FORMULA 1 2018 HONDA JAPANESE GRAND PRIX Suzuka
Suzuka International Racing Course 5.807km×53Laps=307.471km
winner:Lewis Hamilton
 (Mercedes AMG Petronas Motorsport/Mercedes F1 W09 EQ Power+)

 F1第17戦日本。今年の国際映像では冒頭に各国やサーキットの
豆知識みたいなのが出てきますが、決勝で
「日本の鉄道は世界一正確。平均遅延時間はわずか18秒」って
書いてたのには笑いました。確か予選では自動販売機の台数が
書かれててこっちももっと笑いましたがw

 鈴鹿での日本GP開催は今年で30回目、ホンダも気合が入っているのか
大会の冠スポンサーも務めています。
 レースはもはや確変モードに入った(パチンコやらないから
意味は分かっていない模様)ルイス ハミルトンが今季9勝目、
一気にドライバーズ タイトル獲得へ王手をかけたと言える一戦となりました。

 追いかける立場のフェラーリ・セバスチャン ベッテルには予選から
ケチがついてしまいました。はるか遠くにあったとはいえ、日本付近を
台風が通過していたため予選は不安定な天候。
 Q1でベッテルはヘアピンであっさりスピン( ゚Д゚)
オーバーステアがひどそうだ、という話ですが、Q2の終盤に
わずかに雨が降ります。
 ここでフェラーリはお得意の『何か違うことしないと症候群』が
出たようで、そんなに路面水量が多くは見えませんがIMを履いて
さっそうとQ3へ!・・・他はみんなスリックだぞ(´・ω・`)
 とりあえず『インターミディエイトではとても走れそうにない』
ことだけを確認してスリックでアタックを開始しますが、
焦りかバランスか、ベッテルもキミ ライコネンもスプーンでまた自滅。

 ベッテルは2セット目のタイヤでやりなお、、、そうとしたらまた雨が
降ってきてしまいました。\(^o^)/オワタ
ベッテルまさかの8位スタートです。
 一方ハミルトンはバルテリ ボッタスを従えてばっちりPP獲得。


 迎えた決勝、1周目のシケインでマックス フェルスタッペンが
キミ ライコネンの襲撃を凌ごうと突っ込みすぎてシケイン通過、
アーンド押し出し(。∀°)
イメージ 1
ライコネン「あいつ完全に俺の方に向けてきやがったよ」
 タッペンに5秒ペナルティー。どう見ても道幅残ってないのに
「やれるだけのことはやった。ライコネンは俺が戻るのを待たずに
 簡単に外から抜けて行けただろ」
いやいや、ライコネンはどんなX2014に乗ってるんだよ^^;

 ちなみに私はこの時こう思いました。
フェルスタッペン「チームオーダーいらんようにライコネンの
         始末しといてあげたで☆」
 その後、ターン1での接触によるデブリーでSC発生。
発端はシャルル ルクレールが抜こうとしたら目の前で進路変更して
妨害したケビン マグヌッセンでした。
ホント彼にはそもそも免許が付与されている意味が分からない。
免許って一回取ったらどんだけルール破っても取り上げられない
特権なんですかね。

 8周目にリスタート、するとスプーンでベッテルがフェルスタッペンの
インに飛び込んだものの接触。損害が大きいのはベッテルでした。
確かにフェルスタッペンの車はクリッピングしたのか随分と
ベッテルと速度差がありましたが、どう考えてもフェルスタッペンに
優先権がある位置関係で無理に入った形でした。
というか映像見てると仮にフェルスタッペンが避けても曲がれたか
けっこう怪しい感じでした。
 ベッテルとすれば、8位スタートからとりあえず4位になり、
幸運なことにSCで仕切り直し。
 メルセデスを捉えるのはあまり容易では無いので3位まで戻せば、
という状況、なおかつ相手に5秒ペナ、車も自分の方が速い。
この条件を考慮すれば、無理にあそこで勝負する必要性は
無かったはずで、あそこで入ってしまうところがここ2年の
彼の弱さだと思いますし、そういう状況を戦略ミスで生み出してしまう
フェラーリの弱さでもあります。


 この後レースはハミルトンは無風状態。
今日もエンジンのヘジテーションを訴えてますが、タイムに
影響しているとは思えずw
むしろ、それだけ微細なことですら感じとれるほど乗れている、
という風に思えます。
 あまりに暇だった、のかどうかは分かりませんが、終盤にはこんな無線。
ハミルトン「休憩でも言ってんのかボノ!
      (エンジニアのピーター ボニントンの愛称)
      しばらく新しい情報来てないぞ!」
ボニントン「ああルイス、今戻ったよ」
 「戻ったよ」がギャグだったのか本当にどっか行ってたのか謎w

 ボッタスにはレース終盤、2度の接触で手負いのはずのフェルスタッペンが
接近しますが、近寄っても抜くには至らず。
放送されていない無線では、
「レース終了までにモード7を2回だけ使えるぞ」と言われ、
最終周はモード7で全力アタックできるような話だったんですが、
ヘアピンでミスって勝負する前に決着がついてしまいました。

 グリッド降格の15位スタートから追い抜きをかけつつ
ぶつからずにちゃんと走ったダニエル リカルドが4位。
しかしホント彼の車は故障が多いな^^;
 ライコネンが5位、ベッテルは6位が精一杯。20秒以上
差が開いてしまっては、さすがにオーダーを出せる雰囲気でも
ありませんでした。


 さて、気合いの入っていたホンダさん。予選では2台揃って
Q3進出と期待をもたせましたが、レースでは入賞ならず。
スーパー ソフト→ミディアムと繋ぐのが無難な中で、彼らは
スーパーソフト→ソフトと速いタイヤの組み合わせで繋ぎました。
 が、ソフトのレンジまでスーパーソフトで引っ張ったことで
結局ライバルにアンダーカットされてしまった上に、ソフトもまた
摩耗が厳しくて結局メリットを生かすことができず。
これはちょっとフェラーリ病的な作戦で、周囲と作戦を
合わせて無難にトラック ポジションを重視した方が良かったのでは?
と思いました。
 確かに直線があまり速くないので、縦一列でレースをすると
抜かれてしまう、ということが念頭にあったと思いますが、
フォース インディアでもハースでも、しばらく粘れば乱気流で
タイヤを傷めて落ちてくれるはずですから、ここは
似たタイムの車なら断然クリーン エアー重視で行くべきでした。
また来年(^^)/

 ただ今回一番印象に残ったのは、シケインでインを刺されて
相手が止まれてないから仕方なくシケインをカットして
回避した、はずのフェルナンド アロンソが、そのまんま
砂場を全速力で突っ切って行き、被害者なのにペナをもらった、
という珍事でした。映像見て爆笑、アロンソはラリーもやりたいのか?w


 次戦はアメリカGP。タイトルが決定してしまう可能性すらある
レースですが、ベッテルは一矢報いることができるでしょうか。