前回 2018 FIAグランツーリスモ選手権を終えて
さて、まずはゲーム内で相変わらず改善が進まない、仕様が使いづらい、
ていうかバグってる、そういった部分から参りましょう。
グランツーリスモシリーズのバグはもはや行事化しており、
アップデートする→新しいバグを生み出す、というもはや伝統芸と
言っても過言ではない対策のループになっています。
・スタート方式
レースにスタートは大事ですが、GT SPORT内では色々とこの
スタートそのものに問題点が多かったですね。
1 理不尽スタート
ローリングスタートはオートドライブが解除されて操作をこちらに
委ねられるわけですが、その解除の瞬間にものすごい速度差があったり、
妙に車間距離が空いてしまうことが多々あります。
時々アップデートで対応に動いた様子は見られるんですが、それでも
やはりポリフォクオリティー、ファイナルシーズン第6戦の
Top24スーパースターズという大事な場面のレースでありながら

↑妙に遠い上に団子になってる後方グループ(撮影 アカギさん)

↑こんな悲劇的なことが起きていたようです(撮影 Wさん)
これじゃレースにならないですね。このイベントは通常レースでも
理不尽スタートが多発、スタートした瞬間もうインに並ばれたら
どうしようもありません。ちゃんとテストプレイしたのかと言いたくなります。
2 コーナー途中からスタートさせられる
これもまたなかなかの酷い仕打ち。コーナーの途中で解除されます。
我々は走ってる流れの中でグリップを感じてステアリングやスロットルを
操作してますから、いきなりとちゅうで解除されても、ステアリングを
どれだけ切ってどれだけアクセルを踏むのかが分かりません。
スタート即スピンというケースも散見されこれまた不公平です。
後述しますが、グリッドスタートなんてものを導入するぐらいなら、
ローリングももっと間隔を詰めた2列で始めればいいだけの話です。
3 そもそも解除した時点でレースを破壊される
最終戦ではシリウスさんが

仕様もひどいがリバリーもひどいw(撮影 シリウスさん)
解除された瞬間既にトラックリミットを超えた位置におり、
スタート即1秒のペナルティーという意味の分からない事態に遭遇。
あり得ないですね。オージーのブライアンさんも同じ仕打ちだったとか。
また、テストシーズン序盤に使われていたアルザスビレッジが
いつの間にか全然組み込まれなくなりましたが、ARTAさんの話によると
「解除された瞬間壁を向いていて、否応なしにいきなりクラッシュする」
ケースがあったとのこと。テストしてれば分かるんじゃないですかね・・・
4 突然導入されたグリッドスタート
テストシーズン終盤からネイションズカップのワンメイクレースに限り、
スタート方式がグリッドスタートになりました。
これですらいきなりなので、見てなくてビックリした方も多数だと
思いますが、本シーズンの、しかもファイナルシーズンになるといきなり
Gr.3カテゴリーの複数のレースでグリッドスタート(フライング判定)
が導入されました。
テストシーズンで一度もやってないのにいきなりの導入、しかも
マニュファクチャラーシリーズの半分を占めるGr.3。
『フライング判定のスタートを導入したいが、Gr.4は駆動方式が
バラバラだからできない。だから消去法的にGr.3で』
と考えたのかどうかは分かりませんが、Gr.3車両も発進加速の
性能差は極端です。
トラクションコントロールを使って全開、という前提でも、
トラクションのかかりが良いMR車と、全くトラクションがかからない
GT-Rでは蹴り出しは雲泥の差。1速の長さも車によってバラバラで
そもそも制止からのスタートに向いていない車があるわけで、
一体何を考えているんだと言わざるを得ません。
R.S.01も低回転のトルクが細すぎてタイヤ性能に負けてしまい加速せず、
ドライバーの技量の部分とまるで関係なくいきなり順位が変動。
しかも、トップマッチンググループですら、数名強引にマイウェイな
人がいるだけで1コーナーは混乱、ましてやそこまでの力量が無い
下位のグループとなると事故の嵐で、事故を起こすためにやっているとしか
思えない仕様です。
この他にも、稀にオートドライブの始まらない車が存在して
後続車両が渋滞する、スタート位置がおかしい、オートドライブが
スタート位置の遥か先まで行かないと解除されない、などの問題も
時折発生している様子。
これらはロビーではより顕著となり、回線相性問題のせいか、
グリッドスタートから動かない、オートドライブが解除されない、
というレースに参加できない問題もたびたび発生しています。
と、スタートだけでもかなりの困った問題がありました。
しかもその多くはちゃんとテストすれば、ちょっと考えれば、
改善が可能だった物事のはずなだけに困ります。
では他の気になる部分も見ていきます。
・ピット省略の仕様
GT SPORTではピットに入ると1周目と最終周を除き、
ピット専用の演出画面に入りますが、そのせいでピットロードを
制限速度で通過する、という手順を踏んでおらず、ロスタイムが
無茶苦茶になっています。
まあそれ自体は、短い時間のレースでピットの有無を考えさせるのに
必要だと最悪割り切れなくもないんですが、まずこのせいで
ロスが短すぎて、上位陣がアンダーカットを仕掛けるとほぼ確実に
中団グループのど真ん中に戻ってしまい、アンダーカットしづらい、
という制約が起きてしまいます。
そしてより大きな問題は、ピットにいる間はマップを見ることができず、
またコース上の車からもピットにいる車が分からないため、
ピット出口とターン1の距離が近いレイクマジョーレや
アルザスビレッジ、否応なしにレーシングラインに入ってしまう
ブランズハッチなどで、後方確認する暇もなく気付いたらコース上の
車と交錯してしまうケースが多々あって危ないというものがあります。
私もそれでぶつかったことがありますし、逆にインを確認して
誰もいないと思ってターンインしたらいきなりレーダーに車が映って
慌てて回避したこともあります。
正直これなら、一切クルーなんかいなくて勝手にタイヤと燃料が
増えるけどちゃんとピットロードを走ってくれてる方が良いです。
さらには、ピット出口で車同士が重なるケースも頻発

