Monster Energy NASCAR Cup Series

Consumers Energy 400

Michigan International Speedway 2miles×200Laps(60/60/80)=400miles

winner:Kevin Harvick(Stewart Haas Racing/Mobil1 Ford Fusion)

 

 MENCS at ミシガン。今季2度目の登場です。前回はオーバータイムに発展しましたが、今回は燃費レースに。

最後はケビン ハービックが「どこにそんなに燃料隠し持ってたの!?」と思わせる走りで優勝しました。

 

 予選トップ2はブラッド ケゼロウスキーとハービック。前回のミシガンで200周のうち163周をリードして制圧した

ジョーイ ロガーノはというと、前回と全く同じセットにしたら全くダメだったため、急きょケゼロウスキーのセットを

使用して復活した、との情報です。ロガーノは8位からのスタート。

 

 ステージ1、開始早々15周でジミー ジョンソンがバリアにヒットしてタイヤを壊し周回遅れに((+_+))

久々にご覧いただきましょう。ハンマータイム!

do it right=ちゃんとやれ!

 

32周目にはハービックもタイヤの問題で緊急ピット。どうやら亀裂があったようですがいつできたかは謎。

一方トップ争いは14位スタートのデニー ハムリンが絶好調で39周目にケゼロウスキーを抜いてリーダーに。

このあたりからピット サイクルになります。

 

 ここはアクセルほぼ踏みっぱなし、空力の影響が大きいのでほとんどの車が2タイヤ交換で時間短縮。

しかしハムリンは4タイヤで安全策、一方マーティン トゥルーエックス ジュニアは燃料のみの奇策に出て

一気に前に出ます。プレイオフ ポイントの1点を狙っての勝負手に出ました。ところが、周回遅れの

カイル ラーソンがそれを阻みます。タイヤを換えていないトゥルーエックスは乱気流とタイヤの履歴差で

ラーソンを抜きたくても抜けず完全に捕まってしまい、その間にハムリンが追い付いて作戦が台無し。

一時ハムリンが前に出ます、が、その先も周回遅れが頻発し、かいくぐったトゥルーエックスがステージ1を

制しました。熱い戦いでした。

 

 ステージ間コーション中には、コース脇からリポートしていたパーカー クリガーマン(先週はドライバーでしたね)が

リポートしている最中に、カメラマンがうっかり足を踏み外して落ちるというアクシデント発生。

みなさん気を付けてくださいね^^;

 

 ステージ2はトゥルーエックスが4タイヤ交換で一旦後退していたものの、コース上であっという間に挽回。

先ほどは負う立場でタイヤの賭けをしましたが、今回はリードしてますし最低2タイヤは、と思いきやなんと

コール パーンの命じた策はまたしても給油のみ。これでもはや誰も終えずぶっちぎりでステージ連勝、かと

思いきや、なんとステージ残り4周というところでケゼロウスキーがまさかのスピン。

 

これでクラッシュしないコントロール力よ。

 

 このコーションでステージ2は残り1周のシュートアウト、タイヤを替えてないトゥルーエックスはすごく不利。

ここでもうステージ勝利を諦めてピットに入る手もありましたが、あくまでプレイオフポイント上積みを狙って

ステイ アウトしたトゥルーエックス。しかし2位リスタートのカイル ブッシュに対してエリック ジョーンズが

猛烈にプッシュを仕掛けてカイルがリード、そのままステージ2を制しました。チームメイトにしてやられました。

 後方ではステージ終了直前にクラッシュも発生。

RCRの2台が一瞬で破壊されました(´・ω・`)

 

 ファイナル ステージは戦略的にステージ2からの地続きなので多くがステイ アウトを選択。

カート ブッシュ、ロガーノ、ライアン ブレイニー、ウイリアム バイロン、ラーソン、クリス ブッシャー、と顔ぶれが

様変わり。さきほど上位にいた人たちはピットに入り大きく順位を下げました。

 

 133周目、カップ戦デビューだったスペンサー ボイドがスピンしてコーション。

137周目にリスタートされますが、混戦からクリント ボイヤーがクラッシュでまた即コーションとなりました。

 

プレイオフ当落線上にいるボイヤー、痛すぎるリタイアです。

 

なおもトラブルは続き、149周目にリッキー ステンハウス ジュニアのスピンでコーション。ステンハウスは

既に何かトラブルが出ていたようでゆっくりインを走っていましたが回りました(´・ω・`)

 

 残り約50周、燃料的にギリギリ足りるか足りないかなので全車ピットへ。ここでブレイニーが燃料のみで先頭で

ピットを出ていき、ケゼロウスキー、アレックス ボウマンが続きました。

しかしケゼロウスキーはほどなく「燃料がきっちり入ってないので全然足りない」というリポートが入ります。

右舷、燃料補給甘いぞ、何やってんの!

 

 リスタート後は2タイヤ交換のロガーノがリーダーになりますが、ブレイニーが背後で燃費走行。このトラック、

踏みっぱなしで節約しようがないので、単独走行ではなかなか航続距離を伸ばすことができません。

タイヤがもてばブレイニーにもチャンスありかな?と思われましたが、なんと彼もまた燃料が完全には

入っていない様子。ピットの映像を見ると、吹きこぼさずエコロジーに出ていってクルーが怒ってましたw

 

 というわけでブレイニーは懐事情が苦しくじわじわ後退。逆に7位リスタートだったハービックがじわじわと

前との距離を詰め始めました。リポートによれば「燃料は行ける」。

 

 182周目にリードを奪ったハービック。序盤のタイヤ破損から見事な復活です。ロガーノがセットをごっそり

変えた一方で、ハービックは前回のレースのセットそのままでそのまま車バッチリ!だということで、

SHRのセットの方が懐も広かったんでしょうか。

 結局ハービックはそのまま逃げ切って今季2勝目、一方ロガーノは燃料足りなかったようでピットへ。

その後も上位勢で息切れする人が多発してしまい、結局2位ハムリン、3位ラーソン、4位トゥルーエックス。

 

 そして5位にダニエル スアレスが入って本日32点獲得。ライアン ニューマンはライバルの自滅を見て

堅実走行で12位。結果プレイオフ争いはこうなりました。

まだまだ分かりませんがジョンソンマジで大丈夫か^^;

 

現在20位のクリス ブッシャー、プレイオフは厳しいでしょうが、今季23戦中17戦でトップ20入り。なおかつ現在

12戦連続でトップ20フィニッシュといずれもJTGドーティー レーシング史上最多となっており、かなり高く

評価されているようです。ステンハウスと比較しても全然問題起こさないし、堅実に走って速さも持ってるので

シートの空きをうまく待てば一気にスターになれる逸材だと思います。

 

 次戦はブリストルです、マット ディベネデトー、奇跡を起こすか!