その仕組みとは?
https://formula1-data.com/article/f1-tire-performance-analysis-using-artificial-intelligence
で、ハミルトンの24周段階がこれですが、この2周前は前70%、後60%だったので、2周で20%も減っています。
まだまだ改善の余地ありですねw
ハミルトンはこの後ピットに入ってハードに交換しこのまま最後まで。その頃ルクレールはペースが遅すぎて
完全に圏外になってしまっていました(´・ω・`)
34周を終えてフェルスタッペン、翌35周目にボッタスと同じ流れで2ストップ組も作業を終え、ボッタスは
約10秒前方のハミルトンをここから追撃。周回遅れがわんわか出てきたタイミングとボッタスが追い付くタイミングが
ちょうど重なったこともあって一気にボッタスが追い付き、一度飛び出て抜き損ねたものの52周目にトップ奪還。
意外と時間ギリギリでした^^;
さらにフェルスタッペンもハミルトンを狙えると思われましたが、ケビン マグヌッセンがブレーキの故障か
ターン12の外側のスナーバックスに入店。抜きどころを失って勝負ありとなりました。
ボッタスが王道の戦略で今季4勝目、そしてハミルトンが2位でタイトルを決めました。
3位のフェルスタッペンもトップから5秒差、ここは空力もパワーも両方必要なコースですから、ここで
メルセデス相手に5秒差は手ごたえのある内容だと思います。フェルスタッペン曰くレース後に調べたら
どこで傷めたか分からないけどフロアに損傷があったとのこと。まああんだけ跳ねてりゃどっかで壊れてても
不思議では無いですね。
アレクサンダー アルボンもスタート直後接触でいきなりピットを余儀なくされましたが必死に戻して5位。
最初のピットの段階でルクレールとは28秒差だったのが、かき分けつつ走ってゴール時点で22秒差だった、
ということを考えると、アルボンのペースは基本的にルクレールを大きく上回っていた可能性が高く、
そういう点で今回のフェラーリは完全に『3番目』だったと考えられます。
そのフェラーリに関しては、メキシコGP後にレッドブルから牽制球が投げられていました。
レッドブルは、燃料流量規制に関する抜け道を思いついたようで、FIAに「こういうやり方ってあり?」と確認。
FIAの返答は「違法」でした。これはレッドブルが自分で使おうとしたわけではなく、
『フェラーリがこういうやり方をしているのでは?』と想像してアイデアを考え、それをFIAに『違法なアイデア』である
というお墨付きをもらうことで、間接的にフェラーリに「お前のとこのシステムは違法だって言ってるよ~」と
圧力をかけるものです。もちろんフェラーリは反応しませんが、アメリカの予選でフェラーリの速さが鈍った、
とライバルは睨んでいるようで、ひょっとすると『正解』だった可能性があるとされています。
レースでの遅さはどちらかというとフェラーリが寒くてタイヤを作動させられて無いからかな、という気も
しましたが、それでも同じような特性の鈴鹿での速さからするとやはり幾分失速が目立ちます。
今年のタイトルはこれで決まってしまいましたが、ルクレール、フェルスタッペン、ベッテルの3位争いや
コンストラクターズの各順位にはまだ変動の可能性があります。そのあたりに注目しながら残り2戦を
楽しみたいと思います。次戦はブラジル、ここもフェルスタッペンにチャンスあり。