FORMULA 1 2018 ETIHAD AIRWAYS ABU DHABI GRAND PRIX Yas Marina
Yas Marina Circuit 5.554km×55Laps=305.355km
winner:Lewis Hamilton
(Mercedes AMG Petronas Motorsport/Mercedes F1 W09 EQ Power+)
長かったF1も最終戦になりました。アブダビGPです。
レース前の20人集合の記念撮影は、開幕と同じ20人。
1つのシーズンで全員が全戦に出場したのは史上初だそうです。
事故も契約トラブルも更迭も無かった、ということですね、めでたしめでたし。
終わりまーす(。∀°)
とはいえ、これでF1を去る人、移籍する人などがいて、タイトル争いも
終わっているので、若干の卒業式、追い出しコンパムードなわけですが、
優勝はきっちりルイス ハミルトンが持っていきました。
マックス フェルスタッペンにとっては、史上最年少PP獲得への
最後の機会となったレースでしたが、彼はQ3以前にまずQ2で失敗。
ハイパーソフトでスタートしたくないので上位3チームは
ウルトラソフトでのQ2通過を狙いましたが、彼だけアタックがハマらず
結局ハイパーソフトを注ぎ込むことになってしまいました。
Q3でも不発で予選6位、セバスチャン ベッテルの
最年少記録は破られず。
そしてハミルトンはいつもながら、1度目のアタックでの問題点を
2度目で完璧に修正する走りを見せて、バルテリ ボッタスに
0.16秒差でPP獲得。ボッタスはなんとかしないと
未勝利のままシーズンが終わってしまいます。
ハイパーソフトでスタートするフェルスタッペン、スタートぐらい
暴れてくれるかと思いきや、なんと大失速。
そしてターン8~9でロマン グロージャンとニコ ヒュルケンベルグが
接触してヒュルケン横転(;・∀・)

ややコース外へ押し出しながらの切り返しターン9で、
ヒュルケンベルグはグロージャンにスペースを与えておらず
接触したように私には見えました。転がったのは気の毒ですが、
原因は自分自身な気がします。
幸い大きな怪我ではなく、単に横転したらヘイローが邪魔して
出ズラかっただけで一安心。グロージャンは無線で心配しつつ
文句言ってたそうなw
5周目にリスタート、既に9位に落っこちていたフェルスタッペン、
ターン7でやや強引に憎きエステバン オコンを抜きますが、パワーが
なさすぎてあっという間に抜き返されます。明らかに遅い・・・
フェルスタッペン「エンジン ホット!?」
どうやらフェルスタッペンはスタート時からPUが保護モードに
入っていてきちんとした性能が出ていなかった模様。
この無線からは、SC明けにもかかわらず車体が
『エンジンが過熱している』と判断して保護モードを働かせていると
想像できます。ジャンピエロ ランビアーズからは
「フェイル チャーリー 3 フェイル。フェイル C3 フェイルを
できるときにやってくれ」
フェイルというのは簡単に言うとアプリの再起動みたいなことのようです。
するとライコネンも7周目に入ったところで車が停止。
テレビでは
ライコネン「どうしたんだノーパワーだ」
カルロス サンティー「フェイル デルタ 3 4 オン。フェイル デルタ 3 4 オン」
というやりとりがありましたが、公式サイトの動画によればノーパワーの後に
ライコネン「聞こえてる?」
サンティー「ああ今聞こえたよキミ、今聞こえた」
ライコネン「車が全部シャットダウンしちゃった」
サンティー「こっちは長いこと無線が繋がらなくなってたんだ」
ライコネン「無くなった、ダッシュボードが消えたよ」
というやり取りがあった模様。微妙に噛み合ってない会話な気もw
なおチャーリーとかデルタとかは、C・Dといったアルファベットを、
聞き間違いをしないために置き換えた単語、軍事関係では
当たり前の表現だと思われます。
さてこれでVSCとなったため、ハミルトンはピットへ。
ボッタスは詰まってしまうためステイ アウト。
ベッテルは15周を終えてピットへ。オコンの前の広い空間に
出たかったはずが、3.7秒の遅い作業で悲しいかな引っかかってしまいます。
アンダーカットされないためにボッタスも次の周にピットへ。
そして17周終わりでレッド ブルも動きますが、先行する
ダニエル リカルドではなくフェルスタッペンから入ります。
タイヤが柔らかいからでしょうか。
一方リカルドはというと、ここから入らずステイアウトで
