Monster Energy NASCAR Cup Series
Foxwoods Resort Casino 301
New Hampshire Motor Speedway 
                        1.058miles×301Laps(75/75/151)=318.458miles
winner:Kevin Harvick(Stewart-Haas Racing/Busch Beer Ford Fusion)

 MENCS at "マジック マイル"ニュー ハンプシャー。
またPJ1が撒かれており、一番イン側と、そこから車2台ぶん
外側の2ラインの路面が黒くなっています。
オリジナル要素を上から塗りつぶしたらマジックマイルに
ならないじゃないか!
 そんなマジックマイル、比較的短い318マイルのレースを制したのは
ケビン ハービックでした。ラップ リードはたったの12周。
ハービックらしい、という勝ち方になりますでしょうか。

 今回なぜかNBC放送席は、いつも実況のリック アレンがピットへ出向き、
ジェフ バートンが実況で進める妙な体制。
後々分かってきますが、リックのピット ストップ時のリポートは
何ら情報がないもので、やっぱり本職の人がいいですね^^;

 PPはカート ブッシュ。レースは雨が降ったせいで35周目に
コンペティション コーションが設定されます。
路面は乾かしたものの、SAFERバリアの内側に入り込んだ水が
コースにじわじわ染み出すので、序盤大外は踏むとしぶきが軽く上がりました。

 35周でコンペティションだというのに、序盤にランドン カッシル、
A J アルメンディンガーと2件のクラッシュでコーション。
コンペティションコーションが設定されている場合、それまでに
給油を行うことはできませんがタイヤ交換は自由。
しかもステージ距離は無給油で行ける範囲内。
 ということで後方の人はここで入っておき、コンペティションで
入らずに順位を上げる策を採ります。

 コンペティションまではカートが快走しましたが、こちら
ピットで4タイヤ選択。
 ステイ アウト組7人、その後ろに2タイヤ組が並び、先頭は
マーティン トゥルーエックス ジュニアでリスタート。
 この後トゥルーエックスがリードを奪うと、1回のコーションを
挟んでそれを保ちステージ勝利。
 一方、ステイアウトで先頭からリスタートし、ステージ ポイントを
狙いに行ったリッキー ステンハウス ジュニアは残念ながら耐え切れず
11位でポイントを逃しました。

 ステージ2もトゥルーエックス無双かと思われましたが、
中盤以降追い上げていったのがチェイス エリオット。
「残念ながら速さは無いが、幸いにしてそんなにペースが落ちない」
というリポートでしたが、終盤に向けてトゥルーエックスを追い上げていき、
周回遅れに詰まったところからバトルへ。
 そして132周目に完全に抜き切ってそのままステージ勝利。
これは期待できるか初勝利。2位にカートでした。こちら
終盤はチェイスに追いついており、ロングでの速さならかなり
調子が良さそうです。
このあたりで、外側のラインのPJ1はほぼハゲてしまって効果が
薄くなっているのが見ていてよく分かります。


 ステージ間コーションのピットでは、紙一重の差でチェイスが
先頭で出た、と思いましたが、NASCARの映像検証の結果
カートが先と判定されます。後ろではトゥルーエックスが外側リスタートを
狙ってわざと減速したようですが順位を下げることに失敗してイン側の
3位リスタート(´・ω・`)

 ファイナル ステージは5位のエリック アルミローラがインからごぼう抜きを
見せていきます。
インは本来バンク角が低すぎてレコード ラインではないんですが、
PJ1が撒かれており、なおかつ外のレコードライン側のPJ1がもう
力を失っているため、インからPJ1+新品タイヤの高速旋回を見せて
追い抜きを連発。
 一方、ライアン ブレイニー陣営はどうも無線が混信して困っている模様、
ブラッド ケゼロウスキーはブレーキがダメで急失速。
コーションが出れば、という期待からかレースを続けたものの、
後にガレージへ。

 211周目、アルミローラがカートを抜いてリーダーに。
ここも周回遅れが絡みました。
 トゥルーエックスは進入で跳ねる症状に苦戦している模様。
よく「Wheel hop」と表現されます。左リアのショックが壊れてるかも、
とトゥルーエックス。これでは追えません。

 残り80周あたりからピット サイクルとなりますが、ここで
カートに不運。1周前に入ったブレイニーがちょうど作業を終えるぐらいの
タイミングだったので、カートへは「待て」の指示。
しかしブレイニー陣営は、カートが前を通り過ぎた後に出る
心づもりでこちらも「待て」
結果、お見合いしてしまいお互いに時間を失いました(。∀°)
「何で止まったのか分からんね」とブレイニーのクルー チーフの
ジェレミー ボリンズ。連携とコミュニケーションのミスでした。

イメージ 1
お見合いして時が止まったようになったカートとブレイニー

 コース上ではハービックがアルミローラをアンダーカットしたものの
すぐにアルミローラが逆転。チームメイトですしあまり無理はしません。
3位にはカイル ブッシュが浮上。序盤文句たらたらだったところから、
ステージ2終了後にバンプ ラバーを入れたか出したか忘れましたが、
大幅アジャストで急回復です。

 残り45周、唯一蚊帳の外のSHR勢だったクリント ボイヤーが
ブラッシュしてコーション。全車ピットとなり、
ここでカイルが2ポジション上げてリーダーに。
 レース前に、4タイヤ交換の平均作業時間でJGRはSHRより
約0.4秒早く、SHRがクルーを変えてきた、という話題があったばかり
なんですが、やはりJGRにピットでやられました。

 リスタートでは3位のアルミローラが全然前に進まなくて後続が渋滞、
これでカイルとハービックの争いになります。
 ハービックは終盤に向けてじわじわと追い上げていくと、
カイルは徐々にルースになっていき2台は接近。
 ハービックはコツコツとリアを押して威嚇しますが、カイルは
そんなぐらいでは全然動じたりしないので、残り7周
結局押して抜きました^^; たぶん入り口でインにノーズを入れたら
カイルは無理に抑える状況ではなかったと思うんですが、なんか
ハービックはあえて後ろに入って押した感じがありますね。
 コーションでも出ればリスタートで反撃したところですが、
普通に走るとそんな速さはカイルには残っておらず、そのまま
ハービックがチェッカー。今季6勝目となりました。

 SHRと言えば、チームは基本的に全員の残留を望んでいるようですが、
カートだけはどうも今年も雲行きが怪しいようで、もしカートが
離脱するなら、リチャード チルドレス レーシングが興味を示しているという
噂があるようです。しかしRCRも台数を変えないとするなら、
ライアン ニューマンがはじき出されるんでしょうか。
一応昨年段階ではニューマンは複数年契約では?と言われていますが、
何かしら条項が含まれてても不思議ではないですしね。

 プレイオフ争いでは、ポール メナードがステンハウスに詰め寄って
現在1点差の17位。彼としたら、これ以上勝者が増えず、今の流れで
ポイント16位に入りたいところでしょう。次戦はポコノ―です。