2018 DTM Round4 Norisring
Norisring 2.300km
Race 1 winner:Edoardo Mortara
     (Mercedes-AMG C 63 DTM/Mercedes-AMG DTM Team HWA)
Race 2 winner:Marco Wittmann
          (BMW Driving Experience M4 DTM/BMW Team RMG)

 DTM第4ラウンドはノリスリンク。唯一の市街地(っぽい)コースで、
ジャーマン モナコといつも番組で表現されてますが、だったら
フォーミュラEはほぼ全戦モナコじゃねえか、とついついツッコミを
入れたくなります。

 レースは相変わらずメルセデスが強い流れが続いており、土曜日の
レース1はエドアルド モルターラが制しました。
 今回も放送席には新顔が登場、BMW若手ドライバーのリッキー コラード。
21歳で、今年はブランパンGT耐久とブリティッシュGT選手権のGT4クラスに
出場しています。

 PPはモルターラ、2位にマルコ ビットマン。ビットマンはフュルトという
街の出身なんですが、これは調べてみたらノリスリンクからほんと
10kmぐらいの距離にある街のようで、まさにローカル ヒーローです。

 しかしレースはモルターラがリード、ビットマンは7周で早くも
ピットに入ると、モルターラも2周後にはカバー。ここは事故で
SCが出やすいので引っ張ると損しやすいですが、他方で
1周が短すぎてすぐ周回遅れになるので、中団グループの人がやると
周回遅れになって意味がなくなることもあります。この辺は運ですね。

 ここまで選手権を2位のゲイリー パフェッツは12周まで引っ張って
オーバーカットを狙いに行きますが不発。
以後モルターラ、ビットマン、パフェッツのトップ3が抜ける展開。
 とにかく同じ場所をぐるぐると回る中、43周目にパフェッツが
ビットマンを抜いて2位に浮上。選手権ポイント的には何らかの
お情けがあるかもしれないと思いましたが、何度か隙を伺うベテランを
モルターラは最後まで後ろに従え今季2勝目のチェッカーを受けました。
ダテにマカオGPで2年連続優勝してないですね。
 結局トップ10はメルセデスとBMWが5台ずつで分け合い、
アウディーは完全に入賞圏外でした。


 そして日曜日、ご当地ハンター、じゃなくてご当地ヒーローの
ビットマンがノリスリンクでの優勝を果たしました。
 PPはダニエル ユンカデラ。自身初のPP獲得です。
今回もメルセデス優位になんとかBMWが食らいつく感じでアウディーは
蚊帳の外。代表のディーター ガスはレース前に、
空力規則の改定でダウンフォースが減り、その開発で後れを取った。
追い上げは容易ではない、という旨のかなり正直、弱気、なインタビュー。

 ユンカデラはポールからレースをリード、2位にルーカス アウアー、
3位パフェッツと続きますが、7位スタートのビットマンが良いペースで
順位を上げていきます。
 ビットマンは11周でピットに入りアンダーカットでさらに前を
狙いに行きます。ユンカデラが17周でピットを終えると、この後
ビットマンとの争いとなり、激しくクリーンなレースの末に
23周目にビットマンがリーダーになります。
 この後2位には前日の勝者・モルターラが浮上。モルターラは
1周目にピットに入ったので一番タイヤが古いはずなんですが、
よほどセットが決まっているんでしょう。
 10周もタイヤが新しいビットマン相手にむしろここからじわじわと
詰め寄っていき、レース残り3分30秒というところではとうとうDRS圏に
入り込む驚異の安定感。
 しかしさすがに抜くのは難しく、そのままビットマンが逃げ切りました。
今回も2メーカーがトップ10を分け合い、アウディーは全て下位。
これはもう来年の車に開発に目を向けるしかなさそうです^^;

 一方、11周でピットに入ったパフェッツは作業がちょっと遅かったせいで
集団に埋まってしまい、実質10位近辺を、選手権を争っている
ティモ グロックと争うことに。ゲイリーさん何度も何度も狙いますが
グロックは抜かせてくれず、ついには逆にラインを外れて抜かれる羽目に。
あまりの鬼ブロックに「こいつら馬鹿げてるだろ!!」と無線で激怒。
結局無得点でグロックも10位の1点に終わりました。

 この結果、この前までパフェッツとティモ グロックの一騎打ちだった
ドライバー選手権は

Gery Paffett 99
Edoardo Mortara 93
Marco Wittmann 92
Timo Glock 92
Paul Di Resta 87

と混戦模様。面白くなりました。次戦はザンドフールトです。