↑もはや同一化した私とtoybubuさん・・・
これがコーナーと近いピット出口で起きると大抵の人はパニックに
なるでしょう。ボタンを押した順にピットアウトさせ、後の人は
1秒程度の間隔を空けるような仕様に早急に変えた方が良いと思います。
実際のレースでもアンセーフリリースを避けるために待つのは
よくあることですし、1秒の差となればより給油量を攻める人も出て
戦略も面白くなるかもしれません。
また、先日のファイナルシーズン最終戦の予選では、
ピットアウト時に私の後ろにいたスカイラインさんのBMW M6が
ピットを出るまでに2台をすり抜けて追い抜く神業( ゚Д゚)
ラビスさんの情報ではM6はインテルラゴスのピットロード内の走行速度が
他の車より妙に速いらしいですが、これレースで起きたら
どうなんでしょう?
・ピットの見えない壁
一時期プレイヤーを騒然とさせたのがピットの透明壁問題。
なぜか壁があって入れない、というのは信じられない不具合ですが
特に不具合のアナウンスなども無くこっそり出てきてこっそり修正。
発生条件も、当初『前方の車と距離が近すぎると起きる』と思われて
いましたが、実際には数秒離れたところでも発生し私も餌食に。

↑エガちゃん「ドーン!!」
優勝争いしててピットに入った人が意味不明なバグでいきなり
車両大破とペナルティーで脱落とかひどすぎます。せめて
こういったことが起こってしまったことへの謝罪ぐらいできないんでしょうか?
・レースが普通に動かない
これまた回線の問題もかかわっているのかもしれませんが、
稀に予選が強制終了する、時間が延びる、なぜか2回行われる、などの
不安定な動きを見せました。特にTop24の15分の予選が
途中で何の前触れもなく終わったのは笑うしかありませんでした。
(知る限り2度発生しています)
初期には「レースが始まらずチャットルームになる(シリウスさん談)」
などの不具合も。
たまに変な挙動になるのは仕方ないとはいえ、
大事なレース、みなさん時間を割いて出場しているわけで、
プラットフォーム側には堅牢な仕組みをぜひお願いしたいところです。。。
次の話題が長くなりそうなので続く・・・