GT寄りのブログに持っていくということで、時間があれば
黄色いパネルが消化ゾーン開始位置
ゲーム内の投稿では到底補えないであろう書きものも
挟んで行こうかなと思います。
GT SPORTではペナルティー制度をオンにすると、
接触・ショートカット・幅寄せ・壁接触などに対して
ペナルティーが入ります。
GT4だかの時代には強制ドライブスルー、なんてのもありましたが、
(突然操作不能になったと思ったらピットに入ってバグったと思いましたw)
今作ではタイムペナルティーが入るようになり、
スポーツモードなら当然オンになっています。
そして、仕様はその時々で変更が繰り返されてきましたが、
現在の仕様では、コース内にあるペナルティー消化ゾーンで
強制的にブレーキがかかって、表示された時間が経過するまで
加速できない、という仕様になっています。

ちょっと古いバージョンなので表記が現在と異なります。
最近遊び始めた方もいらっしゃると思うので簡単に変遷を振り返ると
全開区間などでアクセルを離すと、ゲーム内で算定されていると思われる
基準速度と実速度の差に応じて消化される
(速度が遅いほど時間は早く減っていく)
↓
基準が緩すぎて、上手くやるとタイムロスを最小限にとどめることが
できてしまうために、基準を強化して確実に時間を失うようになる
↓
ペナルティーを持ったまま延々とレースを荒らす人がいるため、
一定以上のペナルティーを有すると、時間経過で増加するようになり、
早期の消化を促すようになる
↓
根本的に設計変更し、強制消化制度になる
(速度がいくら落ちても、とにかく表示された時間の間だけ
加速できなくなり、従来と数字が持つ意味がやや変わる)
とざっくりこの4段階ぐらいだと思います。
いずれの場合でも、レース終了まで消化しなかった場合には、
小数点以下を整数秒まで繰り上げてタイムに加算されます。
(1.025秒なら2秒になる)
減速による消化をラップタイムに置き換えると、5秒の消化で
タイムを5秒失うわけでは無いのでレース中に消化した方が理論上はお得、
そして、減速~加速~本来の速度に戻る(要するに次のコーナーで減速する)
までが消化によるロスであることから、加速以降が発生しない
ゴール直前が理論上最もロスが少ない方法でした。
デイトナ フィニッシュのようにみんなが広がって消化するのが
一時期は当たり前の光景でしたね^^;

みんなでペナ消化しているフィニッシュ場面
多すぎるとペナを持っていない人はラインを探すのが大変
旧制度の第3段階以降は、急いでペナを捨てないといけないため、
突然人の目の前やライン上で減速する人が相次いで出てきました。
常識的に考えて迷惑で危険なのは明らかですが、
残念ながら自分さえ良ければ良いと思っている、あるいは
自分の行動が周りにどう影響するかまで考えが及ばない人がいるわけです。
強制消化制度はそうした点をある程度解決するために投入されたもので、
旧制度と比較すれば概ね好感されていると思いますが、
それでも残念ながら、ライン上に残ったまま減速する、消化を終えた途端
ライン上に急な進路変更をする、などの行為は見受けられます。
消化の際には透明化されて当たり判定を無くすようにされては
いるものの、減速開始直後には判定が残る他、
消化後の見た目上透明の場合でも当たり判定が出てしまって
接触するケースが発生しています。
道幅の狭いコースでは、マナー良く消化したにもかかわらず、
制度とシステム上の問題から大事故を引き起こしてしまう、
という誰も得しない問題が起こり困った問題です。
しかも、どうやらラグに近い当たり方のようで、透明の人は
当たっても吹っ飛ばないしダメージもないため、最悪の場合
故意に幅寄せなどをしてデメリット無しで妨害できてしまうようです。
こうしたことから、常に意見として出てくるのが
『そもそもなぜレース中に消化するのか』
という点です。
確かに、実際のレースでそんなことをしているところは
私が知る限りありません。ていうか技術的にほぼ無理です。
シケインを曲がり損ねたら、一旦停止してから動きなさい、という
規則のレースがあるぐらいでしょう。
意見として出てくるのは主に
1 レース後加算だけで良いのではないか
2 ピットの時にその時間だけ停止すればよいのではないか
3 ドライブスルーにすればよいのではないか
の3つです。いずれも実在のレースで存在するやり方なので
意見として出てくるのは当然でしょう。
ただ、個人的な見解ですが、運営側もこうしたやり方が
あるということは承知の上で、『そうすべきでないからやっていない』
