前々回 2018 FIAグランツーリスモ選手権を終えて(1)
長くなったので引き続き仕様などに関する課題点などの話です。
・ペナルティーを持ち逃げする
通常ペナルティーは未消化だとレース後に少数点以下切り上げの
タイム加算となりますが、実はレース継続時間内に走り切れなかった場合、
レースタイムが存在しないため加算ができず、結果どれだけ多くの
ペナルティーを持っていても無視して順位を守れてしまいます。
オフシーズンからダメージ強の設定も取り入れられているため、
場合によっては完走できない人が増えるおそれがありますが、
この問題に
『ペナ未消化で時間切れの場合自動的にリードラップの後方に順位繰り下げ』
などの処理をしておかないと、他人の車を破壊した張本人が持ち逃げ、
なんてことも起こる可能性があると考えます。

恐ろしく荒れていたとある日のネイションズカップ。これからは
ダメージが入ってエライことになる
・ポイントの算定の不公平感
時々質問をいただくこともあるんですが、ポイントレースの
獲得ポイントというのは、ルーム内にいる全ドライバーの
DR値(内部データ)の合計に基づいて計算され、その計算された値を
1位が約10.5%、最下位が0%、その上の人が約0.5%もらえるように
配分されています(20人部屋の場合)
この合計というのは、ルームが開設された最初の段階が基準に
なっているため、マッチング段階で回線落ちしてしまって人数が少ない場合
当然合計値は人数が少ない分減ってしまうため、入り口で
3人ほど弾かれると結構ポイント配分が寂しくなります。
(開設以後の退出はポイントに影響しませんが、稀にポイントテーブルに
表示される数字が入り口で弾かれた人を反映していないことがあり、
表示された点数が実際には貰えていない時があります。
なお初期の頃は最下位までポイント獲得で、存在しない21位が0になるよう
計算されていたほか、マッチング人数に依存しませんでした。)
マッチング方法は単純にエントリーした人間をDR値の高い順に
拾っていく方式になっていますが
(ただしSRが低いグループはこのループでは除外され、2巡目の
SRが低いマッチングで上から拾われます。
SRがSと表示されていても内部データ上一定以下の数字だと
2巡目に回されるため、便宜上SRをS+、S-と呼ぶことにしています)
第1グループにギリギリで入って二桁ゼッケンをもらった人
(よく私がなる)と、第2グループで若いゼッケンをもらった人、
単純に考えて実力に大きな差はないですが、第1に入った人は
歯が立たず最下位で0点。一方第2の人は、あんまり車とコースの
相性も良くなくて8位だったけど1100点、みたいなケースは多々あります。
実際にレースを走り切るのにかかった時間で考えれば
第2なら表彰台でもおかしく無い人が点を取れず、第1なら後方で
数百点しかもらえないであろう人は大量点を取れてしまう、という状態は
あまり好ましいものではなく改善が望まれる点の1つです。
結果でDRが変動するので、第1でボロ負けした人はDRが減って第2へ、
そして第2の人は第1へ、と自然となって有効ポイント制と相まって
全体ではなんとかなるだろう、という考え方ではないかと思いますが、
DRは相対的な数字であるために格上の人相手に負けても実はほとんど
減少しません
(やすきよさん情報だと相手のDRが低すぎるとデイリーレースで
優勝してもDRが低下することがあるとの話です)。
結果、まさに私のように、ゼッケンは20に近いけど、無事故で走って
毎回なんとか15位ぐらいで帰ってくる人というのは、毎回500点ぐらい
もらってDRが変動せず、また次も同じことになるループにハマりがちです。
逆に私がもうちょっと遅かったり安定感の無い人だと、第2ばかりで
数戦に一度上位に入り、実力以上に点数を稼いでしまっているかもしれません。

鬼部屋、実力不足、車とコースの愛称最悪、3つが揃うともはや
走る意義を見失う人もいるかもしれない
このあたりは以前ハラキリさんも同じことを指摘されていましたが、
もう少し力量を反映した制度の確立は必要に思います。
例えばレース時間に対してライセンスのように基準タイムを設け、
それを上回った場合に、
『1秒ごとに10ポイント加算(ただしレース獲得ポイントとの合計で
最大800点を超えない)』とか、
ルーム内のDR合計値に応じて基礎点を導入し、最下位でも
点数がある程度もらえるような仕組みにするとか、
完全な公平は無理でも、ある程度レース時間やDR値で実力を判定して
ポイント換算すれば、たとえ格上の人が中心の部屋にマッチング
されてしまったとしても、点数を目指してきちんとレースする意欲が
保てるのではないかと思います。
・エラーで落ちるとごっそりレーティングが下がる
レース中に終了を押してリタイアしようとすると、DRとSRが
下がる旨が通知されます。そしてこれは、自らそうしなくとも、
回線落ちやアプリエラーによって脱落した場合も同様で、
不慮の事故で大きくレーティングを落とす場合があります。
恐らくは、荒らしてすぐ逃亡する人間を阻止するためのものと
思われますが、リタイアはDRに関しては最下位扱いされるとの
情報もあり、他のプレイヤーの相対DRが低い場合
(特にマッチング格差の大きいデイリーレースで起こりやすい)
ではとんでもなくDRが削られることもあるという情報です。
これに関しては、確かに終了を押さなくてもLANケーブル引っこ抜きや
アプリ終了でも退出は可能であるため、『終了を押したかどうかで判断』
はできず、ゲーム上故意と事故が判別できないという
技術的な問題があるので、簡単にダメとは言いづらいのはあります。
逆から言えば、荒らしがいなければ基本的に必要の無い仕様のはずで、
結局は運営が通報にどれだけきちんと対処するか、そして
単にポリフォニーデジタル側の対策としてGTサーバーへの
アクセス禁止をするのではなく、SIE側がSIEアカウント自体に
制裁を加えることができるか、といった部分に関わってくると思われます。
PS+に加入しないとオンラインには来れないので、
規約違反によりPS+のサービス提供を強制的に打ち切れば
再びお金を払わない限り参加できませんし、一度追い出された
人間は厳しく監視すればそうそうおかしなことはできません。
ただGTサーバーへのアクセスをとめるだけでは、サブアカウントで
荒らすので効果はあまり高くありません。
とりあえず現状思い浮かんでいるところでここまで書きましたが、
「これ忘れてるよ!」というのがあればコメント欄か
GT SPORT内の私のニュースフィードに、写真と関係なくても
テキトーに新しいやつに書いていただければ取り上げたいと思います。
(全てを取り扱えると保証するものではありませんのでご了承ください)