先日他のプレイヤーさんから『第1部屋』とか『第2部屋』という単語が出て来るけどその意味は?
という趣旨の質問がありました。
スポーツモードのマッチングに関する話ですが、確かにゲーム上でもマニュアルでも説明はされていないので
知らない方は意外と多いのかもしれません。というわけで、スポーツモードのマッチングについて
書いてみようと思います。とは言っても、具体的な数字は根拠を持っているわけでは無いので、あくまで
参考レベルである、ということを予めお断りしておきます。
スポーツモードのマッチングにはDR(ドライバー レーティング)とSR(スポーツマンシップ レーティング)が
関わってきます。DRは速さの指標、SRは安全性の指標ということに一応なります。
プレイヤーがエントリーを行うとゲーム上のエントリー表に名前が記入されている状態になります。
それぞれの参加者が表に名前とDR、SRを記入したとイメージしましょう。
◎まずSRで振り分ける
マッチング方法は正式には公表されていませんが、まずSRによってドライバーを振り分けていると思われます。
SRがSの人、Aの人、Bの人・・・とまずSRで人を振り分けます。
私はSRがSになって以降一度も下げたことが無いので、SRの低いマッチングがどうなっているのか詳細を
把握できていませんが、基本的にSRが違う人とはマッチングされない。と考えます。
※注意点がありますが後述します
◎次にDR順に名簿を並べる
これでまずプレイヤーはSRごとに振り分けられました。そして次にDRに従ってマッチング/ルーム作成を行います。
マッチングは、単純にDRの高い人から順番に拾っていきます。プラクティスのタイムは一切関係ありません。
DR順に職員さんに名前を呼ばれて部屋に入る、というイメージだと思います。
なお、スタープレイヤー登録をしてDRがS表記であっても、数値上は元のDR値と何ら変化はありません。
ルーム内のゼッケンはDR順に付与されています。ゼッケン1がそのルーム内で最もDRが多い人、
20番が少ない人です。ルームの最大参加人数は20人ですので、20人の名前が呼ばれたら、21人目からは
次の部屋、ということになります。全体で21番目にDRが多い人は、2つ目の部屋のゼッケン1番、
ということになりますね。もちろん、参加者数はきちんと20で割れるわけでは無いので、調整のために
人数が減少することもあります。
どう見ても条件の悪いマニュファクチャラーのレースで若いゼッケンだと絶望しますね
第1部屋、というのは、エントリーした中でDRが最も多い20人が集まった部屋、正真正銘のゼッケン1~20の
人のルーム、という意味です。第2部屋は同様に21~40番目の人がいる部屋ですね。
これらはもちろんどこにも書いていませんが、トップランカーでDRが上限に達している人を数名知っていれば、
第1部屋には概ね想像が付きます。第2以降はそこから推定して「〇〇さんがいるから第△部屋だな」と
推定で話しています。
”鬼部屋”とも呼ばれる第1部屋、私も2018本シーズンまでは常連でした
ゼッケン20で参加する→なんとか12位ぐらいで終わる→DRがあまり変動しない→また第1部屋に・・・の
ループに入っていてDR減らないけど全然ポイントが取れないループになっていました。
選手層が厚くなった今ではほぼ第1に入ることが無いですが、稀に不人気のレースだとこういうことも。
DRが上限の人とAの人が混ざった第1部屋。参加者が少ないためと思われます。
◎デイリーレースでも仕組みは同じ(はず)
この仕組みはデイリーレースでもおそらく同じはずです。よく予選タイムの話が出ますが、タイム無しでも
DRが高ければそれに応じた部屋に送り込まれますし、ゲーム開始直後なら世界一の予選タイムでも
低DRの部屋に入ります。ただ、デイリーレースは参加者がまばらだったりするので参加者のDRが散らばりがち。
DRがBぐらいの人が「あ、俺ニュル北は好きだからこれは出よう」と予選で速いタイムを出したら、
参加者が少ないから第1部屋になり、そして予選タイムが早いからなぜかA+の人に混ざって上位スタート、
ってなことは起こります。
◎SRがSなら大丈夫、とは限らない
さて、最後に注意です。最初に『まずSRで振り分ける』と書きましたが、実は厳密には『S』と書いてあったら
全員同じ取り扱いではありません。非公式のアプリを使うとDRやSRは内部データの数値が見れるため、
私は使いたくないのでこの辺は使っている人の方が詳しいんですが、SRがSであっても、ある数値を境に
さらに2段階に分けられているようです。あるいはひょっとしたら、マッチング人数の関係で端数処理などの際に
各レース毎に境界が引かれていて、具体的な数字ではなく、その時のマッチング状態で区分されている、
という可能性も否定はできません。いずれにしても、表記上のSがさらに細分化されていることから、
私は便宜上『S+』『S‐』と呼び分けています。
(A以下でも同様かは不明です)
見た目上がSでも実際はS-相当だった、ということがあるわけですが、そうすると厄介なことになります。
S-の人というのはS+の人に比べれば人数があまりいません。そうすると、必然的にエントリー数が限られるため、
DRがA+からAやBまで、非常に幅の広いマッチングになってしまいます。こうなると、選手権ポイントが
あまり獲得できない上に、力量差から来る不用意な接触も場合によっては発生します。
S-ということはAに落第する寸前なので、ここで下げるとAに落ちてしまう可能性が高いです。
SRが低いほど、基本的にはマナーの悪い、実力が伴っていない人が多くなりますから、そこに入ると
本人がいかに真面目に走ろうともラフプレーに巻き込まれて、さらにSRを下げる、という無限ループにハマることが
かなりのケースで見受けられます。SRを下げてしまった場合、無理せずデイリーレースにタイム無しで出て、
最後尾を一人で走って、DRを犠牲にSRを戻すのが最も安全な方法です。
※マナーを守る気がないのに荒らす目的でSRを上げるために使用したり、SR上げの人を妨害するのは
迷惑なので絶対やめてください
SRがS+かどうかをゲームだけで知るのは難しいですが手掛かりはあります。レース後の結果画面で
右端に表示されているSRの色が青ければ、当該レースの総計でレース前よりSRは上昇しています。
白は変化なし、赤だと低下しています。ですから、赤になっている場合には気を付けた方が良いです。
程度にもよりますが、普段青ばっかりの人は上限で止まっているので、一度ちょっと赤になったぐらいなら
そうそうS-にはなりません。ただ、2回連続で赤色だと危ないと思った方が良いです。
この画面では、SRはレース後の確定値が表示されるので、ここで既にAと書いてある人はA降格です。
現在の公式戦は距離も長いので、レース中に軽接触で数回SR低下表示が出るぐらいなら影響は軽微です。
追記:実数で言うとSR値90がS+とS-の境界線だとの情報です
速い人とマッチングすると、人によっては「勝てない」とやる気を失う人もいるようですが、ゲーム上の1つの
腕を上げた勲章、証と言えます。ありがたいことに、コメントで時々「マッチングできるよう頑張ります」と
仰っていただくのですが、上のDR帯にお知り合いがいると、1つの目標として定めやすいので
継続して取り組みやすいかもしれません。勝てなくてもコツコツと1桁順位で走れば地道に上がります。