のではないかと考えます。
具体的に考えていくと、概ね似た理由から全て導入に否定的だったと
考えられます。1のケースで考えてみます。
レース後加算だけであれば、極端な話、1秒遅いドライバーを
抜けずに苦戦するぐらいなら、突き飛ばして5秒ペナルティーを
食らって追い抜き、そのまま5秒以上逃げれば差し引き得なので
「当て逃げ」ができてしまいます。
実際のレースなら、当て逃げしたらそんな短いロスで済まないです。
増えるペナにした理由の一つにも、当て逃げして得する人を
減らす意図があったであろうことは想像ができます。
また、逆にデイリーレースAなど短いレースで、場合によっては
処置が重すぎる可能性が考えられます。
おそらく運営も、機械判定が万能でなく、『誤審』があることは
承知しているでしょう。
そんな中で、時間が短くて、ワンメイクで差が出にくいレースで
レース後に秒単位で加算となると、レースを大きく失いかねません。
レース中消化には、
『機械判定によって生じてしまう理不尽を緩和し、万が一
不利益を被ってしまっても取り返す機会を与える』という意味が
一定程度含まれているのではないかと考えられないでしょうか。
こうしたことを考慮に入れると、2と3も同じ理由が
当てはまると思います。
ピットでの加算はピットがそもそもないレースなら使えませんし、
使えないとレース後になるので同じ話になります。
ドライブスルーだと、加算と比べても遥かに長い時間を
失うことになりますから、誤審だったとしたらあまりに致命的。
しかも、制度上
『ペナルティーを持った状態でピットに入ると消化になる』
といったシステムを組んでしまうと、ちょうど燃料が切れそう、
もうタイヤが無い、ダメージを受けている、などの状態でも
お構いなしにドライブスルーしてしまうため、多大な不利益が出る
おそれがあります。
ピット演出と同じようにした上で、コマンド選択で通過か
作業か決める、なんてことにすると、今度はコースによって
演出で失う時間がバラバラな上に、うっかりミスで押してしまう、
ということもじゅうぶん考えられるので、やはり得策とは言えません。
結局のところ、どうやっても機械判定している以上は
万能な制度を導入することは私は難しいと思います。
これは参加する上である程度我々が織り込まなければいけない
要素でしょう。
ただその上で、しいて運営さんにお願いできそうなことが
あるとすれば、上記動画でしゃべってますが、今の強制消化制度を
さらに発展させ、単純な区間ではなく、
『コース上の特定の場所』に消化場所を絞り込むのが良いのではないかと
考えます。
これは、スーパーファミコンのF-ZEROでダメージ回復のための
『ピット』の床の上を通過するとか、マリオカートのダッシュ板とか、
そういった昔からあるレースゲームの要素を応用するようなものなので、
おそらく技術的には可能な範囲だと思います。
何せフォーミュラEという実在のレースですらできているわけですからね。
個人的には、強制消化制度はある程度の合理性を持ったものだと思うので
これに替わる画期的な仕組みが考案されない限り、
ひとまずは現在抱えているいくつかの不具合や問題点の洗い出しに
開発を集中し、継続運用するのが妥当だと思います。
個別の問題点を上げ始めればキリはないでしょうが、
プレイヤーが自らの周辺の『点』で考えてしまうのに対し、
実際に作る際には、様々な条件を考慮した『面』で考えないと
成り立たないため、どうしても齟齬は生じてしまいます。
自分が楽しむものに、イチイチ他の見ず知らずの状況まで
考えて遊んでる人なんてあまりいないとは思いますが、
参加者あって、対戦相手あってのゲームなので、
そうした側面がある、ということを頭の片隅に入れておくのも、
別にこれは必須でもないですけど、ちょっとした利用マナー、
参加者の知恵かな、と思ったりします。
ちなみに、
『どうして〇〇は収録されないんだ』、とか
『○○を作り暇があったら××を先にやれ』といった意見も、
実際には収録用の素材の確保やそもそものメーカー/ブランドとの
契約内容など数多くの問題が絡む話で、ポリフォが好みで
内容や日程を全て決めているわけではないのが
実際のところでしょうから、基本的には同じことが言えそうです。
要望を出す、というのは全く構わないのでドンドン出して
良いと思いますが、身勝手に
「いつまで経っても〇〇しないなんてクソ」みたいな
独善的な言い方をするのは、度が過ぎてただの中傷だと思うので、
このあたりの振る舞いには気を付けた方が良いと思います。