2018 DTM Round2 Lausitzring
屋根が無くなってしまいましたが、ラストは自力で脱出。
Lausitzring 4.570km
Race 1 winner:Edoardo Mortara
(Mercedes-AMG C63 DTM/Mercedes-AMG DTM Team HWA)
Race 2 winner:Gary Pafett
(Mercedes-AMG C63 DTM/Mercedes-AMG DTM Team HWA)
DTM 第2ラウンド ラウジッツ。毎年単調なレースになりがちな
コースだなあと思っていたら、今年はレイアウトを変更。
オーバルで言うと2本目のストレートに当たる部分からインフィールドへ
入る部分を従来より奥へ伸ばして、コース長も1kmほど長くなりました。
だから抜けるかというとそうでもないんですけど、せせこましさが
多少マシになったかなあと思います。単に見慣れてないから騙されてるかも?
土曜日のレースは、ほとんどレースしてない感じになってしまい、
気付いたらエドアルド モルターラが勝っていました( ゚Д゚)
PPはルーカス アウアー、2位にBMWの新人・フェリペ エングが付けます。
二人ともオーストリア人ドライバー、運営団体の代表である
ゲルハルト ベルガーもオーストリア人なので、オーストリア祭りになります。
28歳のエングは2015年のポルシェ スーパーカップのチャンピオン。
ブランパンGTでは、よくGT SPORTで見るリバリーのROWEカラーの
M6に乗っていた人のようです。正直全然知りません^^;
スタート直後、動けなかったジェイミー グリーンに、同じアウディーの
ニコ ミュラーが突撃してしまい両者とも大破。まともにぶつかったので
部品が散乱、しかもストレート上ということで、SC走行が長々と続き、
残り40分ほどでようやくリスタートされます。
ところが、リスタート後のちょうどコースが延伸された部分、
レネ ラストに対して後ろにいたアンドレ ロッテラーが滑って軽く接触、
コースをはみ出たラストは運の悪いことに芝ではねて車がなんと回転。
しかしたった20分で3台のRS5がほぼ全損してしまいました。。。
コンスコンが腰を抜かしてへたり込みそうです。
これでさすがに赤旗にはなりますが、どうやら制度上赤旗でも時間の
カウントダウンは止まらないらしく、結局レースが再開されたのは
残り19分ほどのタイミング。
ピット義務は残っているので、えーいさっさと入ってしまえ、と
リスタートしたその周からピット サイクル開始。
しかし、先に入って固まりで入って固まりで出るとバトルになって
タイムを失うもので、後から入ったティモ グロックがオーバーカットで
一旦は実質的トップへ。しかし、頑張りすぎてアウアーもろとも
オーバーランしてしまい、エングが事実上のトップに浮上。
ただ、7位スタートだったモルターラは混乱をうまいこと回避して
気づけは2位に潜り込み、コース上でエングをパス。
この人はアウディーにいた頃からこういう気づいたらいる、作戦が
得意な人ですが、今回もまた見事に決まりました。
しかし実質19分のレースってお客さん的にはどうよ。。。
エングはグロックにも抜かれて3位でした。
日曜日はエングが今度はポールからのスタートでしたが、
ベテランのゲイリー パフェッツが早くも今季2勝目を挙げました。
ラストは人間は無事でしたが日曜日の出走許可が下りず欠場。
予選2位はパスカル ベアラインでしたが、3周目のターン1で
エングに仕掛けて失敗、これでパフェッツが2位になり、4周目に早くも
これを抜いてリーダーに。今年のゲイリーおじさんはすごい速さです!
後半にかけてはマルコ ビットマンがピットでベアラインをオーバーカットし
パフェッツを追いましたが追いつくには早すぎるぞゲイリーさん。
結局何も起こらずパフェッツが勝利を挙げました。
エングは7位まで落ちてしまい、DTMの洗礼を受けました。
一方ティモ グロックは10位スタートから5位まで上げてフィニッシュ。
結果、ドライバー選手権争いでは1勝&全てのレースで5位以上の
グロックが72点でトップ、2位に1点差でパフェッツとなりました。
レースでの強さを見ても、今のところこの2人が軸となって
シリーズが進みそうな雰囲気です。3位のベアラインはまだ39点で
倍のポイント差が既についています。
アウディー勢はマイク ロッケンフェラーが22点で10位。これが
最上位で、今のところ予選でのパフォーマンスで負けており、だからと言って
昨年までのようにレースで盛り返すにも強さが足りていない印象。
メルセデスと、今年で辞めるのはどっちなんだ?と思ってしまう
低迷ぶりです。
いやあ、結局大事故以外そんなに熱い展開にはなりませんでしたね。
と言っても順位争いの局面局面では良いバトルが行われていたので、
優勝争いを気にしなければ面白いレースにはなりました。
なおベアラインですが、一部情報筋によると、トロ ロッソが
ブレンドン ハートレーの代役としてメルセデスから借りてきて
起用するかもしれない、という噂が出ており、シーズン中に
F1に戻る可能性があるそうです。次戦はブダペストです。