FORMULA 1 GULF AIR BAHRAIN GRAND PRIX 2019
Bahrain International Circuit
5.412km×57Laps=308.238km
winner:Lewis Hamilton(Mercedes AMG Petronas Motorsport/
                                    Mercedes W10 EQ Power+)

 F1第2戦バーレーン。本当は録画で見るはずが、気になって
結局日付が変わっても起きてライブで見て、いたらやっぱり
眠たくなって34周あたりで寝てしまいましたが、
レースは寝た後にエライことになり、ルイス ハミルトンが
今季初勝利、メルセデスは開幕から連続でワンツーと
抜群のスタートを切りました。

 
 予選では2年目、フェラーリ移籍2戦目のシャルル ルクレールが
なんと強敵をぶっちぎってPP獲得!
 ここはリアはあっという間にオーバーヒートするストップ&ゴーですが、
フロントは熱が逃げやすいのでそのバランスが大事になります。
 ルクレールはコーナーが2つしかないセクター1で異様に速かったので、
熱を入れるのが非常に上手いのか、あるいは熱が入り切っていない
探り探りになりがちな条件でもきちんと荷重をかけて曲げていく
技量が優れているのか、といった理由かなと思いました。
 折しも、このレースはF1として通算999戦目のレース、
ルクレールはその中で99人目のポールシッターということで、
色々と記録づくめになりそうな予感、これで私は
気になって生で見てしまうことになったわけです。
 歴史的な場面、未来のスターの勝利を生で見ないわけには
いきませんからね。


 しかしスタートで出遅れてチームメイトのセバスチャン ベッテルに
抜かれてしまい、さらにバルテリ ボッタスにも抜かれ、
ハミルトンにも抜かれるギリギリ。
さすがにそんなに甘くなかったか、、、そう思っていると、
ルクレール、2周目にボッタス攻略( ゚Д゚)
 一方その頃、ウィリアムズのジョージ ラッセルは
暑さに苦しんでいました。
 レース中は事情が分かっていなかったので、
「ヘルメットから砂が入ってくるから隙間をテープで埋めてくれ」
と言っているのかと思ってたんですが、実際は逆で、
スタート前に砂が入ってくるから通気口をテープで塞いだところ、
本人曰く
「フォーメーションを半周したらすごく暑くて、通気口には
 意味があったことに気づいた」(←アホかw)
ということで、暑いからできればピットで外してくれ、と
言っていたようです。結局彼は
「30秒ごとにバイザーを開け閉めして空気を取り入れていた」そうで
15位フィニッシュでした。初心者です!お疲れさまでした。

 ルクレールは最速ラップを記録しながらあっという間に
ベッテルに追いついて「俺の方が速いよ」と無線でアピール。
そして6周目、あっさりDRSを使ってルクレールが再リード( ゚Д゚)

 一方その頃キミ ライコネンは・・・
エンジニア「フロントウイングどうだ?フロントウイングどうだ?」
ライコネン「知るかよ、お前が伝えろよ」
なぜどこに行ってもコントになるんだライコネンw

 ベッテルはルクレールに付いていけず、そのベッテルと
ハミルトンはだいたい似たようなペース。
ボッタスは少しばかり置いてけぼり。
 ハミルトンはベッテルをアンダーカットしたものの、
第2スティントでもソフトを選んでリアが苦しい模様。
ミディアムのベッテルに抜かれて3位へ逆戻り。
フェラーリのワンツーという流れが見えてきました。
 そして、私の眠気の限界も見えてきました・・・zzz

 朝起きてから録画を見ると、ここから先が大変でした。
2回目のピットでハミルトンはアンダーカットこそできなかったものの
再度ベッテルに迫ると38周目に外から仕掛け、すると
ベッテルまさかの単独スピン。なんかデフでも壊れてるのかと
思うぐらいの、言い方はあれですがF1ドライバーとしては
あり得ない形のスピンで自爆。さらにこれでタイヤを傷め、
その振動でウイングを落っことすというコンボ発生。。。

 これだけならまだしも、46周目にルクレールの無線。
「なんかエンジンおかしい」
急激にルクレールのエンジンがGP2エンジン状態で
一気に失速。48周目にハミルトンが抜いて、初優勝は
まさかの形で手からすり抜けて行きました。
起きてたら大声出してたなこれ。。。

 その後ボッタスにも抜かれ、マックス フェルスタッペンに
抜かれるのも時間の問題、と思ったら、54周目にターン1近辺で
ルノーの2台がなぜか同時に停止。しかもいずれも
電気系の安全性を示すコンディションライトが赤点滅=
専門の人がきちんと対処しないと、触ったら感電するかも
しれないから触っちゃダメですよ、の表示。
 SCを導入するしかなく、しかも触れない車が、2台も、
同じ場所で、となると残り3周で再開できるはずもなく
そのままチェッカー。
 って、マーシャルさんが恐る恐る触ろうとしてるじゃないか、
あのおじさんは専門の人なのか^^;

 結果的にメルセデスが信頼性も武器に開幕から2戦連続制覇、
フェラーリは車とドライバーの信頼性の問題が出ました。
 ルクレールは本当に残念としか言いようがありません。
発表では『シリンダーの誤燃焼』だそうですが、何にしても
壊れたことに違いは無いわけで。
 ただ、ルクレールももちろん怒ってはいましたが、
抜かれるときに変な嫌がらせみたいな動きを一切しないで、
ただ真っすぐに走っている様子に、精神的な強さを感じました。

 一方ベッテルはちょっとどうしちゃったんでしょうか。
一時期のニコ ロズベルグなんかがそうでしたが、争いになると
冷静さを失っておかしな行動に出るケースが明らかに多く
なっています。
 WRCだとクリス ミークやヤリ マティ ラトバラ、野球だと
阪神タイガースの藤浪 晋太郎なんかと同じような雰囲気を感じます。
何かの拍子にメンタルがフィジカルを食ってしまって、
技術的には超一流のものを持っているのに、その一部分が急激に
取り扱えなくなってしまっている感じです。
かつてのロマン グロージャンもそうでしたね。

 グロージャンはフィジカル トレーナーの下で練習して
かなり強くなったようですが、彼だったかトレーナーだったかが
言っていたのが
「メンタルはとても重要な要素で誰もがトレーナーの指導を受ける
必要性があるのに、ほとんどのドライバーは
『あれは精神的に弱い、なにか欠点のある人が行くところで
自分には関係ない』と思っている」というもの。
 ベッテルがどうしているのか分かりませんが、ちょっと
簡単には治らない癖のような気がしてきました。
 ましてやルクレールが開幕から事実上2戦とも自分より
レースで速かったわけで、放っておくと悪化する気すらします。
もちろん本人はそうした見方を否定しているんですが。。。


 フェルスタッペンは序盤にカルロス サインツと軽く接触、
その関係で一度目のピットが早くなり、ペースとしても
上位4台に追いつける感じではありませんでした。
元々レッド ブルとしては車の利点を生かしづらいコースで、
しかもPU性能が大事なのでホンダ的にも残念ながら弱点の
コースになっていますが、今回は昨年のルノーとそれほど
進化を見いだせなかった感じです。
 逆にマクラーレンが異様に速くてびっくりしました。
ランド ノリスが6位というのは想像以上です。
去年までの数年間は空気抵抗の塊でしたからね^^;
 ノリスの後ろにライコネン、書籍『知られざるキミ・ライコネン』
を読んだうえで、アルファロメオで走る彼や家族の姿を見ると、
余計に応援したくなってしまいました。
 フェラーリがルクレールとライコネンだったらもうちょっと
ポイント獲れてた気すらしますね。。。