走り続けます。実はこの日のアブダビはレース中の降水確率40%。
11月の平均降水量0mm(!)というこちらとしてはまさかの
天気予報です。リカルドはこれに賭けた感があります。
そして24周目、本当に降ってきました。ただ、レース展開を
揺るがす雨量には残念ながら至らず。ハミルトンが事実上
リードしている形が続きます。
リカルドは33周を終えてピットへ、距離がだいぶ減ったし、
どうせトップ3チームでは最後尾なので、いっそハイパーソフトの
賭けでもしてくるかと思いましたが、特に変化のないスーパーソフトでした。
うーむ、期待してたので残念(´・ω・`)
35周目、ベッテルはコース上でボッタスをパス。
さっさと抜かないとフェルスタッペンが後ろに来ています。
すると36周目にボッタスはミスってはみ出てしまい、、、
ますがシケインを通過してそのまま3位を維持。
これは良いのか?(。∀°)
しかし38周目、フェルスタッペンはまたもやや力ずくで
ボッタスと軽く接触しながらパス。
ただこれはレーシング インシデントな感じ、フェルスタッペンは
相手の動きを巧みに読んだ良い仕掛けだったと思います。
当たらなければ100点でしたがこれはお互いのことだったので
多少はやむなし。
結局リカルドにも抜かれてボッタスズタボロです^^;
終盤にはオコンとピエール ガスリーが相次いでトラブルで停止。
ベッテルはじわじわとハミルトンとの差を5秒以下まで詰めますが、
ハミルトンも4秒以内に入られそうになると少しペースを
上げて後ろを見ながら走っているようでこれ以上踏み込ませません。
そしてリカルドはフェルスタッペンを、どうせもうこれで
チームメイト関係は終わりだから攻撃してくれるだろう、と
勝手に期待していたら、この2台もずっと同じ間隔。
タイヤの履歴が全然違うのに、フェルスタッペンやっぱ速い。
51周目、いよいよF1人生の終わりが近づいてきたアロンソ
アロンソ「最速ラップはどうなってるんだ?」
ウィリアム ジョセフ「残り5周、残り5周、前の周はグロージャンより
0.6秒速かった。現在の差は5.6秒。ポイントを
取りに行こうぜ、やってやれ、やってやれ!さらに
パワーの出るマルチC2、ポジション1にしてくれ。
C2、ポジション1だ。」
アロンソ「俺は1800点持ってるんだぞ」
ジョセフ「じゃあ俺のために1801を達成してくれ」
なんとかたきつけようとするエンジニアに、引退レースでも
悪態をついて、今更この俺がたった1点なんて欲しいと思うか?
という態度、爆笑しました。エンジニアの返答がまたなんともw
ちなみに正確にはアロンソは1899点持っていて、入賞すれば
キリの良い1900だったので、これを教えてあげたらやる気出たかも
しれませんね。
あとファステストは51周時点ではフェルスタッペンの1’41.9、
後にベッテルが40.8を最後に出しました。
アロンソは42.3で最終的に全体の7位でしたがここには全く届かず。
ただ、ハースより速いってやはりすごい速さだと思います。
アロンソ爆笑無線でお開きムードの最終戦、ハミルトンが
トップでチェッカーを受けてシーズンを締めくくりました。
これでボッタスは悲しいかな、コンストラクターズ王者の
車に乗りながら未勝利。これは2013年のレッドブル・マーク ウェバー
以来のことで、早くも
『来年の途中にオコンに替えられる』という憶測まで飛び出す始末。
選手権の2位はベッテル、3位ライコネン。ライコネンが
3位まで上がって来たというのは開幕前には考えていなかった
サプライズで、2点差で4位にフェルスタッペン、さらに2点差でボッタス。
ただ、ボッタスはロシアで順位を譲っていなければ、、、
とか考えると、あの7点はハミルトンにとっては結果的に
大したことのないもので、ボッタスにとっては3位か5位かの
大きな違いになってしまいました。
結局はメルセデス&ハミルトンが強かったわけですが、
フェラーリは迷走していなければもっとベッテルが争えたはず、
レッドブルはPUがもうちょっと良ければ、もうちょっとトラブルが
少なければ、とタラレバではあるものの、過去3年よりは格段に
戦えているシーズンで、要所要所でのレースの面白さは
見ごたえがあり、今年も楽しむことができました。
ありがたいことにGT SPORTでの縁からF1ネタを共有できる
人も増えましたし、来年は一応『接近して走りやすいエアロ』
になるらしいので、つまらんつまらんと否定的なことばかり言わず、
新しいシーズンも楽しみにしたいと思います。
ヘイローはすっかり見慣れて違和感なくなりましたw