FIAグランツーリスモチャンピオンシップ2019は
ネイションズカップがステージ2、マニュファクチャラーシリーズは
プレシーズンとなりました。
 初戦は相変わらずのザ・真ん中ぶりを発揮したレースとなりました。



ネイションズカップ
2019 シリーズ ステージ2 ラウンド11(20:00)
東京エクスプレスウェイ・南ルート 外回り 16:35 快晴
N300 9周 燃料 6倍 タイヤ 16倍 SH
ゼッケン8 予選8位 決勝9位 1232点

 ネイションズはここからの10戦にGr.4が出てこないわけですが、
初戦はN300。私は前回のN300に続いて古いポルシェ投入。
傾向的にはフェラーリF50かKTM X-BOWのどちらかに偏りますが、
今回練習してビックリ、意外と燃料6倍設定は大きくて、
全力だと足りません。
 ここはピットがオンラインでも入るとすぐ車が来る
ものすごくロスの短い設定のコースになってはいますが、
9周のレースで給油して出直すのは得策とは言えなさそう。
F50は燃費が悪いのでやや不利そうでした。

 結果、意外なことに今まで見なかったBMW M4が登場。
タイヤは結構減ると言いつつこの設定ならそこまで影響がなく、
それより7速ミッションが生む自在な燃料コントロールに
利点があったようです。軽いX-BOWと2大勢力結成な感じでした。

 スリップ弱で直線が長いので引っ張ってもらう人も多いようですが、
私は知らない人も多いし違う車種なので詰まったり事故の
巻き添え食らうと困るためいつも通り遠く離れて走り8位。
 しかしこの車、1~2速が遠いので、1速でスタートされると
ほぼ壊滅状態(T_T)
 誰が1ピットするのか分からないので予定通りのペースで
走って、ペナルティーを受けた人を抜いては後ろから抜かれ、
を繰り返していたら、結局前方で1ピットは誰もおらず、
9位で帰ってきました。1回ミスったのが反省点。
もっと後方ならピットの賭けもありでしたが、さすがに
10位近辺ではリスクが大きすぎてできることもなかったです。
 で、ここから考えるとラウンド20のN500のレースも
燃料が制約要因になりそうですね。
車両はどうしようかな。。。

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ネタも車も重なって順位も並んだ大変仲の良い(?)
SCセンシュとg-FORESTセンシュ


マニュファクチャラーシリーズ
2019 プレシーズン ラウンド1(21:00)
京都ドライビングパーク・山際+雅 15:30 晴れ
Gr.3 7周 燃料 4倍 タイヤ 17倍 RM/RH
ゼッケン6 予選11位 決勝10位 1152点

 マニュファクチャラーシリーズは右前輪にキツイ山際+雅。
17倍消耗という大きさに長いコースが加わり、たった7周で
1ピット必須か?という設定。
 予選では時間切れに見舞われた方もいた様子でした。
2分20秒のコースで倍率が大きいことを考えると
アウト ラップはゆっくり入りたいところ。
 5周/2アタックで両方のアウトラップをゆっくり入れるのは
現実的ではないので、私は最初から
アウト、イン、アウト(ゆっくり)、アタック、の4周と
決めていましたので心配ありませんでした。ここは大失敗する
コーナーはあまりないので、1アタックでまずまずの
アタックをする自信はあった、のですが後半がイマイチでしたw

 ここでは少し戦略面を取り上げてみましょう。おそらく
・ハードでノーピット
・ミディアム3→ミディアム4
・ミディアム3→ハード4
・前ハード 後ミディアム 4→ミディアム3
・ハード4→ミディアム3
ぐらいに分かれると思います。

まずノーピットですが、ここはピットのロスが12秒ほど、
ハードとミディアムの差は1秒ほどで、デグラデーション レートが
かなり小さい人であればライフ的にもペース的にも
不可能ではないんですが、レイアウト上とても幅が広く、
高速コーナーで大外から、クロスで、インベタで、と
抜く手段がとても多いため、抑え込むということがほとんど
できませんので、正直おススメできません。

 方や1ストップでのタイヤ選択ですが、ミディアムとハードでは
デグラデーションレートが私の場合
ハード 1秒/周
ミディアム 1.4秒/周
ぐらいの数字で、3周目には優劣が逆転する、いわゆる
クロスオーバーが発生しました。
「ハードは後半有利でうまくいった」という方が多かったですが
納得の数字です。
 ただ、スティントは最長4周です。レース時間という点では
そこまで大きな差はなく、単純に「どの時間帯で速いか」
だけ、ということになります。

 自分よりペースの遅い人に詰まる可能性が高く、
せっかくミディアムを履いてもタイヤを浪費する、という
状況であれば、ハードの4周には効果が出てきます。
 一方で、ほぼ同じペースで争うなら、ミディアム勢に
抜かれてしまっては、有利なタイヤは結局失った順位を
終盤に取り戻すだけなので効果は薄いと言えますし、
滑ってミスするリスクも生まれやすくなります。

 そして4周のランをどちらに持ってくるか、ですが、
1周が長くてデグラデーションも大きいので、ピットを1周
遅らせると下手すれば4秒以上失います。
後続が詰まっていて自分だけステイ アウトだと、
いくら後半に有利、抜きやすい、と言っても、抜きなおすのに
時間がかかるためやはり得るものが減ってしまいます。

 前半にハードを用いて長く走ると、結局ピットで
アンダーカットされるので、上位ではあまり良い戦略ではなく、
結果私のレースのように、ほぼ全員同じ周に飛び込む、
という結果になったと思われます。
前だけハード、はペースとデグラデーションのバランスが取れますが、
3周で入るならミディアムのみの方が速く、引っ張れば
やはりトラック ポジションを落とすので上と同じ。
 私は集団の中では後方でしたが、引っ張れば後ろに抜かれる、
という可能性が高く、ハードを履けばピット後に置いて行かれて
しまいます。仮に詰まっても、その分タイヤをセーブすれば
デグラデーションは結局想定よりも小さくなるので、
ハードを履く選択肢はありませんでした。 

 ミディアムでは全然4周無理だ、という場合と、予選で
失敗して違うことをするしかない、という人にハードは
有効だったのではないかな、と思っています。

 スープラは結構フロントは摩耗するので、レースでは
後半にどんどん落ちると思ったんですが、しぶとく走って
避けるところは避けたら結局は10位と1つ上がりました。
ペナルティーによる変動、アルテッツァさんがなんと
ポールからノーピットで失敗、といった要因があったから、
と言えばそれまでですが、概ねイメージ通り食い下がったので
自分としては戦略は妥当だったと思います。
 ただあんまり毎回こういう我慢とタイヤ鬼消耗のレースは
勘弁してほしいなというのが正直な感想ですね。

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